今回は怪盗キッドと宿敵の鈴木次郎吉が手を組んだ重要回「怪盗キッドVS最強金庫」です。
この「怪盗キッドVS最強金庫」のネタバレ、犯人とトリック、?ラスト最後の結末を紹介します。
いつもキッドに敵意むき出しの鈴木次郎吉が・・・
コミック64巻、アニメ537~538話です。
「怪盗キッドVS最強金庫」ネタバレ 鉄狸
毛利探偵事務所の下にある喫茶ポアロ。
食事をしていたコナンと蘭、小五郎、そして高木刑事は中森警部に出会います。
最近怪盗キッドが現れないと嘆く中森警部に蘭が新聞を見せました。
その記事にはキッドが次郎吉に挑戦と書かれています。
マスコミが集まった次郎吉邸。
次郎吉によるとその挑戦状には
「観念召され
鈴木相談役
無駄な抗いは止めて
赤子が如く神妙にし
月が闇に飲まれる中
当家に伝わる大金庫を割れが凌駕するのを待て」
と書かれていたそうです。
しかし、キッドのイラストがいつもと違うから偽物だろうと言う次郎吉。
その3日後。
いつもと様子の違い予告状に違和感を覚えた園子は小五郎、蘭、コナンを呼び出しました。
キッドが来そうと言う園子。
同じく中森警部も機動隊を配置しています。
金庫のある部屋の周囲の守りを固める中森警部。
なぜ部屋で金庫の周りではなく部屋の周りを警備するのかと言う小五郎に次郎吉は「何なら見てみなさるか?」と鉄狸のある部屋へ案内しました。
何もない部屋のドアと反対側の壁に埋めこまれた鉄狸。
その部屋には他に何もありません。
鉄狸の中の広さは奥行き4m弱の約6畳だそうで「厚さ50㎝の鉄板に囲まれた鋼の小部屋じゃよ!」と次郎吉は言います。
戦時中、次郎吉はその中で空襲をしのいだと言います。
中からは簡単に開けられるけど外から開けるのは難しいと言う鉄狸。
外からの開け方はもう次郎吉しか知らないと言います。
近くで見ようと言う小五郎にたばこをくれと言う次郎吉。
小五郎が1本差しだすと新しく雇われたボディガード後藤善悟が丹念に調べます。
そして次郎吉がたばこを鉄狸の前に投げ入れると突然大きな音がして、鉄格子が部屋全体を覆いました。
その部屋に取り付けられた重量センサーはたばこ1本の重さで作動するのです。
そしてセンサーのスイッチを切ると、同じく新たに入った使用人の秋津益彦にたばこを片付けるように言いました。
警備の邪魔と次郎吉に言う中森警部。
しかし次郎吉は相変わらず偽物だからと小五郎にも帰るように言います。
「キッド来そうにないし・・・」と蘭たちは帰ろうとしますが、そこでコナンはメイドの瀬戸瑞紀にぶつかってしまいました。
今日来たばかりと言う瑞紀は次郎吉の愛犬ルパンを探していましたが、ルパンは体調不良で入院していると園子は言います。
ルパンに会うのを楽しみにしてたと残念がる瑞紀。
その頃、中森警部たちに茶木警視から撤収命令が出ました。
同じ大学のOBと意気投合した次郎吉が茶木警視に頼んだようです。
すごい防犯装置があるし大丈夫か、と戸を開けて中を覗いた中森警部は慌てて次郎吉に防犯装置を切るように叫びました。
なぜなら部屋の中にさっきはなかったキッドの予告状が置かれていたからです。
「予告通り
月が闇から顔を出す前に
狸の腹に入った大切なお宝を
頂に参りましょう」
いつものイラストが入った、本物の予告状です。
「怪盗キッドVS最強金庫」ネタバレ 容疑者
最初に来たのは警察をおちょくるもので金庫の前に置かれた予告状こそ本物と言う中森警部。
しかし次郎吉は三水吉右衛門が作った鉄狸は開けられるわけがないし、重量センサーがあるので金庫に近づくのも無理と言います。
しかし中森警部は「その部屋の中に予告状を置いているじゃないか!!」とキッドには入る方法があると主張します。
それならばキッドが予告状を置いた時に自分たちのそばにいたはずと言うコナン。
なぜなら部屋を出てから開けるまでの間、コナン達はずっと部屋のそばにいたからです。
となると重力センサーのスイッチを切っている間に近づいた人が怪しいと考える小五郎達。
たばこを回収するのに入ったのは使用人の秋津だったことを思い出した小五郎達は、秋津がたばこを拾うふりして予告状を置いたキッドと推理します。
しかしコナンは次郎吉のそばにいたボディーガードの後藤、ルパンを探していた瑞紀も隙を見てドアの下から入れられたはずと言います。
最近雇われたばかりの3人ならキッドが変装して乗り込んだ可能性が高いと中森警部は変装か確認しようとしました。
しかし次郎吉は、自分が雇ったものは家族同然と拒否します。
そんな次郎吉を不審に思う園子。
もしかしたら次郎吉がキッドの変装かもと言いだします。
「確かに妙だな・・・」とコナンはキッドが現れそうなときに新しい人間を雇ったこと、いつもと違い雰囲気の招待状を出したこと、そして再び予告状を送ってきたことに疑問を覚えます。
そこに次郎吉の食事を持ってきた瑞紀。
