この「黒ウサギ亭には近づくな」では、赤井秀一と安室徹の対決シーン。
安室と宮野夫妻(灰原の母)との関係が明かされる回です。
名探偵コナン「黒ウサギ亭には近づくな」ネタバレ、宮野夫妻の登場回、犯人とラスト最後の結末の紹介です。
黒ウサギ亭にて(95巻 FILE.6)ネタバレ
話は赤井と安室が対峙する9時間前に遡ります。
安室が差し入れのサンドイッチを毛利探偵事務所に届けたところ、ちょうど小五郎が蘭とコナンを連れて出掛けるところでした。
3人で食事がてら脅迫状が届いたという依頼主の話を聞きに行くところだったのです。
話の流れで「蘭さんの修学旅行も事件続きで大変だったそうじゃないですか・・・」と蘭に修学旅行と新一の話を聞こうとする安室。
しかし先生から口外するなと言われていると蘭はあまり喋りません。
話を変えようとコナンが安室を誘い、4人で依頼主のところへ出掛けることとなりました。
外に出たところでスマホを事務所に忘れたという安室。
蘭が取ってくると言って事務所に戻りました。
その時、安室は蘭はバッグに入れた財布から鍵を取り出し事務所を開ける様子をじっと見つめています。
「それで?どういうお店に行くんですか?」
安室は小五郎に尋ねます。
「『黒ウサギ亭』って名前だから・・・小洒落た料亭なんじゃねぇか?」
この予想は大きく裏切られます。
「バニーガールのクラブじゃない!!」と真っ赤な顔で叫ぶ蘭。
「確かにその名の通り・・・」「黒いウサギちゃんだらけだねぇ♡」
小五郎は仕事を忘れて浮かれています。
「ーったく、こんな店だとわかってたらコナン君、連れてこなかったのに・・・」と蘭は心配しますがコナンは僕なら平気だよとメニューを見ています。
そこへ依頼主、諸岡郡蔵(50)がやってきました。
早速、小五郎は脅迫状の事を聞きます。
すると一緒に来た執事、深町惇史(72)が脅迫状を差し出しました。
「ホー・・・今時、切り抜き文字の脅迫状か・・・」と小五郎が言う脅迫状には「命が惜しくば黒ウサギ亭に近づくな・・・」と切り抜いた文字で書かれています。
「ーってここって黒ウサギ亭じゃないっスか!?」と小五郎が言いますが、諸岡は「ええ!ですからこの店にいるであろう私の命を狙う不届き者を・・・名探偵さんに見つけて頂こうと・・・お呼びしたんですよ!!」とのんきに笑っています。
狙われるのは店内だけではないのでは?と安室が尋ねますが普段はボディーガードがいるので狙われるならこの店の中しかないという諸岡。
「じゃあなんで今はボディーガードがいないんですか?」と蘭が尋ねると「そりゃーもちろん!厳めしい屈強な男共を連れていたら・・・この店の雰囲気が壊れるからですよ!」
でれでれと同意する小五郎達の下に1人のバニーがやってきました。
諸岡のお気に入り、朝倉有里(25)です。
そのお尻を触る小五郎。
諸岡は「そういう店じゃないんで・・・」と怒り心頭です。
「娘の前でバニーの尻触るかねぇ・・・」とあきれるコナン。
気を取り直した諸岡はお昼ごはんを食べていない有里に何でも頼んでいいと好きなものを注文させます。
有里の肩を抱いてご機嫌の諸岡に、「あんたはいいのかよ・・・」と内心突っ込む小五郎。
盛り上がった諸岡は有里以外にもおごると言い出し、執事の深町にも座って飲むように言います。
目のやり場に困る・・・と言いつつ眼鏡を拭く深町。
ガン見しようとしてんじゃねーかと小五郎もあきれ顔です。
諸岡は早速卵焼きに箸を伸ばします。
そして隣に座る深町にソースを取って欲しいと頼みますが、眼鏡を外した深町には見えていません。
