映画「名探偵コナン 紺碧の棺」は2007年公開されました。
劇場版『名探偵コナン』シリーズの第11作目です。
「紺碧の棺」は「紺碧のジョリー・ロジャー」と読みます。
この劇場版「名探偵コナン 紺碧の棺」ネタバレと結末、犯人や宝の地図の謎を紹介します。
伏線部分にはアンダーライン
推理回答にもアンダーラインを引いておきますね^^
「名探偵コナン 紺碧の棺」あらすじ
監督:山本泰一郎
脚本:柏原寛司
原作:青山剛昌
主題歌: 愛内里菜&三枝夕夏
「七つの海を渡る風のように」
今回の事件は、宝が眠ると言われる島、神海島が舞台です。
トレジャーハンターの死をきっかけに動き出す物語・・・
東京で起きた事件とこの神海島の事件にはつながりが・・・
そしてこの島に隠された2人の女海賊が残した財宝の謎が絡み合って・・・
コナンは謎を解き、お宝を手にする事が出来るのでしょうか―――?
名探偵コナン 紺碧の棺ネタバレ
夜の街を走るパトカー。
拳銃を持った容疑者をおっているのは佐藤刑事と高木刑事のコンビです。
強盗が覆面にルパンを使っている事に怒り心頭の佐藤は、犯人の車に回り込む形で相手を横転させ逮捕しました。
容疑者二人は、神海島に行く為に強盗を働いたようです。
ジョリー・ロジャー・・・そう呟いて意識を失ったのでした。
その神海島に来ていたのはコナンたちです。
コナンが解いて毛利が応募した新聞のパズルの賞金30万を使ってやってきた一行。
しかし自然豊かなこの島に来たものの、予約したはずのホテルが取れていないというトラブルが・・・!
この窮地に飛んできたくれたのは観光課の岩永でした。
海底宮殿の眠る島という謳い文句に、トレジャーハンターが押しかけた為なかなか宿が空いていない中、名探偵のためにと一軒の民宿を探してくれたのです。
神海島から見える頼親島の向こうに沈む海底宮殿は、人工物なのか自然のものなのかの判断がまだ出ていませんが、少し前に宮殿で見つかった銀食器については本物との鑑定が出されており、それが多くのトレジャーハンターを呼び寄せたようです。
しかしこの頼親島、地面にメタンハイドレードがあるため少しずつ地盤沈下をしています。
「名探偵コナン 紺碧の棺」宝探し
そんな話をしながら到着したのは、民宿・神海荘でした。
愛想のない主人・美馬は偏屈だがいい人だと紹介する岩永。
彼は観光課長として、島中を駆け巡るイベント・宝探しへとコナン達を誘います。
子供たちは宝探し、毛利は美人女将を求めて居酒屋へ。
そしてゆっくりするという阿笠博士を置いて蘭と園子はダイビングショップ[グロット]へ向かいました。
オーナーの馬淵千夏とインストラクターの喜美子に迎えられ、レンタルでダイビングを申し込む二人。
そこへトレジャーハンターの男たちが現れました。
彼らもまた潜る為に必要なものを借り受けに来ていたようなのです。
この島は銀食器が見つかったことと別に、刑務所を脱獄しこの島に宝を隠したとの伝説を残す女海賊アンの話が伝わっていることもあり、もともとこういったトレジャーハンターは少なくないのでした。
コナン達も海底宮殿の歴史について学んでから宝探しが始まるようです。
宮殿からはアンとその相棒・メアリーのものであるとされる刀剣も発見されていました。
展示されたその刀剣を見ながら彼女たちの生き様についても見ていくコナン。
イギリス軍の攻撃を受けたとき、背中合わせになって戦ったとされるアンとメアリーの話は、蘭と園子も喜美子から聞いていました。
信じ合っていないと出来ない芸当ね、そう話しながらダイビングスポットに向かっているのです。
「名探偵コナン 紺碧の棺」事件
船で到着したスポットから次ぐつぎ海に入っていく蘭たち。
美しい海を満喫しながら泳ぎを楽しんでいきます。
ところが途中でサメに遭遇してしまったのです。
宮殿の陰に隠れて事なきを得た三人ですが、彼女たちよりまだ海底に近い部分では先ほどのトレジャーハンターたちがサメに襲われています。
何頭ものサメに取り囲まれた彼らのうち一人は腹部から出血している様子。
急浮上した貴美子は、海面に顔を出すなり船で待機していた千夏にサメの出現を知らせたのでした。
その頃コナンたちは、宝探しに出ていました。
