名探偵コナンの中でも特に人気の高い神回を紹介しています。
今回の第81、82話となる「人気アーティスト誘拐事件」では、コナンの声優である高山みなみが本人役で登場します!
この人気アーティスト誘拐事件ネタバレ、犯人と最後の結末や動画についてご紹介します。
名探偵コナン 81話:人気アーティスト誘拐事件(前編)
蘭と園子はTWO-MIX高山みなみと永野椎菜の武道館のコンサート(ライブ)に来ました。
そこでばったり少年探偵団の吉田歩・円谷光彦・小嶋元太と遊んでいたコナンと会います。
コナンは全くTWO-MIXに興味はないのですが、彼らは人気のアーティストで、少年探偵団ですらその名前を聞くと興奮します。
そしてコナンと少年探偵団はひょんなことから、高山みなみと出会いました。
しかも彼女にレストランで食事を驕ってもらうことにもなりました。
本来高山みなみは暇ではないのですが、相棒の永野椎菜がリハーサルに来ないので周囲を探し回っていたのです。
そんな彼女ですが、最近身辺ではストーカー行為のような気色の悪い出来事が多く起きていました。
なので、少年探偵団がそれを解決すると意気込むのでした。
ラジオの生放送を行った後からストーカー行為は始まったようです。
そのラジオでは新曲の一部が公開され、特別にコナンと少年探偵団にその曲のデモテープを聞かせてくれました。
とその時、光彦がコナンと高山みなみの声がそっくりである事に気づきます。
今回のお話では、2人の声は声優高山みなみが一人二役で演じているのでそのはずです。
彼女は冗談で、風邪でもひいたら代役をコナンに頼むといいますが、歩が音痴なコナンでは無理だと一蹴しました。
以前カラオケで「胸がドキドキ」(ザ・ハイロウズの初代名探偵コナンのオープニング)を歌ったコナンですが、彼がそこで音痴なことはよくわかります。
ところで高山みなみは、レストランの公衆電話が空くのをずっと待っていますが、ニット帽をかぶった髭面の男性がずっと使っていて、待たされています。
見かねたコナンは、阿笠博士に作ってもらったイヤリング型携帯電話を貸してあげますが、その説明をする間もなく、レストランの従業員から永野椎菜から電話が来ているといって彼女は呼び出されてしまいます。
電話に出ると確かに永野椎菜の声なのですが、彼の様子はおかしく、彼女にレストランの前に停車中の黒い車に来て欲しいといいます。
窓の外を見ると、確かに彼がその車から顔が出し、駐車しています。
しかし恐ろしいことに、この時彼は頭に拳銃を突きつけられていたのです。
一度は彼女を呼び寄せようとした彼ですが、一転して「来るな!」と電話口で伝えます。
意味がわからない彼女は車に近づき、ドアを開けてしまいます。
中には、ニット帽にサングラスを付けた中年の男が銃を構えていたのです。
彼女は、永野椎菜がロープで縛られ、うつ伏せになっている事だけは確認できましたが、彼に声をかけるやいなや、後ろから男性が彼女の逃げ道を塞ぎ、車内に突き飛ばされてしまいます。
男性は、レストランでずっと電話を使っていたニット帽と髭面の男でした。
この誘拐の光景を見ていたコナンと少年探偵団は、すぐさま彼女救出の為に動きます。
武道館の関係者にも彼女の誘拐は伝わり、警察沙汰となりました。
同じみの警視庁の目暮警部と高木刑事が武道館に来て、コナンらと関係者一同に事情聴取を開始しました。
すると誘拐犯から武道館に電話がかかってきます。
しかし誘拐犯は、目暮警部の存在やその立場を知ってか、彼とやりとりをし始めました。
ちなみに、犯人(宮原悟史)の声はアニメ「サザエさん」のアナゴ役といった役で有名な声優若本規夫があてた為、大変アクの強い声色の男となりました。
彼らは金ではなく、レストランにいた時高山みなみが持っていたデモテープ入りのバッグを持ってくるように要求してきたのです。
しかも子供達、つまりコナンと少年探偵団をバッグの受け渡し人に選んできました。