仕方がなく諸岡が自分で取ろうとしますが、うっかり眼鏡を踏んでしまいました。
車に予備の眼鏡を取りに行くという深町に諸岡は「眼鏡なしで取りに行くのは危ないよ・・・」と代わりに取りに行ってくれることになり、小五郎が付き添うことになりました。
グラスを持った有里の横を「ちょっと通してねー」と車に向かう諸岡。
有里と一緒にいるバニーは有里の売り上げで飲めたと喜び、「今回トップ取っちゃったりしてー」と盛り上がっています。
その光景を少し離れたところで村上紗菜(28)が睨みつけています。
その時急にキュイイン、キュイインと警報音が鳴りました。
驚いて皆が見回すと、深町の携帯が鳴っていました。
コナンが携帯を取って警報音を消すと、安室は電源と音量のボタンを同時に押すと音がなることを説明しました。
地震じゃなくてよかったと口にしながらグラスを置くバニー達。
そのバニー達の携帯が皆背中に差し込まれていることにコナンは気が付きます。
客が来て店の混み具合を聞いたり、来て欲しいと電話することを有里がコナンに説明していると、紗菜が有里にぶつかってしまいました。
有里の白いカフスが真っ赤に染まります。
紗菜に取り換えてくるよう勧められた有里は持っていたグラスを置くと更衣室に向かいました。
その時携帯が鳴った紗菜。
常連客から店の混み具合を聞かれたようで、携帯で話しながらコナン達から離れます。
眼鏡を取りに行った諸岡達とカフスを取り換えた有里が戻ってきたところでフルーツ盛り合わせに手を伸ばす一堂。
続いて有里はコースターでふたをしていたグラスに手を伸ばします。
諸岡は怪しい人物がいないか尋ねますが小五郎と安室が見る限りあやしい人物はいません。
その時突然、「うっ」と口を押さえた有里。
諸岡達がそちらに目を向けると、口を押さえた有里がそのまま倒れてしまいました。
バイバイだね(95巻 FILE.7)ネタバレ
苦しそうにもがく有里に「大丈夫か有里!?」と諸岡が近付きますが、小五郎はそれを止めて蘭に警察と救急車を呼ぶように言います。
深町はフルーツによる食中毒では?と心配しますがコナンは皆で食べている事、食中毒は早くても30分は立たないと症状が現れず有里が昼食を食べていない事から食中毒ではない事を指摘します。
安室はフルーツかお酒に毒が入っていたという事かなとコナンに話を振ります。
小五郎に聞けば?とごまかすコナンの側で電話をする蘭。
カバンに携帯を戻そうとした蘭は財布がないのに気が付きます。
紗菜に聞かれてイチョウ柄の財布と答えると紗菜は自分のバッグから蘭の財布を取り出します。
安室がトイレの前で拾っていたというのです。
紗菜は有里のものなら中を調べて有里が諸岡と利用しているホテルを突きとめようとしていたのです。
ふたりはできているという紗菜は体を使って成績を伸ばそうとしたと有里を非難し、蘭にも気をつけるように言います。
警察が到着し、有里の飲んでいた酒から砒素が検出されました。
有里は病院で処置を受けたものの意識不明です。
有里を狙った犯人に心当たりがないかという目暮警部に諸岡は、脅迫されて殺されそうになっていた自分の毒を誤って有里が飲んでしまったと言います。
諸岡は脅迫状を目暮警部に見せました。
しかしコナンは有里と諸岡のグラスは形が異なり、間違えたとは考えづらいと指摘します。
安室は有里が倒れたのは一度席を離れて戻って来てお酒に口をつけた時で、席を離れる前にグラスの口にコースターでふたをしていたことから、毒の混入が可能なのは彼女が席を離れる前にグラスを持った彼女とスレ違った諸岡、有里がグラスを置いたときに側にいた深町、席を離れるきっかけを作った紗菜の3人だけが毒を入れられたはずと指摘しました。
