「名探コナン 緋色の弾丸」ネタバレ!犯人とトリックや最後ラストの結末!

「名探コナン 緋色の弾丸」ネタバレ!犯人とトリックや最後ラストの結末! 映画劇場版名探偵コナン ネタバレ

映画「名探コナン 緋色の弾丸」は2021年公開されました。
劇場版『名探偵コナン』シリーズの第24作目です。

「緋色の弾丸」は「ひいろのだんがん」と読みます。

この劇場版「名探コナン 緋色の弾丸」ネタバレとラストの結末、犯人やトリックを紹介します。

 

「名探コナン 緋色の弾丸」あらすじ

監督:永岡智佳
脚本:櫻井武晴
原作:青山剛昌
主題歌: 東京事変「永遠の不在証明」

アメリカ、デトロイト。

今回のコナンはハーモニカの音色と共に始まります。

手を縛られた黒人男性がモノレールに逃げ込みます。

しかし、そこを背後から銃で撃たれます。

撃ったのは日本人男性でした。

 
それから15年がたった現在、今年は4年に1度の国際的スポーツの祭典WSGが東京で開催されます。

開会式が行われる芝浜スタジアムに近いホテルでは、そのスポンサー企業を集めたパーティーが行われています。

鈴木財閥令嬢の鈴木園子(松井菜桜子)のコネでパーティーに参加した毛利蘭(山崎和佳奈)と江戸川コナン(高山みなみ)達少年探偵団。

そこで開会式に時速1000㎞の真空超電導リニアライナーが開通し、その最初の列車が名古屋からスタジアムまでやってくることが知らされます。

そのパーティー中、突然会場が停電しその30秒の間に鈴木財閥の会長、鈴木史郎(松岡文雄)が姿を消すという事件が起こりました。

はたして・・・

 

「名探コナン 緋色の弾丸」ネタバレ

「名探コナン 緋色の弾丸」ネタバレ
園子は会場で父の知人である自動車メーカー「日本コード」の社長ジョン・ボイド( 楠大典/ライアン・ドリース)を見かけます。

ボイドに史郎の事を尋ねますが、ボイドは慌ててどこかに行ってしまいました。

今回序盤に活躍するのは小嶋元太(高木渉)。

「鰻のにおいはあるのに鰻がない」と言う元太の鼻によって、史郎は無事に厨房の冷蔵庫から発見されました。

そして史郎だけでなく史郎とボイドとも親交のある三塚製菓の社長も拉致され、すぐに発見された事件があった事が明らかになります。

 
史郎を見つけたお礼にとあのリニアライナーのチケットを用意してくれた園子。

ただし少年探偵団の5人と園子、蘭の7人に対してチケットは6枚。

ということで映画恒例の阿笠博士(緒方賢一)のクイズによって無事に蘭とコナン、元太に灰原哀(林原めぐみ)、円谷光彦(大谷育江)、吉田歩美(岩居由希子)が行くこととなりました。

その帰り道、コナンはFBI赤井秀一(池田秀一)の仮の姿、沖矢昴(置鮎龍太郎)に会い15年前に起きたアメリカの事件について尋ねます。

 
15年前、アメリカでWSGのスポンサー企業のトップが次々と拉致される事件が発生しました。

1人目は製菓メーカー、2人目は財閥、そして3人目は自動車メーカーのトップ。

そして2人は助かったものの、自力で逃げ出した自動車メーカーの社長は殺されてしまったのです。

この事件の犯人は「イシハラマコト」、WSGの商業化に抗議するためのテロでした。

この事件で製菓メーカーの社長はスポンサーを降り、テロに屈したとアメリカ中から非難されました。

このときのFBI長官、アラン・マッケンジー(チャールズ・グラバー)は射撃選手としてWSGに参加したことのある人物で、WSG協会会長として今回日本にやってくることになっています。

