映画「名探偵コナン 天空の難破船」は2010年公開されました。
劇場版『名探偵コナン』シリーズの第14作目です。
「天空の難破船」は「てんくうのロスト・シップ」と読みます。
この劇場版「名探偵コナン 天空の難破船」ネタバレと最後のラスト結末、犯人やトリック紹介します。
伏線部分にはアンダーライン
推理回答にもアンダーラインを引いておきますね^^
「名探偵コナン 天空の難破船」あらすじ
監督:山本泰一郎
脚本:古内一成
原作:青山剛昌
主題歌: GARNET CROW「Over Drive」
国立東京微生物研究所に押し入り、殺人バクテリアを盗み出したテロ集団[赤いシャムネコ]。
財閥相手のテロを繰り返すも十数年前に消えたとされる彼らが再び動き出した意味とは?
コナンの推理と怪盗キッドの働きで事件の解決へと誘う、劇場版名探偵コナンの14作目の作品です。
名探偵コナン 天空の難破船ネタバレ
七人組の武装グループ[赤いシャムネコ]。
彼らは感染すれば致死率80%とも言われる細菌を盗み出し、ネット上に犯行声明を出してきました。
殺人バクテリアを手に入れたことを宣言し、七日以内に次の行動を起こす、と言った彼らの声明により、この事件はニュースでも大きく取り上げられます。
このバクテリアの治療法はまだ見つかっておらず、感染はそのまま死を意味しているのです。
コナンも大坂の平次と事件について話していました。
二人が気になっているのは、テロリストたちが逃げる際、研究所を爆発させた事。
なぜそんな必要があったのか―――?
そんなことを考えているコナンですが、今日は飛行船に乗る予定があります。
世界最大と言われるその飛行船は、園子の父親の従兄弟である鈴木次郎吉が作ったものです。
狙った賞は全て手中にし、狙った夢はすべて叶えてきたと語る豪快な彼が現在夢中になっているのは怪盗キッド。
キッドとの対決に執念を燃やす次郎吉は、今回も飛行船の完成に合わせて、新聞の二面を使いキッドに挑戦状を載せていました。
その挑戦に対しきちんと返信を送ってきたキッド。
夕方大阪市に入ってから頂きに参る、とキッドが狙い次郎吉が挑戦の対象物としたのが、レディ・スカイと呼ばれる豪華な宝石のついた指輪です。
この対決を見守るべく、飛行船にはルポライターの藤岡、テレビ局ディレクターの水川、レポーター・西谷、カメラマンの石本も乗り込んでいます。
今日はキッドの襲来も予想される上に[赤いシャムネコ]が声明で言った七日間の最終日にもあたるのです。
その頃警視庁では、目暮を中心に赤いシャムネコ事件の捜査が行われていました。
赤いシャムネコの手がかりは掴めていませんが、唯一発見されたのはアンプルです。
おそらく彼らオリジナルのそのアンプルに殺人バクテリアを移し替えて持ち出したと考えている目暮たち。
しかし移し替えには相当高度な技術が必要な上に危険を伴います。
犯人たちは何故わざわざそんなことをしたのか・・・?