よく見てるなコイツ・・・と感心する小五郎。
目暮警部は早速、諸岡から事情聴取を行います。
諸岡がテーブルの下に落ちていた深町の眼鏡を踏んでしまい、車に取りに行った経緯を説明します。
「玉子焼きにかけるソースが深町君のそばにあり・・・それを取ろうと一歩踏み出したらパキッと・・・」
と言う諸岡に何で眼鏡がテーブルの下にあったのかと高木刑事が尋ねました。
しかし深町も、レンズを拭いてテーブルの上に置いていたところまでしか覚えていないと言います。
「多分、その後肘でも当たって落ちてしまったんだと・・・」
「で、目がよく見えないのに呼びの眼鏡を車に取りに行くのは危ないからと・・・私が代わりに・・・」
とふたりは説明しました。
「しかし変わった味覚ですなぁ・・・玉子焼きにソースとは・・・」と驚く目暮警部と「え?美味しいですよ?」と答える諸岡。
その話を聞きいていたバニー達は、有里も誰かのくせが移って玉子焼きにソースをかけていたと写真を見せてくれました。
「とにかく、私が彼女に毒を盛る理由は何一つありませんよ!!」と諸岡はお気に入りの有里に毒を盛るわけがないと主張します。
「とか何とか言って・・・実は、彼女に結婚を迫られていて困ってたんじゃないですか?」と小五郎は諸岡に詰め寄ります。
「玉子焼きにソースをかけるのも・・・愛人であるあなたのクセが移ったとか?」意地悪く小五郎が聞きます。
さらに脅迫状が諸岡の自作自演で自分の身代わりに毒を盛られたかのように殺そうとしたと推理する小五郎。
諸岡が愛人の存在が妻にばれる前に殺そうとしたと言いますが、諸岡は半年前に妻は病気で亡くなっていると否定します。
続いて目暮警部は深町に話を聞きます。
「スマホの誤操作で警報音を鳴らしてしまい・・・そのせいで被害者を含む店内の人達が地震警報だと思いグラスを置いて自分のスマホを見たわけですな?」
と目暮警部は話をまとめます。
深町は慣れないスマホ操作を眼鏡なしのぼやけた視界でやったことで、誤って警報を鳴らしてしまったのです。
「あの時、誰がどのグラスをテーブルに置いたかわかりませんでした・・・皆さん同じ格好ですし・・・」と深町はいいますが、小五郎はレーシック手術で視力回復しているのでは?と指摘します。
しかし、小五郎が深町の眼鏡をかけて度が強すぎるのを確認し、視力が回復している可能性はないと判断しました。
深町はコンタクトレンズも付けたことがない、もし付けていたら近くにレンズがあるはずだから探してもかまわないと言います。
そして「動機がございませんよ・・・この店に来るのはいつもついでですし・・・」と説明しました。
「ついでとは?」と目暮警部が聞くと、この店は諸岡が行きつけの洋服屋の隣で、裾上げの時間つぶしに来ているとのことでした。
最後は紗菜の事情聴取です。
ワインをひっかけただけで、ぶつかったあの一瞬では毒を入れられないという紗菜。
有里に毒を盛って何のメリットがあるのかと目暮警部達に詰め寄ります。
しかし他のバニー達から話を聞いていた小五郎は、ボーナスが出るNo.1に2年間ずっとなっていた紗菜が有里に抜かされそうでやったと推理します。
ボーナスをあてに高いものを買ったという小五郎に何を買ったか言ってみろという紗菜。
蘭はコナンに犯人が分かったか尋ねますが、コナンは安室と共に駐車場に行っていました。
駐車場でボディーガードから話を聞くコナンと安室。
確かに諸岡と小五郎が深町の眼鏡を取りに来たと言います。
その中でコナン達は、最近諸岡の体型が激痩せや激太りをしている、よく怪我をしているという情報を仕入れました。