さらに11年前にも、似たような事件が起きていました。

この犯人はすぐに捕まり、前の事件の模倣であったったことが明らかになりました。

今回も15年前の事件をまねた模倣犯の可能性が高く、前の事件を踏まえるとジョン・ボイドが次に狙われると考えられます。

 
蘭の父、毛利小五郎(小山力也)の探偵事務所に自分がしゃべったせいで史郎と三塚が襲われたのかもしれないとボイドがやってきました。

ボイドから依頼を受けたら小五郎は、蘭たちからリニアに乗る話を聞くと取り乱し、乗らないように言います。

取り乱して味噌汁をこぼす小五郎と、お父さんバンザイしてと汚した服を脱がせる蘭。

シリアスなのにギャグっぽいシーンですね。

 
その頃、蘭の同級生世良真純(日髙のり子)は母親でありコナン同様に幼児化したメアリー・世良(田中敦子)からあのリニアライナーのチケットを見せられます。

ふたりはボイドをひそかに警護するためにライナーになるようです。

そんな時、世良は次兄の羽田秀吉(森川智之)から仕事で名古屋に行くこと、同じ日に名古屋に行くなら会おうという電話を受けます。

 
リニアライナーの説明会で、コナン達はWSGの広報白鳩舞子(平野綾)、開発チームの井上治(鈴村健一)、リニアライナーの客室担当石岡エリー(浜辺美波)を紹介されます。

説明によるとリニアの初走行参加者は当日午前10時に名古屋国際空港に集合し、病院で健康診断を受けるそうです。

そしてその後、新名古屋駅から東京のスタジアムに向かいます。

その時にポロリとサプライズ演出をばらしてしまうエリー…

その帰りにコナンは来日中のFBI、ジェイムズ・ブラック(土師孝也)、ジョディ・スターリング (一城みゆ希)、アンドレ・キャメル (梁田清之)に会い、FBIと関係ある事件で何が何でも犯人を捕まえたいと思っている事、そして赤井に発砲許可が出ていることを知ります。

 
そして開会式当日。

ボイドのボディーガードとしてきた小五郎は蘭、コナン、灰原の姿を見つけます。

コナンは新一(山口勝平)として蘭にリニアライナーに乗らないよう説得したのですが、結局蘭は乗ることにしたのでした。

一方、少年探偵団達は芝浜で大好きな仮面ヤイバ―ショーが見られるという事でリニアライナーに乗ることをあっさり諦めます。

ちなみにこちらの引率は園子、今回は損な役回りが多いようです。

蘭はコナンと灰原がヤイバーショーに行かなかったことに、驚きふたりなら帰れるよねと言いますが、「帰れない、子どもだもん」とふたりから返されてしまいます。

都合よく大人と子供を使い分ける灰原&コナン。

 
わざと転ぶことでボイドに発信機を付けたコナン、空港の駐車場で待機する沖矢と連絡を取り合います。

15年前の犯人、イシハラマコトは刑務所の中で無実を訴えながら亡くなったそうです。

そのため今回の犯人はイシハラマコトの残された家族、妻か娘ではないかと考えたコナン達。

コナンは小五郎から参加者名簿をこっそり借りて参加者の名前を確認します。

しかしそれらしい名前は見つかりませんでした。

沖矢は証人保護プログラムで名前を変えている可能性を指摘し、その場合好きな名前に出来るのかとコナンは尋ねます。

 
その頃、秀吉は恋人の宮本由美(杉本ゆう)と名古屋城に来ていました。

棋士としての仕事でやってきた秀吉は、母親であるメアリーに結婚相手として由美を紹介したかったのです。

 
リニアライナーの乗客たちはマッケンジー会長と合流し、検査のため病院にやってきました。

その様子を外から世良がうかがっています。

その会場でマッケンジーが栄養ドリンクの瓶を落とし、それを拾ったことをきっかけにコナンは少し会話を交わします。

とその時、天井から勢いよく白い煙が噴き出し、金具が落ちてきました。

人々は逃げようと扉に向かうも開きせん。

その煙の正体にいち早く気が付き、「クエンチ…早く逃げて…」と言う灰原。

コナンも徐々に意識を失い、沖矢に連絡を入れるも気を失ってしまいました。

沖矢は駐車場から出た不審な車を追いかけ、さらにそれをメアリーも乗った世良のバイクが追いかけます。

途中、秀吉から世良に電話がかかりますがメアリーは無情にも切ります。

呆然とする秀吉と、酔っぱらいの由美。

 

