名探偵コナンファンの中でも特に人気の高い「黒の組織」の登場回です。
今回は「ゲーム会社殺人事件」ネタバレ、トリックや犯人とラスト最後の結末をご紹介します。
新たな黒の組織のメンバー、テキーラが登場する回です。
「ゲーム会社殺人事件」ネタバレ 突然の遭遇(12巻 FILE.4)
小五郎が監修する「名探偵毛利小五郎推理の館」が発売されることとなり、米花ホテルで行われる満天堂の新作発表会に呼ばれた小五郎、コナン、蘭。
プレイヤーは謎の洋館で死体を発見し、偶然いた小五郎からヒントをもらって推理するといういつもコナンがやっていることを体験するゲームだそうです。
しかし、発表会に呼ばれた小五郎は二日酔いで大分気持ち悪そうです。
「かるく5、6杯あおっただけだよ・・・えーっとジンにウォッカにバーボンに・・・」
ジンとウォッカについ反応してしまうコナン。
自分を小さくしたふたりのことを片時も忘れません。
「ほら、コナン君グズグズしないで!クロークに荷物預けに行くよ」と蘭に促され3人はクロークに並びました。
大手ゲーム会社満天堂の新作発表会ということで、たくさんの人が集まっています。
そのとき名探偵毛利小五郎推理の館を企画した中島秀明(27)が声をかけてきました。
「あのゲーム、この発表会の話題を独占してますよ!」と喜ぶ中島。
ちなみにこのゲーム、時間内にクリアできないと小五郎が眠ってしまい、永遠に館から出れなくなると言います。
「毛利さんのアイデアのおかげで、すばらしいゲームに仕上がりましたよ!」と言う中島に「確かにお前は優秀だよ、中島・・・本当にそのゲームを企画したのがお前ならな・・・」と声をかけてきたのが同期の上田光司 (27) です。
上田が「ゲームで毛利探偵を使えばうける」と言ったのを聞いた中島は3日後にはその企画書を提出したのです。
さらに上田は「お前は人の物を盗る天才だよ・・・仕事も女も・・・なあ竹下!」と上田は後ろにいた竹下裕信(27)に話を振りました。
竹下は「あれは大学時代の事・・・もう忘れたよ・・・」と答えます。
「フン、オレは竹下のようなお人よしじゃねーが、今回の事は大目に見てやるよ・・・・・・なんかオメー借金取りに追われて、大変みてーだからよ・・・」
そんな殺伐としたやり取りのなか、順番が来た小五郎は荷物を預けました。
小五郎の番号は96番です。
その時「お、おいもうこんな時間だぞ!!」と声をあげた竹下。
その声につられて上田も時計を見ます。
「すみません!これ先にお願いします!」「じゃーオレのも!」とクロークに声をかける竹下と上田。
「おい割り込むなよ!」と中島は注意しますが、遅れると社長に怒鳴られるぞと言われて結局中島もカバンを預けます。
その3人のカバンが一緒なのに気が付いた蘭。
竹下がカバンだけでなくネクタイピンや腕時計も社員全員会社のロゴ入りの同じものだと説明してくれました。
「でも実際はデカくて重くて社員同士で間違いやすい、最低のカバン!今日だって一応持ってきたけど、ほとんどの社員がここに預けてるよ・・・」
「あんなの今も持ち歩いているのは社長ぐらい・・・」
と中島と上田が言ったところで「悪かったな・・・」と満天堂の社長が現れました。
「やあ毛利さん!あなたの様な優秀な方に協力いただき光栄です!」と社長が小五郎に挨拶している間に社員3人はそっと引き換え札を受け取りますが、「さっさと持ち場につかんかー!!」と怒鳴られ慌てて逃げていきました。
そして3人に割り込まれて荷物を預けた蘭。
ナンバーが100番でいいことがありそうと上機嫌です。
発表会場でゲームを楽しむコナンと蘭。
格闘ゲームに続いてパンチングマシンに挑戦しようとしています。
ふたりが並んでいると、竹下に頼まれて中島が見本を見せることになりました。
250点以上出せば派手に光ると言うのです。
背広も脱いでやる気満々の中島。
そのパンチの威力は348点で画面がにぎやかに光りました。
大学ではボクシングをしていたと言う中島。
続いてストレス解消にいいと勧められた蘭も挑戦します。
「早く帰ってきなさいよ新一!!!」と叫ぶ蘭のパンチは400点。
周囲もあっけにとられています。