怪我、というキーワードに安室はある記憶を思い出します。
「次に怪我してきてももう手当てできないよ・・・先生、遠くに行っちゃうから・・・バイバイだね・・・零君・・・」
白衣の女性と話す幼い頃の安室。
「安室さん!?」コナンの声にハッとする安室。
安室自身、なぜ自分がこんな事を思い出しているのかわかっていないのでした。
あの女性の記憶(95巻 FILE.8)ネタバレ
安室の証言から有里のグラスに砒素を入れたのは有里とスレ違った諸岡、有里がグラスを置くきっかけとなったスマホの警告音を鳴らした深町、カフスにワインをひっかけて有里が更衣室に行くように仕向けた紗菜が容疑者に絞られました。
しかし諸岡と紗菜が有里の側にいたのは一瞬で、眼鏡をしていなかった深町にはどれが有里のグラスかわからないので毒を入れるのは無理だと考えられます。
「やはり有里さんの意識が戻るのを待つしかないのか・・・」という目暮警部に、バニー達が深町が一人で店に来た事があったと話します。
深町とふたりで話した有里は、最初は笑っていたものの深町が封筒を出したことで急に険悪になったと言います。
その封筒を手切れ金と考え、諸岡と有里を別れようとさせる深町とお金を突き返す有里と推理する小五郎。
「やはり有里は諸岡さんの愛人で結婚を迫っていたと?」と安室が言いますが、コナンはそんな店に諸岡が飲みに来るか?と疑問を投げかけます。
じゃあ逆にその金で妻に先立たれた諸岡の愛人になってもらおうとしたとかと小五郎が新たな推理をしますが、断られた腹いせに毒はさすがにないとまたも否定するコナン。
とうとう小五郎に殴られてしまいました。
半年前から店に来ているという諸岡。
ちょうど諸岡の妻が亡くなった頃です。
目暮警部は愛人を作るように見えないと言いますが、かなりの女好きだと小五郎は否定します。
そして側にいたバニーが「20代の頃ヤンチャした事があるって・・・」と諸岡が駆け落ちして4年くらい鳥取にいた事を教えてくれました。
しかしながら親に連れ戻されて許婚である亡くなった妻と結婚したのです。
そしてその妻の希望で一緒に来たのが深町でした。
諸岡の家は代々お金持ちで、駆け落ち相手は手切れ金で別れたようです。
さらに有里と紗菜も鳥取の出身で、有里はそれで諸岡と意気投合しましたが紗菜は出身を隠しているようです。
その時、紗菜の父親から電話がかかってきました。
高木刑事に断って紗菜は電話に出ます。
病気の父に手術代は心配するなという紗菜。
「ウチと同じしぶとい赤い血が流れているけぇな・・・」と父を励まします。
「同じ・・・赤い血・・・赤い・・・血!?」またも何かを思い出している安室。
コナンはさっきから変だよと安室に声をかけます。
「またあの女性の記憶・・・何故いま何だ!?」と考え込む安室の携帯が鳴りました。
メールです。
「工藤新一の情報急げ!Time is money!-Rum-」
RUMからのメールにわかってますよと呟く安室。
「ところで・・・」
高木は紗菜に深町がスマホの誤操作で鳴らして有里がグラスを置いたときにどこにいたかを尋ねます。
紗菜は別のテーブルにいて、騒ぎの様子を見に行こうとして有里にワインをひっかけたのでした。
「変な音がした時いなかったわよね?」
と紗菜は諸岡に聞きますが、その時諸岡は車に眼鏡を取りに行っており、深町は有里がカフスを取り換えに行ったのが警報音の少し後だと覚えているものの紗菜がいたかまでは分からないと言います。
「いなかったって言ってるでしょ?本当よ警部さん!信じて!!」紗菜は目暮警部に訴えます。