子供達を危険な目に合わせられない目暮警部は初めそれを断りますが、永野椎菜を殺すと脅されてしまいます。
そこに電話口の犯人に聞こえるように、コナンが啖呵を切りました。
「上等だ!持ってってやろーじゃねーか!」
こうしてコナン達が犯人にバッグを渡す任務を担ったのでした。
かつコナンはライブの中止の必要はないと豪語し、高山みなみの救出に向かったのです。
コナンと少年探偵団には、都内の駅に行く先々の公衆電話に誘拐犯からの電話がかかってきて都度誘拐犯の指示に従って移動します。
そのやりとりの中で、コナンはTWO-MIXのデモテープこそ奴らの狙いだと見抜きます。
コナンらは駅をグルグルさせられており、それは誘拐犯が子供らを尾行する警察の油断する瞬間を待っていたからなのです。
加えて少年探偵団にラジオの内容を聞き直すと、昇円寺(しょうえんじ)の話題が出ていたようなのですが、その昇円寺では過去に奇妙な事件が起きていた事を思い出しました。
そこからコナンは、その事件が今回の事件に絡んでいる事、そしてデモテープを欲しがる理由まで突き止めたのです。
誘拐犯の指示はまだ続き、ある作戦がコナンと少年探偵団に伝えられました。
それは歩1人にデモテープを持ってこさせる作戦でしたが、コナンが一計を案じます。
公衆電話の前にいる子供達4人ですが、電車が出発する寸前に乗り込みます。
と赤いフードをつけた歩が乗り損ね、転んでしまいます。
とっさのその行動に、尾行していた目暮警部ら警察のうち、一部の警官2人しか乗車ができませんでした。
しかも元太が電車の窓からバッグを投げ捨ててしまいます。
ただ目暮警部はその作戦を読んでいたようで、子供達の役目は終わったと部下に彼らの保護を命じます。
しかし警官の1人がコナンを掴みあげると、「きゃっ!」と女の声をあげたのです。
同時に乗り損ねた歩がいなくなっていることにも気づきます。
警部自身は、投げ捨てられたバッグの位置を特定し、そこに張り込もうとしていました。
場面は代わって、とある公衆電話が鳴り響きます。
そこに赤いフードの小さな子が走ってきて、受話器を取ります。
受話器からは誘拐犯の声で「よく来たねお嬢ちゃん」と計画の続きを指示してきたのです。
新たな指示が出されますが、それに対して「歩、頑張るっ!」と元気に答える赤いフードの子は、なんと変声機を使ったコナンだったのです。
誘拐犯より先にこれを知った目暮警部は、驚愕するのでした。
名探偵コナン 82話:人気アーティスト誘拐事件(後編)
誘拐犯に計画がうまくいったと思わされる為にも、コナンと歩は入れ替わりました。
ですが同時に犯人の行方がわからなくなってしまったのも事実です。
しかし本来ここで歩はコナンの追跡メガネを目暮警部に渡すはずでしたが、少年探偵団は自分達で犯人を見つけて、手柄をたてようと考えてしまいます。
コナンはというと、ついにTWO-MIXが監禁されている誘拐犯のアジトに到着します。
誘拐犯の仲間の男は、ドアの外で女の子が聞こえると、計画通りと思い油断しています。
そこにドアを開けた瞬間、コナンの麻酔銃が彼に撃たれ、彼は眠ってしまうのです。
歩・光彦・元太の少年探偵団もコナンの追跡メガネを使ってアジトを見つけますが、彼らの姿を誘拐犯の主犯の男が発見してしまいます。
その為、アジトの場所を目暮警部に連絡する前に、少年探偵団は捕らわれてしまいました。
そして主犯の男は、コナンとTWO-MIX、少年探偵団がいる部屋の中で、容赦なく銃を乱射して、部屋にあったガソリンの缶を炎上させてしまいます。
澄ました男は、身動きのできない高山みなみの言葉を無視して立ち去ろうとします。
「カウントダウンの鐘が響くよ…、心着替えて走り出せと…ホラ今も一つ…二つ…、季節外れの花火の様(よう)に、どこかで誰かが告げる始まりの音…」
急にコナンがTWO-MIXの新曲の歌詞を発した時、犯人は足を止め戸惑います。