そもそも十年も経ってから現れた理由はなんなのか?わからないことばかりの事件に頭を抱える目暮なのでした。
飛行船に招待されたのはコナンや蘭・毛利だけではありません。
いつものメンバーも当然のように一緒です。
歩美たちははしゃぎまわって船内を駆け回っていますが、コナンは子供の頃の蘭を思い出して一人笑ってしまいます。
幼かった蘭は飛行船のことを宇宙船だと思っていたのです。
そんな事を思い出しながら、彼らはシーフの案内により船内探検に向かいました。
まるでホテルのような内装の船内を進み、ガラス張りのエレベーターで登った先にあったのは次郎吉自慢のスカイデッキです。
ここにレディ・スカイと一緒に、それを守る中森がいました。
キラキラと美しい宝石は真ん中に女の人の横顔が見えます。
このスカイデッキに飾るのにふさわしい一品だと満足そうな次郎吉ですが、キッドから守る為にはこの警備では手薄だと中本は不満たらたら。
しかし次郎吉はここに最先端のセキュリティを備えていました。
次郎吉の指紋を使った認証システムだけでなく、宝石前にあるキーボードで数字を押すと足元のパネルが抜けたりするのです。
絶対の自信を持ってキッドを迎え撃つ気の次郎吉なのでした。
トイレから戻った蘭は、一人スカイデッキに向かいます。
全員で見たときはよく見られなかったから、とレディ・スカイをもう一度見に来たのです。
するとそこには一人のウェイターが立っていました。
噂の宝石を見に来たと話す人の良さそうな青年は、仕事に戻らなくては、とその場を立ち去ろうとします。
その時蘭が気付きました。
彼の腕に貼られた絆創膏に。
それは園子が落書きした蘭の絆創膏です。「新一♥LOVE」と小さく書かれたそれは、飛行船に乗り込む際転びそうになった歩美を支え擦り傷を作った整備士に渡したものでした。
別の人に渡したものを何故あなたが持っているのか?と問いただす蘭は、あなたキッドでしょ!と青年に詰め寄ります。
ところが、青年のマスクを脱いで現れたのはなんと新一でした。
怪盗キッドの正体は俺だったんだ、と話す彼に蘭の頭はパニック状態。
そこへ中森たちがやってきました。
変装が得意なキッドのこと、これもマスクかもともと顔の作りが似ているかだと新一の腕を離さない蘭ですが、近づく中森に聞こえないくらいの小声で彼が呟いた言葉に動きを止めてしまいます。
こんな逃げ場のない飛行船に乗ったのが運の尽きよといった彼女に、飛行船じゃねえ、UFOだろ、と彼は答えたのです。
それは二人の思い出のフレーズ。
もともと宝石は持ち主に返してる、そう続ける彼の腕を掴んでいた蘭は、中森に彼を突き出すことができないまま、その場をあとにしてしまったのでした。
再びマスクをかぶりウェイターに戻った新一に、私信じないから、と蘭。
立ち去る彼を見送っていると、背後に気配を感じて振り返ったそこには藤岡がいました。
いい筋肉してるね、そう言って蘭の腕を掴んだ彼は笑って歩き去ります。
その後に続いて蘭もまた、食事をとるためにラウンジへと向かったのでした。
食事をしていても深刻な顔をして考え込んでしまう蘭。
歩美たちは三人で船内の地図を見ながら興奮気味に何かを企んでいる様子です。
そのまま彼女たちは、大人よりも先に食べ終えてラウンジを出ていきます。
その途中、配膳をしていたウェイトレスからくしゃみのしぶきをモロにかぶってしまった元太。
気をつけろよな、と文句を言いながら彼らは元気に出て行ってしまったのでした。
天空の難破船 殺人バクテリア
彼らが出た直後、次郎吉の携帯に着信が・・・
それはなんと、赤いシャムネコからのものでした。
飛行船の喫煙室に殺人バクテリアをばら撒いた、左側のソファー下を見てみろ、そう言って切れた電話。
ただのイタズラだろうと言っていた次郎吉ですが、中森たちが確認するとそこにはアンプルが落ちていたのです。
そのまま目暮に連絡。
おそらくそのアンプルを本物だと認識させるために、研究所にも置いていったんだろうというのが目暮の見解でした。
これにより喫煙室は閉鎖される事が決定します。
その決定直後、声を上げたのは藤岡です。
喫煙者である彼は当然喫煙室にも行っており、その時に感染してしまったようなのです。
体中に赤い発疹が出て、死にたくないと喚く彼は理性を失っています。
そのままフラフラと歩き出してしまった為、蘭が彼を殴る事でその動きを止め、藤岡は隔離するため救護室へと連れて行かれる事に・・・が、感染者は彼だけではありませんでした。
同じく喫煙者であるウェイトレスの一人もまた急に倒れ、赤い発疹が浮かび上がっていたのです。
結局二人が隔離される事になってしまった船内。
事態が急変した事でコナンは思い出します。
元太がくしゃみを浴びたのは、倒れたウェイトレスからのものだったことを・・・。
慌てて彼らを探しに向かったコナンは立入禁止区域で三人を見つけました。
幸いにも元太は発疹も出ておらず元気な様子。
移らなかったのか、それとも潜伏期間か―――?