安室は目暮警部に駐車場のボディーガードから聞いた諸岡に悩みがあるようだという話をしました。
「最近様子がおかしかったそうですよ?激痩せしたり激太りしたりよく転んで怪我をしていたと・・・」
「怪我・・・」
安室は自分で言った怪我という言葉をキーワードにある事を思い出します。
宮野医院に同い年ぐらいの女の子に連れて行かれた幼い頃の安室。
「お母さんケガ人連れてきたよー!!」と言う女の子に「離せよ!!大した事ないって言ってるだろ!?」と怒鳴る安室。
「こんなのツバ付けとけば治るっつーの!」と安室は女の子に言います。
「あらまた君?ケンカ好きなのね・・・」女の子の母親である女医が言います。
「違うよ!!アイツらが僕の頭の色が変だってからかうから・・・僕は日本で生まれて日本で育った日本人なのに・・・」
「ご両親のどちらかが外国人なのかしら?」と尋ねる女医に「わ、悪いかよ!?」と言う安室。
「じゃあそのケンカしたお友達に・・・言ってやりなさい・・・人間なんて見た目は違っても・・・切り裂いて一皮むけば皆同じ血と肉の塊・・・その証拠に・・・黒人も白人も黄色人種も・・・みーんなこの通り・・・赤い血が流れているでしょ?ーって言い返してやりなさい!!」
「わかった?」とここで初めて自然な笑みを浮かべた女医は消毒し、絆創膏を貼るのを安室を連れてきた娘の明美に頼みます。
そこに来た眼鏡の男性医師が「珍しいな・・・」と人見知りの妻が安室と話しこんでいることに驚きますが、女医はあの子は特別!と自分と同じハーフの安室に親近感を覚えているようです。
「それより例の話はどうなったの?」女医、宮野エレーナ(29)は夫に尋ねます。
夫で医者兼科学者の宮野厚司(35)の研究をバックアップしてくれる施設に移る話があったのです。
しかし厚司はその話を断ろうとしています。
エレーナと離れるのが辛く、またエレーナの姉がその話を胡散臭がっているのが理由です。
「でもスポンサーはあの烏丸グループでしょ?」とエレーナが聞きますが、悪い噂もあるからと厚司が答えます。
「あなたの研究はこんな町医者の片手間に出来る研究じゃないし・・・給料がいいならこの病院をたたんで私もその研究手伝うわよ?」とエレーナが提案しますが、「いいよ・・・家族参院これで十分やっていけるんだから・・・」とこのまま病院を続けようとする厚司。
そんな厚司に「4人よ♡」とエレーナは妊娠3カ月であることを告げ、厚司はもう一度話を考え直すと言います。
「じゃ、じゃあボク、帰るけど・・・ま、またケガしたら来てもいいか?」と聞く安室にエレーナは「ダメよ!ケンカする子はお断り・・・でも、喧嘩の相手と仲直りするための名誉の負傷なら・・・絆創膏くらいはってあげるわよ?」
「なるほど・・・そういうことか・・・」
エレーナとの思い出から何かに気付いた安室。
その時蘭が高木刑事に有里のものかもしれないと拾ったユリが描かれた付け爪を渡しました。
どこかで踏んでスニーカーに食い込んでいたのでどこにあったのかまではわからないと言います。
「有里さん、いつもその爪付けているの?」とコナンは近くにいたバニーに尋ねました。
自分のトレードマークと言っていつもこのユリの付け爪をしていたそうです。
「でも今日は散々だなー・・・」
蘭がため息をつきます。
付け爪を踏んだ事、財布を落とした事を気にしているようです。
「まぁ、床に落ちた付け爪くらい踏んじまうよ・・・シャーロック・ホームズみてーに虫眼鏡持って歩き回ってるワケじゃねーんだからな!!」
小五郎の言葉にはっとするコナンと安室。