やらないか聞かれたコナンは、トイレに行くからと断り中島と共にトイレに向かいました。
ふたりで歩いていると黒いスーツと帽子を身に付けた大男にぶつかってしまいました。
その男がゲーム会社の人かコナンが尋ねますが、中島は知らないと答えます。
トイレでコナンは中島から、3人が同じ大学でボクシング部に入っていた事を聞きました。
そこにやってきた上田が「オメ―が途中でやめちまうまではな・・・まさか3人とも同じ会社になるとは思わなかったよ・・・」と口をはさんできました。
トイレを出て中島と別れたコナンはクロークで荷物を受け取る先ほどの大男を見かけました。
大男がクロークで受け取ったカバンには、満天堂のロゴが付いています。
しかし会社のネクタイピンは着けておらず、中島も知らないと言っていた男。
不審に思ったものの、「まーオレの知ったこっちゃねーな」と思い直し、男が電話する公衆電話の後ろの自販機で小五郎に酔い覚ましのトマトジュースを買うことにしました。
「あ、オレや・・・テキーラや・・・」と言う声に思わずコナンは手を止めました。
「取引は完了した・・・ああ・・・ぬかりはない・・・フフフ・・・心配するなウォッカ・・・夕方までにはそっちに合流する・・・ジンにそう伝えといてくれや・・・」
驚きのあまり財布を落としたコナン。
「こいつ・・・黒ずくめの男の仲間!!!」
コナンが組織に関わりがあると知らない大男は「ああガキや・・・ガキが小銭をぶちまけよった・・・ほんならな、ウォッカ・・・」と電話を切りました。
やっと黒ずくめの男の仲間を見つけたとコナンは、小銭を拾うふりをして靴裏に盗聴器と発信機を仕込みました。
そんな事を知らない大男はそのままトイレに入りました。
もうじきジンとウォッカの居場所が分かるとドキドキしながら盗聴器を入れたコナン。
盗聴器を入れると「なんやコレ入れへんぞ・・・ん?あいてるんか?」と言う大男の声が聞こえてきました。
「トイレのドアか?」と不思議がるコナンに「あ・・・」と言う男の声が聞こえてきました。
そして急にトイレが明るくなったかと思うとドォン、と爆発が起こりました。
「ゲーム会社殺人事件」ネタバレ 爆弾の行方(12巻 FILE.5)
外では相変わらずの雨。
爆発の音を聞きつけて中島達3人がやってきました。
いまだもくもくと煙が出ているトイレを見つめていたコナンはダッとトイレに入りました。
コナンを追って中島達も続きます。
トイレに入ったコナンは発信機と盗聴器を取り付けた男の靴を発見しました。
「じゃあやっぱりあいつ・・・この爆発に巻き込まれて・・・くっそぉー!!!やっと・・・やっと奴らの手掛かりをつかみかけたのになんでこんな事に・・・」
偶然なのかそれとも意図的な爆発なのかと考えるコナン。
「そういえばあいつ・・・爆死する直前にいってたな・・・」と大男の「なんやコレ入れへんぞ・・・ん?あいてるんか?」と言う言葉を思い出しました。
「だとするとまさかこの事件・・・」とコナンはある可能性に気が付きます。
「テロ・・・?」
そう尋ねるのは現場に着いた目暮警部です。
「おそらくトイレの扉か何かに、爆発物が取りつけられたものと思います・・・」と答える捜査員。
「ウーム無差別殺人か・・・」と目暮警部の顔が難しい顔になります。
「被害者は男性1名・・・」と言われ目暮警部は身元が分かるか聞きますが、バラバラで証明できるものはないと言います。
目暮警部は現場に最初に入った中島達3人に怪しい人を見なかったか尋ねますが誰も見ていないと言います。
そこでコナンは、目暮警部に「2mを超す大きなおじさんだよ!多分関西の人じゃないかなー・・・」と、中島と一緒に被害者にぶつかった話をしました。
「あ、あ・・・あの人か・・・」と思い出したらしい中島。
さらにコナンは男がトイレで「なんやコレ入れへんぞ・・・ん?あいてるんか?」と関西弁で言っていた事を説明し、目暮警部も爆発物がトイレの扉付近に仕掛けられたと考えます。
そこに満天堂社長がやってきました。
社長は2日前に妙な手紙が来た、打ち上げで社員に見せて笑ってやろうと思ったと目暮に手紙を渡しました。