ヒントをもとに進み五ヶ所のスタンプを集めることで宝にたどり着けるウォークラリー形式の宝探し。
ヒントとなる暗号を考えたのは岩永でした。
第一ヒントの「夕日」に従い、島の最西端にやってきたコナン達。
海面に光る魚を見て、プランクトンの存在に気づいたコナンは、階段を下りてすぐさま二個目のスタンプをゲットしました。
ところが少し様子がおかしい灰原。
一人階段を下りず海を見ていた彼女は、ウェットスーツの男が血まみれで運ばれる姿を目撃していたのです。
それを聞いて駆け出すコナン。
灰原もあとに続き、宝探しは少年探偵団の3人に託されたのでした。
駆けつけた病院で、トレジャーハンターの死亡が確認されます。
もう何年もサメの被害なんかなかったのに、三人いてどうして一人だけを・・・とぼやくようにして処置室から出てきたのは、島の駐在・上平巡査です。
このボヤキを聞いて、被害者のウェットスーツを見聞するコナンと灰原。
生々しく食いちぎられたスーツにはビニール袋が細工されていました。
つまり被害者は、魚の血を詰めた薄いビニール袋を仕込まれた状態でスーツを着て潜っていたのです。
そんなビニール袋など、水圧の前にはひとたまりもありません。
ある程度の深さでビニールが破け、溢れた血を嗅ぎつけたサメが被害者を襲う・・・
これは殺人事件だと確信したコナンのフォローもあって、毛利は事故ではなく事件だとの判断を下します。
生き残ったハンター二人に詳しく話を聞かせて欲しいと伝えたのです。
細工されたスーツ・・・
普通保管されている場所はダイビングショップが通例のようです。
これを聞いて[グロット]の保管室にやってきたコナンと灰原は、裏庭に残されていた足跡を見つけます。
ぬかるみの中にはっきり残るその足跡を、コナンは灰原に頼んで写真に収めて貰うのでした。
この店には夜人がいなくなります。
泥棒がいないので鍵もかけないというこの店は、いつでも誰でも忍び込んで細工が出来る状態にあったのです。
民宿に帰ったコナンは、足跡をパソコンに取り込み詳しく解析を進めます。
しかしその途中、元太達に呼び出されてしまいました。
吊り橋にいるという彼らのもとに向かう途中、コナンは岩永に会います。
上の吊り橋に行きたいが道がふさがってしまって、と話すと彼は迂回路を教えてくれました。
先週の地震で土砂が崩れてしまい通れない道ができていたのです。
元太たちがいたのは「体重40キロ以上の人の通行を禁止する」と書かれた吊り橋でした。
彼らはその言葉に惑わされにっちもさっちもいかなくなっていたのです。
そこへ登場したコナン。
この看板はただのヒントだと言うと、痩せた人だけ渡れるという意味だよとあっさり三個目のスタンプをゲットしたのでした。
「名探偵コナン 紺碧の棺」トレジャーハンターの正体
夕方には目暮たちがヘリで島に到着しました。
早速始まったトレジャーハンター松本らへの事情聴取。
目暮には気になることがありました。
ルパンのかぶりもので逮捕された強盗犯の写真を見せて彼らの反応を伺ったのです。
しかし、とぼける二人。
大した答えも得られないまま、タバコを吸いに行くと言って席を立つ二人を見送る目暮たち。
しかし彼らの目的は事情聴取そのものではありません。
指紋採取のため、飲み物を出したりマッチを借りたりと画策していたのでした。
夜の民宿では皆が思い思いに過ごしています。
美馬が民宿を始めたのは、観光客の宿泊場所確保の為にと請われての事でした。
トレジャーハンターは嫌いだという彼ですが、意外と子供は嫌いじゃないようで・・・
獲得したヒント[海賊は泣かない]の意味について考えている光彦たちに「海賊は泣く」なら知っていると声をかけたのです。
そこで、彼の案内でコナン達は浜辺にやってきます。
砂がなく浜辺・・・
ここで彼らはいかにもな難破船を発見し、スタンプをゲットしたのでした。
今度のヒントは[海賊の魂は天に昇る]です。
これを一人で考えたという岩永を思い浮かべて感心するコナン。
しかし突然彼は走り出します。
メガネの望遠装置で[グロット]にいる松本を見つけ向かったのです。
コナンが到着した頃、車で出ていく松本の姿が見えました。
あの男が店で何をしていたのか・・・?