「名探コナン 緋色の弾丸」沖矢と世良

「名探コナン 緋色の弾丸」沖矢と世良
目を覚ましたコナンは、ボイドがいなくなっていることに気が付いて発信機を頼りにスケボーで追いかけます。

一方、世良は駐車場から出た車を見失ってしまい、メアリーに言われて沖矢の車を追います。

追跡メガネが調子悪くなったコナンは灰原に連絡を入れます。

予備のメガネを持っていた灰原の指示を受けるコナン。

その時に灰原がクエンチと言う言葉を口にし、病院スタッフは慌ててMRI室に向かいます。

クエンチとはMRIで使われる超電導磁石を冷やすための液体ヘリウムが気化してしまい、酸素濃度が下がってしまう事です。

ヘリウムは2階にだけ充満し、排出されたため死者は出ていないそうです。

 
犯人は殺しをする気はないらしいと気付いたコナン。

そしてコナンに言われて東海コンビナートにやってきた沖矢、しかしそこには誰もいません。

そこに世良がやってきてふたりは戦闘モードに。

ジークンドーで沖矢に襲い掛かる世良ですが、そもそも世良にジークンドーを教えた尾は兄である赤井秀一(=沖矢)。

やがて沖矢は相手が妹であることに気付きます。

メアリーも加わって沖矢が劣性かと思いきやそこにコナンがあらわれ、コナンに会いたくないメアリーは姿を消します。

沖矢も姿を消していました。

そして世良はコナンと協力してボイドを見つけ出します。

 
この事件によってリニアライナーは無人で走行することになり、蘭たちは新幹線で東京に向かう事となりました。

その時、WSGのメンバーはマッケンジーの姿がないことに気が付きます。

一方、コナンは病院の騒ぎによって新名古屋駅の警備が薄くなっていることに気が付きました。

また前回の3人目の被害者は駅で銃弾に殺されていることから、最後の事件はジャパニーズブレットと呼ばれるあのリニアの中で起こると推理します。

コナンは沖矢に駅へ向かうよう頼み、「了解した」と赤井の姿で向かう沖矢。

 
その頃秀吉は酔っぱらいの由美にプロポーズ。

OKを貰った秀吉は由美を抱きしめます。

 
コナンの姿が見えないと心配する蘭。

灰原は、コナンは知り合いと帰るからと無理やり蘭を納得させます。

そして多くの見物客に見守られてリニアライナーは駅を出発しようとしています。

コナンはボール射出ベルトによってボールを出し、花火を出現させて人々の注意がそちらを見いている間に世良と乗り込みました。

マッケンジーがこのライナーに乗せられているかもしれないからです。

しかしマッケンジーの姿はありません。

 
新幹線で帰る蘭達。

新幹線の中で走行中のリニアライナーの映像を見た蘭たちは、そこにコナン達がいることに気が付きます。

灰原にリニアの初運行参加者名簿の情報を転送するよう言うコナン。

そして参加者の携帯電話の番号がFBIに送られました。

 
マッケンジーを探すコナンはある臭いに気が付き、ブラックライトで床を照らしました。

病院でマッケンジーが落とした栄養ドリンクに含まれているビタミンB2は、ブラックライトで光るからです。

コナンは、マッケンジーが栄養ドリンクをこぼして残した痕跡をたどっていきます。

途中、コナンは電話で赤井に少しだけ待てるかと尋ねます。

リニアの線路に立った赤井は「タイムリミットだ」とリニアが走り去った方へライフルを発砲します。

「あとは好きにしろ、坊や」

 
コナンはトランクに押し込められたマッケンジーを発見しました。

しかし、リニアに乗っていたのはコナン、世良、マッケンジーだけではありませんでした。

そこにはもう一人乗っている人物がいたのです。

 