天空の難破船 ハイジャック
とにかく戻ろうとしたコナンたちですが、その時何者かがここに居ることに気付きます。
おそらく赤いシャムネコの・・・そう呟いたコナンの前に、ヘリから飛行船に乗り移った数人の男たちが現れました。
男たちは数箇所に爆弾を仕掛けている様子。
男達に見つからないよう隠れたコナン達の前で、銃を持った男たちが立入禁止区域から出て船内へ向かっています。
男たちはそのままラウンジへと侵入すると、その場を制圧。船内に爆弾を仕掛けたと宣言し、船内放送でクルー全員をここに集めるよう命令しました。
彼らによってこの飛行船はハイジャックされてしまったのです。
全員が携帯電話を回収される中、未だ隠れたままのコナンたちは船内放送で船が制圧されてしまったことを知ります。
そこで彼は歩美たちと協力して、仕掛けられた爆弾を探す事に。
くしゃみを浴びただけでなく、船内探検の時に喫煙室を覗いてしまったらしい元太の体調を気にかけながら、それでも今は出来ることをして助かる方法を模索するしかありません。
それにしても、と探しながら思案するコナン。
どうして犯人たちは爆弾と最近、両方を使うのか、と。
そのどちらか一つでもハイジャックは可能なはずなのに、と首をかしげながらも爆弾捜索を続けるのでした。
このまま大阪へ行くと言い出した男は、抵抗すればこの細菌をばら撒く、そう言ってアンプルを取り出します。
ラウンジでは隔離された藤岡たちに続き、水川もまた感染が発覚していました。
俺は違うと叫び、感染を認めようとしない水川。
散々喚いて暴れる水川でしたが、犯人たちのひとりによって殴られるとそのまま喫煙室へと運び込まれたのでした。
コナン達は身を隠したま爆弾を探すことに成功していましたが、その存在を口にした者がいました。
西谷が石本に向かって、あの子供たちが帰ってこないね、と囁いてしまったのです。
それを聞きつけたテロリストたち。
即座にコナン達の搜索に出てしまいます。
これにより、爆弾を全て撤去する事はできたものの結局コナン達も捕まってしまいました。
一人コナンに連絡を取ろうとしていた灰原も、無線バッジをウェイトレスの一人に奪われてしまいます。
彼女は潜入していたテロリストの一人だったのです。
コナンと怪盗キッドと服部平次
捕まってしまったコナンですが、怖じる事なくリーダーと対峙します。
すると突然コナンを掴んだリーダーは、何の躊躇もなく彼を窓から外へと投げ出したのです。
ここは飛行船。
当然窓の外は外ですから、そのまま落下し始めてしまったコナンを見て蘭達は絶叫します。
その時誰よりも素早く動いたのが、ウェイター姿の新一でした。
ものすごい速さで自身も落下した彼は、空中でコナンを抱き寄せると羽を出して風を掴んだのです。
その姿に船内からはキッドだ!!と喝采が。
そのまま二人が降り立ったのは、愛知県佐久島の浜辺でした。
飛行船に戻るにはどうするべきか、そんなことを考えながら平次に電話をかけたコナン。
彼は和葉と一緒に彼女の小さな従兄弟を連れて、飛行船の終着場所である鈴木財閥のタワーに来ていました。
キッドと次郎吉の対決を見ようとやってきていたのです。
平次に状況の説明を一通りしたコナンはその時、空を飛ぶ一機のヘリに気付きました。
警視庁のヘリだと見た彼は、すぐさま電話を切ると今度は目暮に連絡し、そのヘリに乗せて貰う手筈を整えます。
そしてコナンはキッドに、新一のふりをして欲しいと頼んだのでした。
佐藤と高木の乗ったヘリに拾われた二人は、そのまま飛行船に近づくのを待ちます。
佐藤たちの誰一人としてキッド演じる新一に違和感を覚えるものはいません。
そのままヘリで飛行船に最接近したとき、タイミングを合わせて飛び出したコナンとキッド。
驚く佐藤たちの目の前で飛行船の屋根部分に飛び移ったのです。
とはいえキッドは船内に入るつもりはない様子。
内部侵入しようとするコナンを呼び止めるとあるものをくれました。
それは次郎吉の指紋。
彼は対決を前にして、公園でストレッチする次郎吉がボールを拾うよう仕向けて彼の指紋を手に入れていたのです。
キッドは感染者である藤岡に蘭が腕を掴まれていた事をコナンに伝えると、内部へと向かう彼を見送ったのでした。
天井裏から内部に侵入したコナンは、爆弾が仕掛けられていた場所を見て回ります。
