名探偵コナン「さざ波の魔法使い 」ネタバレ!犯人とラスト最後の結末!

名探偵コナン神回・重要回ネタバレ

名探偵コナンの中でも特に人気の高い神回を紹介しています。

今回は「さざ波の魔法使い 前編・後編」です。

時々ずっと前からコナンや蘭を知っていたかのような態度を取っていた世良真純。

この回はコナンが実はずっと前に、世良真純や赤井修一達に出会っていた事が明らかになるのです。

この「さざ波の魔法使い」のネタバレ、犯人とラスト最後の結末をご紹介します。

コミック92巻、アニメでは第881・882話になります。

 

さざ波の魔法使いの布石 「試着室の死角」

さざ波の魔法使いの布石 「試着室の死角」

さざ波シリーズの前に収録された「試着室の死角」で水着を買いに行ったコナンと女子高生3人組。
次々と水着を見せてくる中、コナンは世良の水着姿に既視感を覚えます。

「小さい頃は・・・よくこんな感じの着てたからさ・・・」
と言う世良。

「水着って事は・・・プールか海だよなぁ?」と考え込むコナンの脳裏に
高校生ぐらいの少年の
「怖いよ・・・まるで何かに取り憑かれているみたいだ・・・」
若い男の「君は何者なんだい?」
サングラスの女の「死神に魅入られた・・・」
そして八重歯とショートヘアが印象的な少女が波をバックに「魔法使いだね!!」と言うシーンがよぎります。

 
その後、水着を買って帰ろうとしたところで殺人事件が起こりデパートで足止めにあった4人。

無事に解決して帰る途中、ふとした会話からコナンは世良がイギリスに留学していた事に気が付きます。

「イギリス・・・イギリス・・・そうか!思い出した!!」

とコナンの回想としてさざ波シリーズが始まるのでした。

 

名探偵コナン さざ波の魔法使い 前編・後編ネタバレ

 さざ波の魔法使い 前編・後編ネタバレ

10年前のとあるビーチ。
水着姿の家族連れやカップルで賑わっています。

ビーチパラソルの下で寝そべる男に高校生の少年が話しかけます
「久し振りだね・・・秀一兄さん・・・」
「ああ・・・7年振りか・・・大きくなったな秀吉・・・」

なんと寝そべっている若い男は赤井秀一、そして高校生の少年は棋士の羽田秀吉です。

さらに秀吉の後ろに隠れていたのが2人の妹、世良真純でした。

 
実はこの時初対面の赤井と世良。

赤井は母親が妊娠中から渡米していて世良に会えてなかったのです。

「それよりメアリー母さんは?」と秀吉は母の姿を探します。
「ホテルで母さんとちょっとやり合ってな・・・」
と秀一は母親の手刀を受けてあざができたこと、やり返したことを話します。