そっと近づいたコナンですが、そこにいた千夏に見咎められ道に迷ったと嘘をついて店を離れたのでした。
ショップを出た松本はその直後、女海賊の刀剣や銃を展示室から盗み出します。
穏やかな島で立て続けに起こる犯罪に駐在はあたふた。
そこへ本庁から届いた知らせが更に彼を慌てさせます。
高木が採取した松本たちの指紋が、警視庁のデータベース上で一致したのです。
「名探偵コナン 紺碧の棺」銃撃
店を離れたコナンはたまたま松本たちを見つけました。
するとそこへ銃弾が。
松本の相棒・伊豆山が負傷したようです。
松本たちが逃げ去ったあと、発砲場所に向かったコナンはそこで二発の薬莢を見つけました。
それと、何か引きずったような跡も・・・。
それを携帯で記録したコナン。
そして盗難のあった現場へと向かいます。
目暮や白鳥らが揃ったその場所で、盗まれたのはカットラスとメアリーのピストルでした。
巡査からの知らせで松本が世界各地で罪を犯している国際指名手配犯だと知った彼ら。
駆けつけた岩永は、あの宝を狙っていたんだ、と悔しそうです。
松本たちが狙っていたのはピストルだけじゃなく、隠された女海賊の宝に違いない、と―――。
その時コナンは、岩永と一緒に駆けつけた毛利の匂いに気付きました。
それと彼の服についている砂のようなものにも・・・。
やっぱりな、と彼は何かを察しているようです。
この島から出るには午後に一便の船に乗るか、漁師に頼んで乗せて貰わねばなりません。
そういえば松本は千夏に何かお金のようなモノを渡していた、と思いだしたコナン。
佐藤と高木は彼女のもとへ向かったのでした。
「名探偵コナン 紺碧の棺」容疑者
一夜明けて―――
コナンは取り込んだ画像と外にある自転車のタイヤを見比べています。
この自転車じゃないな・・・そう結論づけましたが、この自転車にはGPSが取り付けられていました。
宝探しに使ってね、と岩永が言っていた自転車・・・。
朝食後、いつものように捜査会議を盗み聞きするコナン。
松本たちは未だ島に潜伏している可能性が高いという事で会議は進んでいきます。
負傷した様子の伊豆山ですが診療所を訪れた様子はなく、松本が千夏にあっていたのは彼女に船を出して欲しいと頼んでいた、という所まで浮かび上がってきました。
伊豆山が撃たれたライフルの薬莢はかなり古いものだということが報告された直後、島の猟友会のメンバーから銃がなくなっているとの報告が入ります。
失くしたのは独り住まいの老人で、姪の名は千夏・・・
これにより彼女は任意同行にかけられることになったのでした。
そんな事とは知らず今日もショップへ来ている蘭と園子。
しかし今日は波が強くて海には出られないとのこと。
そこへ千夏を迎えに来た警察が・・・。
警察がオーナーに何の用が?と訝しみながらも店を出た蘭たち。
その前に現れたのが松本でした。
彼らは蘭と園子らを人質にして、喜美子に船を出させるのが目的です。
「名探偵コナン 紺碧の棺」お宝の謎
そんな事になっているとは思いもしないコナンはその頃、美馬に話しかけていました。
彼は美馬をかつてのトレジャーハンターだと見抜いていたのです。
松本たちがなぜカットラスとピストルを盗んだのか、それがおじさんなら分かるんじゃないか、とカマをかけたコナン。
美馬はコナンの洞察力に驚いたようにして、とある部屋へと案内してくれました。
彼はここに長らく調べ上げてきた伝説の女海賊たちの資料を保管していたのです。
出してくれたのは四隅に数字の書かれた島の地図。
それは岩永が考えた宝探しのスタンプと一致しています。
スタンプはこの地図が元になっているのです。
300年前に考えられたこの暗号を解けば、本物のお宝に繋がると考えて世界各国からトレジャーハンターが集まってきたこの島。
数字をアルファベットにし組み替えてみると・・・
現れ出たのはジョリー・ロジャー。
それは1700年代の船乗りたちが最も目にしたくなかった海賊旗の事です。
更に美馬が出してきたのは300年前にこの島の沖合を通っていた船員が描いた絵。
まるでドクロのように書かれたその島は、メタンハイドレードの影響により現在、海上に存在しません。
これを見て、お宝は頼親島にあるはずだと考えたコナンは、地図の右上に書かれたドクロマークを見て気付きました。
その歯がアルファベットになっていたのです。
DOS DIOSAS、二人の女神という意味の単語。
ここからは進んでみない事には分からない・・・