次郎吉は最近部屋でひとり食事をしていて、食器を下げるときいつも皿が2枚減っているといいます。
さらに秋津も次郎吉が食後に金庫室に入るが、そのとき必ず杖を持っていくようになったと言います。
その時たばこを吸おうと手にした小五郎は、たばこがもうないことに気が付きました。
秋津にたばこを買いに行くよう頼み、お金を渡そうとする小五郎。
しかしそこに瑞紀がぶつかってしまい、財布の中身をばらまいてしまいました。
さらにそこに水差しを落とした瑞紀。
そこに待ちぼうけた次郎吉がやってきて早く食事を持ってくるよう言いました。
使えないやつばかり雇ってと文句を言いながら小銭を拾って小五郎に渡します。
その時、瑞紀は次郎吉に「ご用って何でしょうか?」と声をかけました。
「手を貸してくれ」と言われたという瑞紀に次郎吉は「そうじゃった、そうじゃった」と部屋に連れていきます。
その後中森警部に防犯装置を止めると次郎吉が言い出しました。
金庫の中身をチェックすると言うのです。
2、3分待てと言う次郎吉。
こっそり中を覗こうする中森警部を止めたボディーガードの後藤は、相談役はいつも電話しているようだから静かにするようにと言います。
「最近夕食は部屋でひとりで食べて・・・なぜかその皿が2枚ずつ消え・・・そのあとの金庫室のチェックの際はどういうわけか杖を持参し・・・チェック中はだれかと会話・・・そして奇妙な予告状・・・まさか⁉」
コナンが何かに気付いたところで次郎吉が出てきてチェックは済んだと言います。
中森警部はカバンをチェックしますが、金庫の中身はアルバムや作文でそれを部屋に持っていくだけだと言い、カバンの中に入っているのもアルバムだけでした。
そして「茶木君と食事の約束をしておった」と後藤に鍵を投げ渡して出かけていきました。
「怪盗キッドVS最強金庫」のトリックと犯人
誰がキッドの変装か予想する小五郎、蘭、園子。
次郎吉と出かけたボディーガードの後藤ではないと使用人の秋津とメイドの瑞紀が疑われます。
しかしコナンは別の人物を疑いました。
次郎吉です。
防犯装置を持った次郎吉なら予告状を置くことができたからです。
それに小五郎の小銭を拾って投げたのは右手、後藤に鍵を投げたのは左手でした。
急いで中森警部に知らせに行きますが、次郎吉は茶木警視と会食に出かけたから違うと言います。
しかしそこに茶木警視が現れ、さらに瑞紀は食器を下げに言ったら次郎吉が眠らされてクローゼットに入れられていたと知らせに来ました。
「バカな⁉」と鉄狸のある部屋を覗く中森警部。
鉄狸には「狸の腹の中 確かに探らせて 頂きました」と言うキッドカード。
すぐに中森警部は爆弾処理班と一緒に次郎吉救助に行くメンバー以外は次郎吉に変装したキッドを追うように言いました。
次郎吉を追う機動隊。
鈴木邸は一気に静かになりました。
鉄狸の置かれた部屋から外を覗く人影。
こちらに注意しているものが誰もいないと確認したその人影は、鉄狸に向かいます。
「好きだなオメー・・・女に化けるの・・・」と言うコナン。
鉄狸の前にいるのはドジっ子メイドの瑞紀です。
さっき小五郎にぶつかったのまではドジっ子の演出でしたが、小銭を落としたのは想定外。
指紋を付けない細工をしていなかったキッドはさらに水をかけ、ハンカチで拭いて返したのです。
さっき瑞紀が次郎吉に言った「手を貸してくれって」いう言葉は最初の予告状の各行の最後の文字を読んだら浮かび上がるメッセージでした。
「怪盗キッドVS最強金庫」ラスト最後の結末
次郎吉は自分で予告状を出し、キッドへのメッセージを託したのです。
クローゼットで寝ている次郎吉は秋津を変装させた姿でした。
話しながらずっと手を動かし続けるキッド。
「手伝おうか?」とコナンは声をかけますが回したダイヤルから矢が飛び出し、コナンの真横に突き刺さりました。
「プロに任せな!」と言うキッド。
次郎吉は部屋で食事をすることで新鮮な水と皿を手に入れ、杖を使ってそれを鉄狸の隙間から入れていました。
「もう少しの辛抱じゃ」と声をかけていた相手、それは鉄狸に閉じ込められてしまった愛犬のルパンでした。
次郎吉はルパンのバンダナに鉄狸の開け方を書いたメモを付けていたため、ルパンを出してやることができなかったのです。
そこで、難攻不落のこの鉄狸を開けてほしいとキッドに助けを求めたのでした。
警察に捕まった次郎吉。
茶木警視は会う約束などしていないと言う中森警部に次郎吉は「茶木じゃない!千秋だ」と言いキッドがまだ屋敷にいることが判明しました。
屋敷に戻ってきた中森警部たち。
「無茶するねぇ・・・一歩間違えばつかまっちまうのに」と言うコナンにキッドは「ルパンをあのまま暗い折の中に閉じ込めておくのは・・・忍びなかったんでね・・・」と言って夜空に飛び立ちました。
世を騒がす怪盗としては、怪盗紳士ルパンをほっておけなかったのですね。
キッドに借りができてしまった次郎吉。
いつかキッドを捕まえたらお礼を言うそうです。