そこに現れたのが3人の母、メアリーです。

 
勉強のために留学したアメリカで父の事件の真相を探していた赤井。

さらに大学卒業後にFBIに入ると言ってメアリーから「死神に魅入られた幼稚な子供のよう・・・」と言われていたのです。

グリーンカードもアメリカ国籍も取った、後は3年の職務経験を積んで試験に受かるだけと何でもないように言う赤井。

そんな赤井も、「もといた国も日本も左側通行だったからな・・・」と右側通行の運転には慣れず免許の取得には苦労したのでした。

あきれたメアリーは「この平和な景色を眺めて頭を冷やして思い出しなさい・・・」と赤井の父親たちから来たメールの話をします。

「『いいか、この先、私はいない物と思え・・・どうやらとんでもないやつらを敵に回してしまったようだ・・・』っていうあのメールをね・・・」

その言葉を聞きながら赤井は「母さんこそ忘れてるんじゃないのか?父の遺体はまだ発見されていないと言うことを・・・」と心の中でつぶやくのでした。

 
そんな赤井を見た世良は初めて会ったもう一人の兄が秀吉のように笑わないことが気になります。

笑った顔が見たいと思った世良は、行動を起こします。

まず赤井のいるパラソルの上に乗って脅かす世良。

次に側転・・・とやりますが赤井はちらっと見るだけで全く笑いません。

そこで世良はクラスで大爆笑されたとっておきの作戦を実行します。

フライドポテトを鼻や口に入れておどけて見せますが、赤井は食べ物で遊ぶなと注意するだけでした。

 
世良はメアリーにチップスの塩を付けて、と叱られます。

そこに「イギリスじゃそういうジョークが流行ってるの?」と声をかけてきた女性がいました。

日本ではフライドポテト、アメリカではフレンチフライズ、チップスと言うにはイギリスかなと思ったと言うその女性は新一の母、工藤有希子でした。

有希子は新一と蘭を探していたのです。

その光景を見て「言葉遣いだけで母国がバレてしまう・・・この世に安全な国なんてないんだよ」
と言う赤井。

「父を消したやつらに俺の正体がばれる前に、」と赤井が復讐の気持ちを語ったときです。

「バレバレだよ!お兄さんの正体がピエロだって事はな!!」と威勢の良いの声が聞こえてきました。

コナンそっくりの少年、まだ幼い新一です。

 
「だってお兄さん話を聞いてたら・・・いろんな国をいーっぱい回ってるんでしょ?そんな人は僕が知るかぎり・・・サーカスの人しかいない!!」

さらに「左手の手首の甲の方についた…アザを見てね!」とサーカスのショーの途中に良くピエロが弾くアコーディオンならではの跡であることを指摘しました。

「盾に筋を入れて涙の化粧をするのはピエロだけ!お兄さんの左目にも・・・その涙の化粧の跡が残ってるじゃない!」と証拠を挙げる新一。

「お兄さんはピエロだ!!違いますか!?」
と犯人を名指しするかのような新一に笑い声をあげた赤井。

今の推理では旅行好きが皆サーカス団員になってしまうこと、アコーディオンの傷はバイトでの演奏で付いたもの、そして左目に付いたのは母親によって付けられた痣と説明します。

「君は何者なんだい?」と尋ねる赤井に新一は「工藤新一!シャーロックホームズの弟子だ!!」と答えました。

 
そんな新一を発見した蘭。

「またホームズゴッコしてたんでしょー?」と言う蘭に「名探偵になる為の修行」と答える新一。

蘭はほどほどにしないとヒドい目にあうと新一をたしなめます。

そこに「小僧・・・やっと見つけたぞ・・・さっきはよくも恥をかかせてくれたなぁ・・・」と若い男3人組が現れました。

その3人はほとんど食べた焼きそばにハエを入れてお金を払わずに帰ろうとしていたのです。

 
それがばれたのはお前のせいと新一に詰め寄る男の顔に寸止めで技をかけました。

赤井は自分の連れだから話は俺を通すようにと言います。

「まぁ、両目をえぐられた後でいいなら・・・いくらでも話を聞くぞ・・・」と赤井に言われて男たちは慌てて逃げて行きました。

赤井は蘭と新一に世良の相手をするように頼みます。

新一が「いいけど・・・」と返事をしたところで突然大きな音がして1台の車がガードレールを突き破りました。

そして海水浴を楽しむ人の大勢いる海に車が落ちたのでした。

 

さざ波の魔法使い さざ波の捜査官ネタバレ

さざ波の魔法使い さざ波の捜査官ネタバレ

車が落ちていち早く動いたのが赤井です。

海に潜って車に近づくとドアを開けて中を確認します。

運転席の男はシートベルトをしておらず、フロントガラスに頭を強打していました。

首の骨が折れたようでもう助からないと赤井は判断します。

ふと後部座席を見た赤井は、値札のついた腕時計が入ったバッグに気が付きます。

さらに助手席側の再度ウィンドウが開いてることに気付いた赤井は、もう一人乗っていたと判断しました。

 
男を連れて浮上した赤井。

近寄ってきた新一に赤井は、海の家に行って車が落ちた後にずぶぬれで着てTシャツや水着、ビーチサンダルがかった人がいないか聞いてくるよう頼みます。

赤井は車から脱出したもう一人が海水浴客に紛れ込んだと推理したのです。

新一が海の家に向かったところで赤井は蘭に有希子に警察に電話するよう伝えて欲しいと頼みます。

新一と蘭に続いて何をしたらよいかと尋ねる世良。

赤井は世良に駐車場係に濡れたかっこで出て行く客を引き留めるよう伝えてくれと頼まれます。

新一は赤井の言いつけどおり海の家で買い物に来た人がいないか尋ねます。

2、3人いたと思うが顔までは覚えていないと店員に言われた新一に「3人いたと思うよ!」と声をかけたのがTシャツを買おうか迷っていた秀吉です。

「ボク、将棋をやっててさ・・・覚えるの得意だから!」という様子は現在の秀吉と変わりありません。

 
その頃、蘭を連れた有希子と赤井は警察の現場検証に立ち合っていました。

本当にもうひとり乗っていたのかと疑う刑事に赤井は「助手席の再度ウィンドウだけ全開になっていたからそう思ったんです・・・」と説明します。

乗っていたのがひとりなら、助手席側の窓だけ開けるのは不自然だからです。

「おそらくそのもうひとりは海水で車内でいっぱいになる前にウィンドウを開けて脱出し・・・海水浴客に紛れたのかと・・・」というのが赤井の推理でした。

 
「じゃあ、そいつはこの連れを見捨てて逃げたってわけか・・・」という刑事。

それに対して赤井は「この男はシートベルトをしていなかった・・・だから車がガードレールに激突した反動で頭部をフロントガラスに強打し・・・」と男が頸椎骨折で即死して呼んでも返事できなかった為、自分だけ脱出したのだろうと言います。