しかし外された事を知っているはずの犯人たちが、改めて仕掛け直した様子はありません。
見つかったのは二つだけ。
それも、殺人バクテリアをばら撒いた喫煙室近くではない仕掛け場所に、コナンは首をひねるのでした。
その時平次から電話がかかります。
テロリスト達が飛行船ハイジャックをバラした事で、大阪の街はパニックに陥っているというのです。
逃げ惑う人々、駅も道路も逃げ惑う人々で溢れています。
そこへキッドがやってきて、コナンを外へと連れ出しました。
面白いものが見える、と言って向かった屋根ではテロリスト達が発炎筒を焚いています。
煙をもうもうと吐きながら進む飛行船がやってきたら、大阪は更なるパニックに陥るな、と話すキッドは、街から誰もいなくなれば泥棒も大助かりだ、なんて事を言う始末。
人がいなくなったって今時はセキュリティが・・・と口にしたコナンは、ふとデジャヴを覚えます。
先ほど平次と話していた時、彼が連れている少年もまた似たような事を呟いていたからです。
再び平次に電話したコナンは、彼に奈良へ行くようにと伝えたのでした。
そして再び船内に戻ったコナンは、体に発疹が出たと申告して隔離室へ連行される蘭を見つけます。
腕を掴まれただけで蘭が感染したとは思えず元太との違いを考え始めたコナン。
感染者のくしゃみをモロに受けた上に抵抗力の弱い子供の元太が感染せず、腕を掴まれただけの蘭が感染した理由・・・。
水川の発疹は右の掌に出ていたと話したキッドの言葉を思いだしたコナンは、ドアの取っ手を見て何かを閃いたのでした。
その頃、奈良に到着した平次たち。
上空には煙を吹きながら浮かぶ飛行船が見えています。
寺院の僧侶たちも全て避難を余儀なくされ、街は静まり返っています。
これこそがテロリストたちの目的だったのです。
国宝級のお宝が一番多い寺院を口にしたのは和葉の従兄弟でした。
彼の言葉通り向かうと、そこでは警察の格好をしたテロリスト達が数々の仏像を盗み出していたのです。
県警に連絡して一網打尽にした平次。
こうしてテロリスト達の目論見を潰すことが出来たのでした。
地上のことは平次に任せたコナンがすべきことは、飛行船を取り戻すこと。
そっと忍び込んだ彼は麻酔針やスケボーを駆使して次々とテロリストたちを倒していきます。
あのスカイデッキでは、次郎吉の指紋を使ってキッド対策に仕掛けられた数々の罠を見てキッド本人が青ざめるほどの大活躍。
しかしそこへ仲間を次々に倒されたリーダーがやってきました。
いきなり銃を乱射しまくるリーダー。
しかしそんなものはコナンには何の意味もありません。
ベルトからサッカーボールを取り出すと、勢いよく蹴ってリーダーに命中させた彼を見てキッドは、戦士の勲章だな、と言って彼の頬にあの絆創膏を貼ってくれたのでした。
コナンがリーダーを倒したと聞いて、ラウンジで見張りをしていたテロリスト達も毛利や中森によって捕縛されます。
コナンは倒したリーダーからアンプルを取り上げると、彼の携帯をチェックし始めました。
するとこの短時間の間にものすごい数の履歴が・・・。
誰と話してたのか言わないと中身みをかけちゃうよ、そう言ってアンプルを見せてもリーダーは、好きにしろ、とって口を割ろうとはしないのでした。
ラウンジに戻ったコナンに園子が駆け寄ります。
蘭を早く病院へ、と焦っているのです。
しかし、コナンは全く焦ることなく・・・
その足で隔離室へ向かうと、入ってきてはダメだと叫ぶ蘭に優しく声をかけます。
誰も感染なんてしてないんだよ、と。
蘭たちの体に出た発疹はただの漆のかぶれだというのです。
犯人たちは最初から殺意人バクテリアなど盗んでおらず、研究所を爆破して本当ぽく見せていただけだと話すコナンは、アンプルをかけようとしても平気な顔をしていたリーダーを見て確信していました。
この部屋に水川と蘭を連れてきたテロリストだけが唯一、漆に耐性があっただけで、漆が散布されたこの部屋で喫煙した水川やウェイトレスがかぶれたのを、彼らは感染者だと思い込ませていたのです。
だから体のアチコチというよりは一部分にしか発疹が出ていないでしょ、そう説明していたコナンですがとあることに気付いてしまいました。
だとするとどうしてあの人は・・・?
