今回は怪盗キッドが初登場する重要回、原作16巻、アニメ76話「コナンvs怪盗キッド」です。
「コナンvs怪盗キッド」のネタバレ、初対決はどちらが勝ったのか?そのトリックやラスト最後の結末を紹介します。
「コナンvs怪盗キッド」ネタバレ 邂逅
雨降りの中、傘を差しながら渋谷の横断歩道を歩く蘭と園子。
話題は「怪盗1412号」です。
園子は最近注目を集めているおじさんの泥棒を蘭の父である名探偵の毛利小五郎に捕まえて欲しいと蘭に頼んでいます。
現在米花博物館で行われている世界の有名な宝石を集めた展覧会に、園子の父は家宝である宝石を出品しているからです。
幸運を呼ぶ真珠「漆黒の星(ブラックスター)」。
蘭は「警察に任せておけば・・・」と言いますが、怪盗1412号の顔が見たい園子は小五郎が捕まえたら顔を見せてもらえるかもと期待しています。
「きっとステキなおじ様よ!」と言う園子にあきれ顔の蘭。
その時、蘭は反対側からやってきて横を通り過ぎたひとりの少年に目を奪われました。
「し、新一!新一!!」
蘭は駆け寄ろうとしますが、赤信号だからと園子に止められます。
新一に会ったと話す蘭。
しかも女の子と一緒だったと言います。
しかしコナン(=新一)は渋谷には行っていないし、そもそも体は小さいままなので「人ちがいだよ!」と蘭に声を掛けますが蘭の気分は晴れません。
「それよりさっきの話本当か?怪盗なんたらを、オレに捕まえてくれっていうの・・・」と小五郎は話題を変えます。
蘭は「怪盗1412号よ!!」と怪盗1412号は世界を股に掛けた大泥棒であり世界中で美術品や宝石を盗んでいること、FBIだかCIAだかインターポールが極秘につけた国際犯罪者ナンバーが1412らしいと説明しました。
そして「日本じゃ別の愛称がついてるみたい・・・」と付け足します。
「うそくさー・・・」とあきれ気味のコナン。
小五郎は1(いかれた)412(シーフ)の語呂合わせだろうと酔っぱらって適当なことを言っています。※シーフ=thief=泥棒
興味のないコナンはもう寝る、取っていましたが蘭の怪盗1412号から暗号みたいな予告状が届いたという言葉に興味を持ちます。
破いたものを貼り合わせた読みづらい予告状には
「エイプリル・フール
月が二人を分かつ時
漆黒の星の名の下に波にいざなわれてわれは参上する
怪盗」
と書かれています。
怪盗の後に続く文字はなくなってしまってわかりません。
4月1日に泥棒が来ることしかわからないと言う小五郎。
そんな予告状をコナンは不敵な笑みを浮かべながら見ています。
3月31日、午後1時42分の米花博物館。
ヘリやパトカー、そして警察で辺りは物々しい雰囲気です。
まだ暗号が解けていないコナンは、あくびをしながら暗号の紙を見つめています。
するとそこに園子と父親で鈴木財閥の会長、鈴木史郎(51)がやってきました。
期待していると小五郎に声をかける史郎。
小五郎も任せてくれと言わんばかりに上機嫌です。
そして小五郎は史郎から漆黒の星を見せてもらいました。
史郎の祖父が購入したという鈴木家の家宝です。
小五郎が漆黒の星を見ている後ろで警備にあたる警官たちがせわしなく動き回っています。
犯行予告は翌日なもののその時間がわからないため前日から泊りがけで警備にあたっているというのです。
指揮を執っているのは警視庁の茶木警視。
側を流れる提無津川から侵入するに違いないと川の警備に人員を割こうとしています。
なぜなら予告状に「波にいざなわれて」とあり、この周囲で波が立ちそうなのが提無津川だけだからです。
それを聞いて噴き出す小五郎。
そして「波といえば海・・・海といえば沖・・・そして星といえばスター…」と予告状がさすのは沖野ヨーコのコンサートでラストの「ムーン・レディ」も歌ってライブが終わった4月1日の夜9時ごろに怪盗1412号が現れるといいます。
「んなアホな・・・」とあきれるコナンをよそに一理あると納得した茶木警視と史郎。
茶木警視はさっそく刑事をライブ会場に集めるよう指示を出しました。
おかしいと思いつつも暗号が解けていないコナンはどうすることもできません。
イライラしている茶木に部下が提無津川提無津川食事でもとろうと声を掛けました。
「食事・・・・?もしかしたら!!」
コナンは腕時計を使い、方角を確認します。
「南西は・・・」とコナンが見た方角にあるのは高いビル。
「なるほど・・・読めたぜ怪盗キッド1412号!!」暗号が解けたコナンは急いでうちに帰りました。
そしてその夜、午後11時4分。
蘭もすっかり寝入っています。