松本たちは入口を見つけたんだと焦るコナン。
「名探偵コナン 紺碧の棺」宝のありか
そこへ、途中松本に殴られ置いていかれた貴美子が飛び込んできました。
これにより蘭たちが攫われた事を知ったコナンは美馬に頼んで船を出してもらいます。
阿笠博士特製の小型エアボンベを持って・・・。
蘭と園子は、松本らによって二人で一本の酸素ボンベで海へと連れ込まれます。
サメをおびき寄せるため腕を切られた園子。
鮮血に誘われサメがやってきた隙に、松本らは入口を目指す考えのようです。
蘭は園子をかばいながらなんとかサメを撃退すると、岩場の影へ進みます。
暗い海底を抜けた先は空洞になっており、二人はそこで松本らに合流してしまったのでした。
蘭を探して海に出たコナンは、会場で松本らの乗っていた船を見つけると、自分なら女神の入口からでも入れる、と美馬に訴えます。
それは松本らが選んだのとはまた違う宝への入口・・・。
頼親島にある二体の女神像を祀った祠へやって来ると、コナンは船を降りたのでした。
同じように蘭が攫われたと聞き松本らの船を見つけた毛利ですが、荒れ狂う海に飛び込むわけにも行かず、佐藤から峰打ちを食らうと陸へと引き上げさせられます。
彼らにはもう祈る事しか出来ないのです。
蘭と園子を先に行かせ、悠々と後をついて歩く松本と伊豆山。
進んだ先にはドクロマークがありました。
転がる何体もの遺体に、この先の宝への挑戦がいかに難しいものかを思い知らされながら先を歩かされる蘭たち。
行き着いた先の扉の窪みに、松本らが盗んできたピストルとカットラスをはめ込むと・・・なんと扉が開きました。
その向こうには大きな古い船が。
宝はどこだと一目散に走り出す松本と伊豆山。
ところが宝は何も見つかりません。
こうなってはもう、一刻も早く逃げなくてはならない松本たち。
足でまといになると殺されそうになった蘭と園子は、背中合わせになりながら松本らの攻撃をしのぎます。
しかし銃を出されては手のだしようがありません。
そこへ飛び込んできたのがコナンでした。
「名探偵コナン 紺碧の棺」犯人
彼はサッカーボールを使って松本らを撃退すると、もう出てきてもいいんじゃない、と誰かに話しかけ始めました。
僕の跡をついてきたんでしょ?
そう言われて現れたのは岩永です。
その手には盗まれたライフルが・・・。
コナンは、美馬と同じ地図を見て岩永が宝探しを作ったんじゃないかと睨んでいました。
岩永は自分が解けなかった地図の謎を、島に遊びに来た人にといて貰おうとしていたというのです。
その為に自転車にGPSまで付けていた岩永。
スーツに細工したのも伊豆山を撃ったのもあなただよね、
と言い切ったコナンは、ショップの裏にも薬莢が落ちていた場所にも岩永の自転車のタイヤ痕が残っていたと証拠を示したのでした。
毛利の服に岩永からの移り香として火薬の匂いが残っていた事から全てのピースをはめたコナンは、以上の推理は毛利のものによるとごまかしながら話します。
その時大きな地震が。
揺れはすぐに収まったものの、壁が避け海水が吹き込んでき始めてしまいました。
しかし逃げようにも入口は塞がれ上部にはガスが溜まっています。
振るお大型船に逃げ込んだコナンは松本たちを船室に入れると、蘭と園子には小型酸素ボンベを渡しました。
その間も頭をフル回転させて逃げる希望を探すコナン。
おそらく天井付近に溜まっているのはメタンガス・・・ということは・・・。
コナンはガスを爆発させて岩盤を崩し船ごと海面への脱出を計画しました。
「名探偵コナン 紺碧の棺」最後ラスト結末
海水が流れ込むということは岩盤はそこまで厚くないと判断したコナンは、蘭たちを船内へ避難させると船の鎖を蹴り上げて天井との接触火花をつけます。
引火し爆発!
コナンの目論見はうまくいったのか―――
彼らが浮かび上がったのは、天候の回復を待ち海に出ていた毛利たちの目の前でした。
船は浮上するだけの力を使い果たしたかのように、朝日の中バラバラに崩れ落ちてしまいます。
保護されたコナンは、お宝というのはあの船そのものだったのではないかと話しました。
監獄にいるメアリーを待っていたアンによる、彼女と海を渡るための夢の船だったんじゃないか、と。
三百年待った初航海を経て崩れたアンの船。
結局メアリーは獄中で亡くなってしまいましたが、あの船には確かにアンの愛が詰まっていたのでした。
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