しまった!と叫び走り出したコナン。
立入禁止区域のはしごを登り飛行船の屋根に出た彼の前にいたのは、藤岡でした。
閑散とする大阪の街を見下ろしながら、よく俺の正体を見抜いたな、と言う藤岡。
感染者達は蘭を始め、体の一部しか発疹が出ていないにもかかわらず、体が何かに触れにくい首や顔まで発疹が出ていた藤岡を見て、コナンは彼の正体に気付いたのです。
わざと広い範囲に発疹を出すことで感染の恐ろしさを見せつけ、早々に隔離された場所でリーダーに連絡を取り指示を出していたんだろう、というところまで見抜いていたコナン。
その推理には藤岡も異論を唱えません。
感染したと思わせる為わざと漆にかぶれた彼が、蘭の腕を掴んだもの理由がありました。
飛行船をハイジャックするのに空手の有段者である蘭は邪魔だったからです。
そうまでしてこの船をハイジャックしようと考えた藤岡は、傭兵経験者を集め仏像を盗む為に赤いシャムネコという名前を利用していたのでした。
追い詰められたかに見える藤岡。
しかし余裕の表情を崩さない彼は、俺が一人で逃げるわけがないと言い出します。
彼には窃盗のために集めた傭兵の他に、元からの部下もいたのです。
それは西谷と石本でした。
リポーターとカメラマンとして潜入していた彼らは、あっという間に形成を逆転しラウンジを占拠してしまいます。
手首を部屋に縛られる形で捕縛された園子達。
優秀な部下の働きを信じ、儲けをフイにされたとコナンに襲いかかる藤岡。
情報化社会では現金より仏像の方が安全と考えこれほどまでに大掛かりな窃盗を計画した彼にとって、既に買い手のついていた仏像を盗み出せなかった事を恨みに思っていたのです。
天空の難破船ラスト最後の結末
必死で藤岡の放つ銃弾を避け続けるコナン。
藤岡は橋のそばに停めたボートで逃走を計画しています。
ラウンジを制圧した二人が持ち出したレディ・スカイを獲物に、彼らは船を降りたあと飛行船を爆破するつもりなのです。
だからあんなところに爆弾を仕掛けていたのか、と納得するコナン。
そんな彼と連絡が取れないことで心配した平次が、佐藤たちに頼んでヘリで向かってきています。
ヘリを避けようと橋の下へ潜るように高度を下げる飛行船。
その時藤岡が橋桁を避けるのにしゃがんだ瞬間をコナンは見逃しませんでした。
ベルトとボールを駆使して飛行船のバランスを崩し、体制を崩した藤岡を下を流れる川に突き落としたのです。
落ちていった藤岡は平次が連絡した海保により救助されています。
近くに停泊する逃走用ボートもまた捜査対象になりました。
飛行船がバランスを崩した事でラウンジでも形成が再び逆転しています。
船に結び付けられていた蘭や園子達は無事だったものの、立っていた西谷と石本は壁に激突。
そのまま意識を失ってしまったのです。
そこにやってきたキッドは、蘭の手をほどくと石本のカバンからレディ・スカイを取り出し、慇懃無礼な挨拶をしてその場を去ったのでした。
落ちた藤岡も見つかり、全員が逮捕されたことで事件は落着を迎えます。
全員が解放され飛行船内ではディナータイムになりました。
ところがそこに蘭がいない事に気づいたコナン。
彼女を探して上に向かいます。
その頃、スカイデッキで蘭はキッドに話しかけていました。
新一、自首して、と未だに彼を新一だと信じている蘭・・・。
分かった、とつぶやいたキッドは、俺が一番欲しかったものくれたら自首するよ、と言い出し彼女の後頭部に手を添えます。
顔を傾け近づくキッドが蘭に近づき―――
しかし既のところで蘭がキッドの口元を抑えていました。
あなた新一じゃないわね、と怒っている様子の蘭。
そこへコナンが飛び出してきてキッドは羽を広げて優雅に逃げます。
キッドに何をされたのか気が気でないコナンはオロオロと彼女を問いただしますが、新一がやらないようなことよ、といってはぐらかす蘭。
コナンの頬に貼られた絆創膏に「新一♥LOVE」と書かれているのを見ると、好きなんかじゃないんだからね!と言って船内へ戻っていったのでした。
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