「だったら何で海水浴客のフリを・・・」と当然の疑問を投げかける刑事に「身を隠さねばならない理由が・・・あったから・・・」と答える赤井。

そして「この近辺の時計を扱う店で・・・強盗事件がありませんでした?」と尋ねました。

確かに1時間ぐらい前に1キロ先の時計店で2人組の強盗が入るという事件がありました。

「まだ、ネットニュースにもなっていないニュースを何であんたが!?」と驚く刑事。

赤井は後部座席に値札のついた腕時計が大量に入ったバッグがあったことを説明します。

 
「問屋さんが商品を店に運ぶ途中だったとも考えられるだろ?」と刑事は言いますが無造作にバッグに入っていることから強盗だと言います。

「それで?そのふたり組の強盗の顔は目撃されていないんですか?」と赤井は聞きますが、ふたりとも目出し帽をかぶっていて、声でひとりは男とわかっているもののもうひとりは男か女かもわかっていないと言うことでした。

そこへ車が落ちた後に買い物をしていたという客を連れた新一が秀吉と戻ってきました。

小太りでTシャツと海パンを買った男性。

ビーチサンダルを買った若い女性。

ヒョロッとしてアロハシャツを買った肌が焼けた若い男性の3人です。

 
刑事は早速話を聞きます。

Tシャツと海パンを買った男性は彼女とゴムボートに乗っていたものの喧嘩になって海に突き落とされたと言う福水繁克(32)

戻ったボートに置かれていた財布ででTシャツと海パンを買ったというのです。

続いてビーチサンダルを買ったという北森靖絵(27)は男漁りに来て鼻緒が切れてしまったと言います。

財布片手にタクシーできたという身軽な彼女は、十分海で泳いでちょうど帰るところでした。

最後にアロハシャツを買った大網頼哉(26)は置き引きにあってバッグを取られてしまい、幸いタオルにくるんでいた財布は無事だったのでアロハシャツを買ったということでした。

ナンパに来たという大網は、おしゃれと言って日本とニューヨークの時間を示す2つの腕時計をしています。

 
その頃、有希子は部屋で缶詰となって仕事をしている優作に電話をかけていました。

そして海水浴場に車が落ちて運転していた男が亡くなったこと、その男が強盗犯で同乗していた仲間が車から脱出して海水浴客に紛れていることを説明します。

「容疑者3人の写真を送るから犯人教えてくれる?」と言う有希子。

「写真だけじゃ・・・」と言いながら写真を確認した優作はすぐに犯人に気付きました。

一方、海水浴場では世良が頑張って帰ろうとする海水浴客を留めていますがなかなかうまくいきません。

そんな世良をメアリーが止めに来た時、赤井がもう犯人が分かっていると言うのでした。

 

さざ波の魔法使い 犯人

さざ波の魔法使い 犯人

「犯人わかっちゃったの?」と写真だけで犯人を突き止めた優作に驚く有希子。

その頃には強盗事件がすでにネットニュースにアップされていました。

そして有希子は改めて容疑者の説明をします。

それを聞いて優作は「なるほど・・・やぱっりそうか・・・」と納得します。

「犯人は恐らくビーチサンダルを買った・・・」と優作が電話越しに言ったのと同じ時、有希子の隣で赤井が「ビーチサンダルを買ったと言っている・・・北森靖絵さん・・・海に落ちた車に乗っていたのはあんたですよね?」と犯人を名指ししました。

 
「え?ウソ…」と思わずつぶやく有希子。

「ん?そんなに意外か?」と尋ねる優作に「浜辺にいた若い男が同じことを言ってて・・・」と説明します。

「どっからどー見ても海水浴客でしょーが!!」と反論する北森。

しかし赤井が「あんたが付けているソレが・・・本当に水着ならね・・・」と言うと北森ははっとした表情になりました。

赤井の推理によれば北森は車から脱出したときはズボンかスカートを穿いていたもののそのまま上がってはすぐに車の同乗者とばれてしまう為、ズボンかスカートを脱いで首に巻いていたスカーフをパレオのように腰に巻き、Tシャツの裾を絞って海水浴客のふりをしたというのです。