「発表会を中止しろ さもなくばしかるべき手段をとる」と言う脅迫状に、目暮警部は「どうしてこれが来た時点で警察に知らせなかったんだね?」と社長に怒鳴りつけます。
その時捜査に当たっていた警官が瓦礫から見つかったものを持ってきました。
鍵と何か折れ曲がった丸いものです。
社長はそれが満天堂のカバンのエンブレムと鍵であること説明しました。
「ホラあれですよ」と社長は遺留品のカバンを指さします。
「そういえば大男もあのカバン持ってたな・・・でもあいつなんであのカバン持ってたんだ?クロークから受け取ってたけど・・・」と考え込むコナン。
その時目暮警部が「しかしすごい力だな・・・こんな鉄板がひしゃげるとは・・・」と言うのを聞きコナンは「なに!?」とある事に気が付きます。
「変だぞあのエンブレム・・・どうしてカバンの外向けにひしゃげてるんだ?爆発の力を受けたのなら、内向きにひしゃげるはず・・・まてよ・・・」とコナンは大男が電話で「取引は完了した・・・ああ・・・ぬかりはない・・・」という言葉を思い出しました。
「ま、まさか・・・爆弾を仕掛けた犯人って・・・」
カバンを持っていた事から被害者は満天堂の社員ではと心配する社長。
「でも、うちの会社に関西出身の男なんていたか?」と上田が言うと「ひょっとしたら今日来てた客の誰かかも・・・」と中島が答えました。
今日ホテルに来た客はまだ全員待機していると言います。
そこで目暮警部はまず、被害者の身元を割り出すのに関西弁の男を知っている人がいないか聞き込みをするように指示を出しました。
「気を付けろよ、まだホテル内にテロリストがうろついてるかもしれんからな!!」という目暮警部の後ろでコナンは「殺人だ!!!誰かがあの男を狙って殺したんだ!!」と呟きます。
なぜならエンブレムは外側にひしゃげており、そんな風になるのは爆弾が中にあったときだけだからです。
「なんやコレ入れへんぞ・・・ん?あいてるんか?」というのは、カバンの鍵の事だったようです。
「どーやら爆弾犯は、あの男にカバンを渡した人物・・・あいつと取引をした人物に間違いなさそーだな・・・」とコナンは番号札を取り替えれば簡単に受け渡しができるクロークに目を付け、早速スタッフに尋ねます。
「あの大きな男の人以外は、預けた荷物を受け取りに来た人はいないわね・・・そーいえばあの人変だったわよ・・・荷物を預けたと思ったらすぐに取りに来て・・・」と言うスタッフにコナンは犯人がまだ交換した荷物を受け取っておらず、まだホテルにいる可能性が高いと考えます。
取引相手からジンとウォッカにつながる情報を聞き出したいコナン。
カバンに爆弾が入っていて大男は取引相手から爆弾を受け取ったと言う推理を警官に伝えますが、取り合ってもらえません。
焦るコナンのところにやってきた蘭のポケットからクロークの荷物札が落ちました。
小五郎の96と蘭の100。
そこでコナンは大男が受け取ったカバンの預かり番号が98番だった事、さらに小五郎と蘭の間に割り込んだのが中島、上田、竹下の3人だった事を思い出しました。
取引相手は3人の中の誰かで、爆弾入りのカバンをクロークに預けた後にクロークの札と鍵を交換したと確信したコナン。
中身が爆弾と知らない大男が中身を確かめるためにトイレでカバンのふたを開けて・・・
「お、おかしいぞ・・・最初からあの男を殺す気だったんなら、なんで犯人は取引場所をこんなところに選んだんだ!?」
自分の会社のゲーム発表会で事件が自分に疑いがかかるかもしれない、合わない鍵を渡す必要もない・・・
「まさか俺はとんでもない思い違いをしてるんじゃ・・・」
その頃クロークは、荷物を受け取る客でいっぱいでしたが目暮警部達は大男の手掛かりがつかめていませんでした。
99番を竹下、97番を上田、そして124番のカバンを中島が受け取りました。
「え?」と不思議そうに中島を見る竹下。
「おい、おまえらも開けて確かめた方がいいぞ!このカバン紛らわしいからね・・・」と上田が言いますがふたりは中身を確認せずそのままカバンを抱えました。
「まてよ・・・もしかしたら・・・!?」とコナンはクロークに荷物を預けたときのことを思い替えします。
「そうかそういうことだったのか・・・これは犯人にとって予想外の、不測の殺人だったんだ!!!」