そしてコナンは今回の事件の推理を披露し初めます。
誘拐犯の主犯の男の名前は宮原悟史とズバリコナンは言い当てます。
彼は去年の大晦日の夜、昇円寺である人物の殺人容疑で目暮警部の取り調べを受けていたことがあったのです。
ちょうどそこはTWO-MIXの2人が新曲を思いついた場所でもありました。
それは除夜の鐘が響く頃でもありました。
しかし宮原悟史は取り調べに対してウソの供述をしていました。
死んだ男が拳銃を所持していて、そいつから身を守ろうとした所、拳銃が暴発してその人物が死んでしまったと証言したのです。
つまり正当防衛を主張したわけですが、真っ赤なウソだったのです。
本当は、拳銃は宮原悟史が所持していたもので、最初の一発目で被害者の心臓をぶち抜いたのです。
それだけでなく、もう一発拳銃の弾を同じ弾倉で地面に発射しますが、それは被害者に硝煙反応が残るようにする為の偽装工作の為でした。
目撃者はいないとふんで、宮原悟史は自ら警察に電話し、余分の弾と薬莢はコナンが眠らせたもう1人の誘拐犯に回収させたのです。
これで完璧な犯行となるはずでしたが、TWO-MIXの2人が、2発の銃声を聞いてしまっていたのです。
それが歌詞に見事に反映されており、これにはTWO-MIXの2人も驚きを隠せません。
「カウントダウンの鐘」は除夜の鐘を指し、「二つの花火の音」は二発の銃声。
さらに歌詞の冒頭には「駆け抜けてきた1996」より1996年のこと。
これらと昇円寺を組み合わせれば、かつての事件が警察に発覚する恐れがあったのです。
TWO-MIXのラジオ放送でこれを聞いた宮原悟史は、こうして誘拐に及んだわけです。
ここまで言われた宮原悟史は開き直って変装を解き、かつての昇円寺の事件をペラペラと喋りだします。
寺で殺害された男は、かつての宮原悟史と強盗事件を起こした時の仲間で、その男が突如現れ警察に過去の悪行をバラすと脅してきた為、殺したとの事。
まさかTWO-MIXが事の顛末を歌詞にするとは思わず、今回の事態に陥ったのです。
宮原悟史はコナンの推理に見事と皮肉り、言いたいことを言い終わると、自分だけ部屋から出て、彼らを炎上する部屋に閉じ込めたのです。
燃えゆく部屋には煙が充満していき、皆咳き込んでいきます。
何とか脱出を試みますが、ドアはびくともしません。
煙を吸って苦しむコナンを高山みなみが気遣い、彼を抱き上げます。
その時彼女の耳にキラリと光るものがありました。
全て計画通りに終わったと思い、眠ったままの仲間と悠々と逃げ支度をする宮原悟史に電話がかかってきます。
「やーい!とっくに逃げちゃったよー!(少年探偵団一同)」
「なにぃ!?」と宮原悟史は、炎上する部屋を見ながら、ドスの利いた声を発します。
しかも高山みなみは今交番の電話からかけていると言います。
信じられない宮原悟史は炎上する部屋に駆け戻り、鍵を開け中に入りますが、誰の姿もありません。
そこにふいに彼の頭を沢山のパイプが直撃します。
本当は誰一人逃げておらず、コナンや少年探偵団、TWO-MIXがそれで彼を殴り倒したのです。
レストランでコナンが高山みなみに渡したイヤリング携帯電話が、見事に役目を果たしたのです。
が、全てが解決したと思った瞬間、意識を取り戻した宮原悟史が永野椎菜に銃を撃ち込みます。
とはいえ、それ以上の攻撃を許さないと高山みなみが宮原悟史に蹴りを入れようとします。
同時にコナンの(キック力増強シューズによって)蹴った缶が彼の顔にめり込みました。
まるで高山みなみが蹴ったかのように見える形となって、今度こそ犯人を倒すことに成功したのでした。
コナンらは警察の保護を受け、誘拐犯らは逮捕されました。
当然目暮警部に子供達は怒られますが、高山みなみのとりなしもあって何とかなりました。
そうしてTWO-MIXは急ぎ、武道館へと戻っていったのでした。
武道館では、会場に来たTWO-MIXのファンが怒りの声をあげています。