 
それだけでは他のふたりかもしれないと言う新一。

「海の家で服、買ってるし・・・女の人はビーサンしか買ってないしさ・・・」という新一に赤井は「正確に言えばビーチサンダルしか買えなかったんだ・・・」と言います。

「砂浜は暑くて素足では歩けないからね・・・まぁ、濡れた札を強引に使う手もあるが、そんな客、海の家の店員に覚えられてしまうし・・・海の家でクレジットカードを使えるとも思えないし・・・」という赤井。

赤井は財布の中身が濡れてしまって小銭しか使えず、ワンコインで買えるビートサンダルを買った来たりが犯人と推理していたのです。

もともとサンダルを履いていた可能性を刑事が指摘しますが、わざわざ走りづらいサンダルに履き替えるとは考えにくいと赤井は言います。

「ですよね?北森さん・・・どうせ偽名でしょうけど・・・」と赤井に聞かれても何も答えられない北森でした。

 
浜辺に同じ推理した男がいたことに興味を持った優作。

そんな優作に有希子はなぜ写真だけで犯人が分かったのか尋ねます。

優作は3人の腕時計を見ていたのです。

福水の時計は1時45分、大網の時計は2時ちょうどを、北森の時計は10時10分を指していたというのです。

「壊れて止まってるんじゃないの?」という有希子。

その後ろで新一も盗んだ時計を付けている北森が強盗犯であることを指摘します。

 
「お店に並んでいる時計って大体・・・作った会社の名前がきれいに見えるように・・・10時10分ぐらいで針が止まってるんだよ?」

新一が優作から聞いていた知識でした。

さらに赤井はブランド物ならシリアルナンバーが入っているから盗品かどうかわかると言います。

「だからあの男にばれたってワケか・・・」と北森はついに観念して事故直前の様子を話します。

北森は盗品の中から腕時計をひとつ取って付けていたのです。

盗品は足が付く!と北森の腕を掴んだ運転手の男がわき見運転をしてしまい、事故が起こったのでした。

 

さざ波の魔法使いラスト最後の結末

さざ波の魔法使いラスト最後の結末

事件が解決し、帰路に付く赤井達。

FBIに入る気は変わったのか尋ねるメアリーに「ますますその気は強まったよ・・・」と言う赤井。

「謎を解く快感なら十分味わったよ・・・うまくすれば父を消した奴らにたどり着けるんじゃないかってね・・・」と語る赤井に秀吉は「怖いよ兄さん・・・まるで何かに取り憑かれているみたいだ・・・」と言います。

「取り憑かれているんじゃない・・・冒されているんだ・・・好奇心という名の・・・熱病にな・・・」と答える赤井に、メアリーは夫の姿を重ねます。

「秀一・・・貴方を日本に戻して秀吉や真純の父親代わりになってもらおうと思ったけど・・・それはもうあきらめたわ・・・」というメアリー。

そして「行け秀一!その熱病でお前の命が尽きるまで・・・真実を覆い隠す霧を一掃しろ!!その代わり靄ひとつ残したら許さんぞ!!」と3人の父親のような口調で言いました。

 
そこに現れた新一。

赤井のことを刑事が呼んでいると言います。

赤井は新一に警察署で事件のことを話す役割を任せると言い、「なんたって君は・・・我が国が誇る名探偵の・・・弟子なんだからな・・・」と新一の頭をなでました。

「お兄さんイギリス人なの?」
イギリスを我が国という赤井に新一が聞きました。

「ああ・・・今はアメリカ人だが・・・」と答える赤井。

「兄さん、まるでホームズみたいだったからね・・・」という秀吉にホームズはもっとすごいと言う新一は赤井をワトソンぐらいにしてやると言います。

「ハッハッハッ!!Dr.ワトソンか!そいつはいい!!」と豪快に笑う赤井を見て世良は新一に「まるで魔法使いだね♡」と言ったのでした。

 
10年前の出来事を思い出した新一=コナン。

世良のさっきの水着は思い出せる為に着たのではと疑います。

そしてそれはコナンが工藤新一の幼児化した姿であると知っていることを意味します。

そして高校生の少年が将棋の羽田名人であること、さらに秀吉がメアリー母さんと呼んでいた人物が世良の言う「領域外の妹」と同一人物に間違いないと気付きます。

 
そしてメアリーが領域外の妹ならば新一と同じAPTX4869を飲まされたのか?
それはいつどこで?と謎が増えていくコナン。

そんなコナンを見て世良は心の中で呟きます。

「どうやら10年前の僕のことを思い出してくれたようだけど・・・君にはわからないだろうな・・・僕が君を魔法使いと呼んでいる・・・本当の理由はね・・・」