「だから犯人は・・・有里さんのグラスに毒を入れる事ができたんだ・・・彼女の爪を・・・標的にして・・・」
黒ウサギ亭には近づくな ネタバレ 犯人
「だから何度も言ってるだろ?」と容疑を否定する諸岡、深町、紗菜。
早く病院に行きたいという諸岡に「本当は結婚を迫られていて困り果て、毒殺しようとした彼女の死を・・・見届けに行きたいんじゃないんスか」と意地悪く言う小五郎。
「もしかしたらトドメを刺しに行く気かも・・・」と言う紗菜に諸岡は父親の手術代を払うためにNo.1のボーナスが必要なのではと紗菜に詰め寄ります。
「執事使って彼女に手切れ金渡そうとした親父に言われたかないわよ!!」と言う紗菜に「手切れ金?」と諸岡は深町の方を見ます。
「とにかく!あなた方3人にはもうしばらく事情聴取に付き合ってもらますよ?」と目暮警部が声をかけると、「でもさーお金持ちの叔父さんは違うと思うよー!」と言うコナン。
ボディーガードいわく眼鏡を取りに来た諸岡に変わった様子はなく、有里のグラスに毒を入れていたら「そろそろ毒を飲んだか」「店が大騒ぎになってないか」と時計や店の方を気にするはずだと言うのです。
「確かに・・・」とコナンの意見に納得した目暮警部。
続いてコナンは紗菜の方を見て、紗菜が有里にワインをひっかけたときに毒を入れたとしたら他の人が飲んだりしないようその場を離れないはずなのに電話が来てどっかに行ったと言います。
またも納得する目暮警部。
「となると残るは・・・ずっと有里さんのグラスの側に座っていた・・・執事の深町さん・・・あなたしかいませんよね?」安室の言葉に諸岡達も深町に目をやります。
眼鏡をかけていなかった深町がどうやってと諸岡が言いますが、「眼鏡の代わりになる物を手にされていたじゃないですか?」と安室が答えます。
「スマホでメールのチェックしていただけで・・・」と深町が言うと「スマホってすごいよねー!!」と突然大声を出すコナン。
「カメラをズームにすると・・・蘭姉ちゃんの指先までバッチリ見えてまるで虫眼鏡みたいだよ?」とコナンに言われて目暮警部達もこの機能なら眼鏡が無くても見えるかもと納得します。
「有里さんはいつもユリの花の付け爪をしているそうですから・・・その爪を目印にすれば彼女のグラスは特定できますね・・・」と高木刑事が言いました。
「私が偶然彼の眼鏡を踏んで壊したからで・・・」と諸岡が言いますが、小五郎は深町がわざと玉子焼きにかけるソースを遠くにおいてその足元に眼鏡を落としておけば・・・と眼鏡が壊されたのも仕組まれていた事だと言います。
深町が眼鏡を踏ませたのはトリックのため、そして主人である諸岡を毒殺現場から遠ざけて疑わせない為だったのです。
安室いわく、諸岡が店から出て行った後にスマホの警報音をワザと鳴らして有里が地震速報を見る為にグラスをテーブルに置くように仕向けてスマホのカメラのズーム機能で有里のグラスを特定し、毒を混入したというのです。
そして警報音を鳴らしたスマホとカメラのズーム機能を使ったスマホは別だった可能性が高く深町の体を調べれば2代のスマホが出てくるという安室。
高木刑事が調べようとしますが、観念した深町が2台のスマホを出しました。
「ちゃんと2台持っていますよ・・・もう1台購入して・・・何度も練習しましたから・・・亡くなった奥様のためにね・・・」
深町の言葉に「妻の為に有里ちゃんに毒を持ったと言うのか!?」という諸岡。
幼少期から諸岡の妻に使えていた深町は、妻と死に別れて半年もたたないのに有里のような若い女子にうつつを抜かしていたことで諸岡の妻を不憫に思っていたのです。