「ゲーム会社殺人事件」犯人とトリック
犯人に目星が無いものの確信が無いコナン。
小五郎の声と体で犯人を罠にはめようと麻酔銃を撃ちますが、運悪く蘭のお尻のクロークの番号札が入ったポケットに刺さってしまいました。
針を抜こうとしたコナンの手を痴漢と勘違いした蘭によって小五郎は強烈な回し蹴りを食らって気絶してしまい、そのままコナンは推理ショーを行います。
小五郎は事件が無差別ではなく特定の人物を狙った殺人事件であり、帰ろうとしている客の中に犯人がいると言います。
そして小五郎は犯人を確かめるには中島のカバンの中身を確認する必要があると言いました。
中島は爆弾犯じゃないしカバンは見せられないと拒否しますが、殺人犯にされてーのかと言う上田とカバンの取り合いになり、はずみで開いてしまいました。
急に叫び声をあげて怯える竹下。
しかしカバンから出てきたのは札束でした。
「これではっきりしましたよ・・・竹下さん!あなたが爆弾犯だとね!!!」
竹下は自分が仕掛けたカバンの爆弾が爆発すると思って怯えたのです。
そして取引によってあの男にカバンを渡したのは中島と言う小五郎。
お互いがクロークに荷物を預けて引き換え札を交換すると言う方法で取引をした中島と大男。
だから96の小五郎と100の蘭の間に割り込んだ3人は97、98、99のはずなのに中島が受け取ったのが124番でコナンが聞いた大男のナンバーは98だったのです。
コナンと中島が大男とぶつかったとき、ふたりは素早く鍵と札を入れ替えたのです。
しかしさらにあらかじめ竹下と中島の番号札が入れ変えられていたため、大男の持っている鍵(中島)でカバン(竹下)が開かなかったのです。
パンチングゲームを中島がした時、竹下が上着を預かりました。
その時に番号札を取り換えたようです。
荷物を預ける為にクロークに並んだ順番は小五郎、蘭、中島で小五郎が96のため中島も90番台になる一方、その時列に並んでいない竹下は100番台となりすり替えたときに気付かれてしまう可能性がありました。
その為小五郎の後に竹下が割り込んできたのです。
このトリックによってカバンの交換が行われたという証拠として竹下が今持っているカバンは爆発現場にあった鍵が合うはずと言います。
さらに爆発したのが満天堂のオリジナルカバンであることから、調べれば竹下のカバンだけが無い事が分かるといいます。
なぜなら竹下のカバンは粉々に吹っ飛んでしまったからです。
「まさかあの爆弾が、僕の仕掛けた爆弾だったとはね・・・脅迫文まで作ってテロの仕業に見せかけたのになんてこった・・・」と言う竹下。
竹下は中学時代から付き合っていた彼女を盗られたうえにその女性がふられて自殺してしまった事で中島を恨み、犯行に及んだのです。
「では運よく殺害をまぬがれた中島さん?」と小五郎は中島に取引相手の黒ずくめの男はいったい何者か尋ねます。
しかし中島もその正体は知らず、会う店が米花町の大黒ビル最上階の「カクテル」というバーということだけが決まっていたと言いました。
「ゲーム会社殺人事件」ラスト最後の結末
急いで大黒ビルに向かうコナン。
エレベーターで最上階を目指しますが、着いたところで爆発が起きました。
「バーだ!バーがいきなり・・・」と言う言葉にコナンは駆け寄ろうとしましたが、近くにいた男性に止められ近づくことができませんでした。
その後警察が到着しましたが、使われた火薬の量が多くバーは人がいたかすらわからないほど跡形もなく吹っ飛んでいました。
その後の調べで中島が会社からこっそり持ち出したコンピュータープログラマーのリストを黒ずくめの組織が買おうとしていたという事でした。
そしてジンやウォッカが生きているのかそれすらわからず事件は闇に葬られたのでした。
中島が取引しようとしたコンピュータープログラマーのリストを手に入れて組織はなにをしようとしていたのか・・・
それが新一の幼児化にどうつながってくるのか大変興味深いですね。
また、小五郎が前日飲んだ酒がジン、ウォッカ、バーボンと言っていますがこの時点でバーボン編の構想があったのかも気になります。
そういえば小五郎のゲームはどうなったのでしょうか?