いつまでたってもライブが始まらないからです。
その裏腹に高山みなみは気楽で、コナンと少年探偵団をステージで紹介しようとしていました。
彼女に支持されて舞台裏で待つように言われた子供らですが、舞台裏の照明機材に興味津々で、うっかり光彦がスイッチに触れてしまうのです。
会場や舞台裏が真っ暗になると、元太もイタズラ心丸出しで、スイッチを押してミュージックを流してしまいます。
すると、会場で待たされた客達はライブが始まったと思い込み、歓声を上げてしまいます。
まだTWO-MIXの2人が来ていないのに、曲が始まってしまったので舞台裏はパニックです。
そこに、機転を利かせた(つもりの)コナンが、TWO-MIXの歌を歌い始めます。
流れてしまった曲に高山みなみに似たコナンの声が一緒に鳴り響きます。
しかしとても音痴に!(笑)
今回一番の笑いどころであり、観客はその音痴に一気に萎えてしまいます。
ちなみに、ライブの席には蘭と園子もおり、その声に冷や汗を流します。
園子は「ねえこの声…どっかで聞いたことない?」といい、蘭も「怖い冗談言わないでよ…」と、まさかコナンではないかと疑ったのです。
さすがに「帰れー!!」と観客席では大ブーイングです。
コナンは気持ちよさそうに歌っていましたが、舞台裏スタッフの冷たい視線に囲まれて歌を止めました…。
でも、その後ちゃんとステージに本物の高山みなみが登場したので大丈夫です。
多数の照明に照らされた彼女は、人気アーティストとして申し分のない歌を披露します。
しかも彼女はコナンを手にひいて舞台に立ちました。
キョトンとし恥ずかしがるコナンに、蘭と園子は声を上げて驚きます。
高山みなみが歌い続ける中、後ろから少年探偵団の3人もマイク片手に登場してきます。
すると今度は、高山みなみが目配せをしてコナン達にも歌うように促します。
恥ずかしいコナンは声が裏返りながら、そしてカンペを持ちながら歌うのでした。
歌の上手い高山みなみと音痴なコナン(声・高山みなみ)が合わさる不思議な光景となりました。
意外と少年探偵団は堂々と歌い、簡単なダンスを皆で披露しました。
こうして「何とか」TWO-MIXの武道館ライブは無事終了したのでした。
全てが終わると、楽屋でコナンはさっきの照れくささなどなかったかのように、澄ました顔をしています。
感想を聞いてきた高山みなみにもそんなコナンは、「まーまーイケてるかな?」というので、彼の頭をぐしゃぐしゃとしながら「なまいき~!!」と彼女は可愛がります。
そこへ何故か目暮警部が気を使いながら、楽屋に入ってきます。
「ツーミックス(トゥーミックス)さんの楽屋は(ここですか)?」
トゥーではなくツーになるほど、目暮警部は緊張が隠せません。
今回の事件について、署への事情聴取に来て欲しいと頼みに来たのですが、人気アーティストの前でもうデレデレです。
署に行く前に、高山みなみは皆に今回のお礼として、自分のライブチケットを配ります。
目暮警部と高木刑事にもそれが配られると、2人は仕事中でも大喜びです。
しかも警部は、カメラ片手にサインと写真もしてもらいたいとお願いし、TWO-MIXにその願いを聞き入れてもらいました。
そうして、ラストは「1+1=2!」と目暮警部と高木刑事も混じった、皆の笑顔の集合写真を撮って幕が閉じるのでした。
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今回は、声優として、歌手としての高山みなみがアニメで見られる貴重な回となりました。
コナンも音痴に、そして沢山歌い、最後には普段は仏頂面な目暮警部のお茶目な所も見れる大変面白い回となりました。
目暮警部に関しては、原作にはない表現となったので、その点も良い展開となりました。
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