そこで諸岡に言い寄らないよう有里にお金を渡していたのですが、断られてしまい脅迫状を送っていたのです。
しかしまったく効果がなく、有里に毒を盛るという実力行使に出たのです。
「私からの最後のお願いです・・・もう奥様を悲しませないでください・・・」という深町。
そんな深町に諸岡が「いや違うんだ・・・あの子は、ただの目当ての女の子じゃなくて・・・」と言うと「娘さん・・・ですよね?」と続ける安室。
「む、娘!?」と皆が驚く中、「いい加減なこと言わないでよね!」と言う紗菜。
「まさか2人共、玉子焼きにソースをかけるからなんて理由じゃないわよね?」と安室に尋ねます。
「それはただの嗜好・・・偶然同じになることもありますが・・・あの人差し指を端から離す2人の箸の持ち方は・・・偶然として片付けるには無理がある・・・」と安室は諸岡が駆け落ちした鳥取で生まれた娘が有里だと言います。
諸岡が激痩せしたり激太りしたりしていたのは体型を変えてスーツを新調するため、よく転ぶのはスーツを破いて新しいスーツを買う為だったのです。
「全て、この店に来て娘さんに会うための口実として・・・隣の洋服店に行く理由づけをしたかったからですよね?」と言う安室に「箸の持ち方を見なくても一目で娘とわかったよ・・・駆け落ちした彼女とそっくりだったし、名前も私が付けたからね・・・」
さっき咄嗟に呼び捨てをしたのは、自分で名付けた娘だったからだったのです。
「それならそうと言ってくだされば・・・」と深町は言いますが、諸岡は妻に忠義を尽くしていた深町に駆け落ちした時に出来た娘に会いたいと言う事ができなかったのです。
「そ、そんな・・・私は、旦那様の娘さんに・・・何て事を・・・」深町がショックを受けている時、高木刑事に病院から電話がかかってきました。
有里が意識を取り戻したのです。
「しばらくしたら2人で見舞いに行って彼女に謝ろう・・・」と言う諸岡。
深町は合わせる顔がないと言いますが、諸岡は「理由を話せば許してくれるさ・・・私の娘だから・・・」と声をかけるのでした。
「しかし、よくわかったね・・・娘に会う為に痩せたり太ったり転んだりしていたと・・・」と諸岡は安室に言いました。
「ええまあ・・・」と濁す安室。
自分が女医であるエレーナに会いたくてわざと怪我をしていた経験からの推理でした。
その夜、工藤邸から外を見下ろす沖矢。
急に電気を消します。
そして工藤邸の玄関を開けて中に入る安室。
ふいに銃口を向けられ、自分も相手に銃を向けます。
「ぬかったな赤井秀一・・・」
「その言葉・・・そっくりそちらに返すとしようか・・・バーボン!」
「何を馬鹿な・・・沖谷昴の正体を見破られた時点で貴様の負けだ・・・」
「君が今日ここへ侵入する事を・・・すべて読んでいたとしたらどうだ?合いカギを作ることも・・・工藤新一を探れという命を受ける事も・・・」
「やはりその口を塞ぐには・・・引き金を引くしかなさそうだな・・・」
安室がそう言った時、突然明りが付きました。
「あ、あなたは!?」と驚く安室。
「この家の家主の工藤優作です・・・今日は以前と違って・・・お連れの方達はいらっしゃらないようなので・・・ゆっくり妻の淹れた紅茶でも・・・味わってくださいね・・・」と笑顔で言う新一の父、工藤優作。
そしてその横で新一の母、有希子が「レモンとミルク・・・どちらにします?」と尋ねてきました。
今回、灰原の両親である宮野夫妻と姉の明美が登場しました。
また、この時妊娠しているのが恐らく灰原なのでしょう。
宮野が移る話を胡散臭いと思っていたというエレーナの姉の正体も気になりますね。