「名探コナン 緋色の弾丸」犯人

「名探コナン 緋色の弾丸」犯人
新幹線の中に鳴り響くスマホ。

FBIがリニアに乗る予定だった全員のスマホに電話をかけたのです。

しかし、WSG広報の白鳩舞子のスマホは鳴りません。

コナン達の前に現れた白鳩、スマホの電源が切れていると言いますがコナンは白鳩のスマホは壊れていると言います。

なぜならMRIを操作した犯人のスマホは、その強力な磁力によって壊れているはずだからです。

そして白鳩舞子、シラハトマイコはイシハラマコトのアナグラムであることを指摘します。

白鳩はマッケンジーに自分の罪を思い出させようと、15年前の事件の模倣を行ったのです。

 
白鳩は15年前の事件の犯人の娘で、自分と一緒にいた無実の父を陥れた当時のFBI長官マッケンジーを狙ってWSGの広報に入ったのです。

東京についてから殺す予定だったのを変更し、マッケンジーに銃を向けた白鳩。

しかし、マッケンジーは極限まで軽量化されたこのリニアの中で銃を撃つとどうなるかと白鳩を脅します。

そして射撃の選手だったマッケンジーは、他に被害が出ない場所を撃つようにと白鳩に距離や角度を指定します。

思わず従う白鳩。

しかし、そんな白鳩の肩を弾丸が打ち抜きます。

なんと赤井が撃った弾は磁石の影響を受けない銀の弾で、白鳩を狙ったものだったのです。

マッケンジーの誘導は、コナンから弾が当たる場所へ白鳩を誘導するよう頼まれたからでした。

 
さらにここで共犯者を指摘するコナン。

リニアを遠隔操作することができてリニアに重たいトランクを乗せても怪しまれない男の共犯者、それは開発チームの井上治です。

白鳩は犯人の娘、そして井上は被害者である製菓メーカー社長の息子でした。

井上の父はテロに屈したと激しいバッシングを浴びました。

そして事件から4年後、事件を起こした模倣犯があのときの真犯人であると両方の事件を目撃した井上が言ったのをFBIはもみ消したのです。

今回の事件は家族を壊し、井上の証言を握りつぶしたFBIへの復讐でした。

 
新港浜駅で新幹線を飛び降りた井上、用意していた車で逃走しFBIのジョディとキャメルが追いかけます。

その頃、名古屋では赤井の車を酔っぱらい婦警の由美が止めていました。

赤井は秀吉達を車に乗せ、井上を追うための道筋を秀吉に考えさせます。

棋士である秀吉の考える道筋に戸惑うものの、的確に井上を追い詰める作戦に驚かされるキャメル。

そして井上はリニアに近づき、遠隔操作によってクエンチを起こします。

 

「名探コナン 緋色の弾丸」最後ラストの結末は?

「名探コナン 緋色の弾丸」最後ラストの結末
あと5分で芝浜スタジアムに突っ込むリニア、なんとかリニアを動かそうとコナン達は制御室に向かいます。

何も知らない園子からの電話を受けた蘭。

ヤイバーショーを楽しんだ元太達はパラシュートで登場した仮面ヤイバーの話をします。 そこで蘭と灰原はある作戦を思いつき、コナンに伝えます。
 
リニアの先頭を吹き飛ばし、サッカーボールを膨らませてクッションにするコナン。

一方後ろでは、エリーがばらしてしまったマッケンジーのサプライズ、万国旗がパラシュートの役割をしてリニアを減速させます。

そしてリニアライナーは芝浜スタジアムに突っ込むものの、シートベルトに固定されたコナン達は無事でした。

 
そして追い詰められた井上。

15年前の事件ですべてを失った井上は事件について調べるうちに同じくFBIを恨む白鳩のことを知り、今回の事件を思いついたのです。

井上はジョディからイシハラマコトは15年前の真犯人であること、あの事件は11年前に模倣犯として捕まった男とイシハラとの共犯で行われた事を知らされます。

司法取引の結果、模倣犯と15年前の事件のつながりは世間に知らされていなかったのです。

「必要のない復讐をし、犯罪者となった」と言うジョディ、井上は司法取引を薄汚いと言いますが、ジョディは井上も証人保護プログラムに守られていることを指摘します。

 
名古屋から戻った赤井。

沖矢昴として自分の車に乗ります。

その後部座席には母メアリーの姿が。

沖矢が赤井であると知らないメアリーは「小僧」と銃を突きつけ、姿を消してしまいます。

 
そして酔っぱらっていた由美はプロポーズの記憶がなく、誰かの車の中ではいたという事しか覚えていませんでした。

そして赤井が名古屋から運転してきた車で秀吉と由美を送り届けたキャメル、車が嫌なにおいをしていると呟くのでした。

THE END

 

「名探コナン 緋色の弾丸」見どころと次回作

赤井一家集結と言う今回の映画でしたが、全員が同じ場所にそろうわけではありませんでした。

また赤井家の父親、赤井務武の正体に迫ることもなく、ちょっと拍子抜けした感想をお持ちの方も多いでしょう。

しかしオリンピック(物語上ではWSG)世相を反映したテーマ、アクションとテンポよく楽しめました。

また、中盤で出てきたクエンチやエリーがうっかりばらしたパラシュートの演出がラストに話を盛り上げてくれました。

 
今回の事件は15年前の事件の復讐でした。

その復讐が必要のないものだったという事ですが、そもそも復讐自体するべきものではありません。

予告を見る限り来年は警察学校がテーマで安室が準主役と考えられます。

さわやかな話が期待できますね。