コナンは博士に電話をし、怪盗1412号のことを調べるよう頼み先ほど博物館から方角を確認した杯戸シティホテルの屋上に向かいました。
コナンは「月が二人を分かつ時」を人工衛星と太陽の間に月が入る時と考え、怪盗1412号が来るのはBS放送が中断する深夜12時半から4時半の間と絞り込みました。
そしてブラックスターの頭文字がBSであることから波を電波でありその電波の方向からやってくる、米花博物館から見てその方向にあるのが杯戸シティホテルの屋上と推理したのです。
コナンが屋上に上がったのは0時28分。
あとは怪盗1412号を待つだけというコナンのもとに博士から電話がかかってきました。
その電話によると最初に怪盗キッドが現れたのは18年前のパリ。
その10年後に一度姿を消しましたが8年たった現在、日本で再び活動するようになったのです。
怪盗1412号には「平成のルパン」「月下の奇術師」と様々な呼び名がありますが、その中で最も親しまれている呼び名があるといいます。
ある若手小説家が1412を崩して読んだ「KID」
「怪盗1412号・・・人呼んで・・・怪盗キッド!!」
博士が電話でコナンに伝えた時、バサバサという音がして振り向くと白い衣装をまとった男がそこにいました。
「コナンvs怪盗キッド」ネタバレ 消滅
片眼鏡と逆光のせいでその男の顔を見ることができません。
しかしその顔は意外と若そうです。
「30代・・・20代・・・いやもっと・・・」
「よぉボウズ・・・何やってんだこんなところで・・・」
話しかける怪盗1412ことキッドをよそに花火を打ち上げるコナン。
その花火に警察の注目は一気に杯戸シティホテルへと集まりました。
「ヘリコプター♡こっちに気づいたみたいだよ!」と無邪気なふりをするコナン。
キッドは「ただのガキじゃねーな・・・」とコナンに言います。
「江戸川コナン・・・探偵さ・・・」と名乗ったコナンはキッドの注意をヘリコプターに向けさせると、麻酔銃の準備をします。
しかしそんなコナンをよそにキッドは無線を取り出すと茶木警視の声で杯戸シティホテルの屋上に怪盗キッド発見とそこら中にいる警察にすぐに現場に向かうよう指示を出しました。
それを聞いた本物の茶木警視は罠だから戻るようにと指示を出して警備が混乱します。
さらにキッド、今度は中森警部の声で「キッドは屋上だ!」と屋上に向かうよう誘導します。
自由自在に声を操るキッドに圧倒されたコナン。
本物の中森警部が屋上に向かう中、コナンと茶木警視はキッドの作戦がわからず困惑しています。
ヘリや屋上についた中森警部たちに囲まれたキッド。
中森警部は拳銃を向けあきらめるように言いますが、キッドはただの下見だといって閃光弾を投げます。
強い光に目がくらんだコナンにキッドは「怪盗は芸術家、探偵はそれに難癖をつける批評家」と言ってその場から消えるようにいなくなっていました。
人間がそんなに簡単に消えるわけがない!!と驚くコナンたちのもとに空から
「4月19日 横浜港から出港するQ・セリザべス号船上にて本物の漆黒の星を頂に参上する」という予告状が降ってきました。
4月19日。
中森警部はQ・セリザべス号で行われる鈴木財閥60周年パーティーを反対します。
しかし各界の著名人が集まるし警察のメンツもあるからと茶木警視は予定通りパーティーを行うと言うのです。
その頃、船上では史郎がパーティー開会の挨拶をしていました。
ゆっくりお楽しみくださいという史郎の言葉を妻の朋子がさえぎります。
「今夜は特別な趣向が凝らしてあります」と朋子は客たちに乗船時に渡した箱を開けるよう促しました。
中にあるのは怪盗キッドが狙う漆黒の星です。
ただひとつの本物とそれ以外はよくできた偽物で、本物を持っているが誰か知っているのは朋子だけだといいます。
それを全員で胸に付けてキッドに船に乗っている3時間の間に本物がわかるのなら取ってみろというのです。
そのアイディアに感心する蘭。
一方、園子はきょろきょろと周りを見渡しています。
姉の綾子がいないというのです。
気にした園子は家に電話を掛けました。
電話を取った綾子はもう船が出ていることに驚いています。
綾子は警視から出港を2時間遅らせると電話で言われたのいうのです。
「ねぇお父さん」と史郎に話を振る綾子に「そこにパパいるの?」と驚く園子。
コナンがひな壇の方を見ると史郎の姿はありません。
周囲にいた人からトイレに行ったと聞いたコナンは急いでトイレに向かいます。
しかし、トイレにあったのは変装に使ったマスクや服のみ。
「会長に変装して、ここに乗り込んできたってわけか・・・」とコナンは怪盗キッド捕獲に向けて闘志を燃やします。
「コナンvs怪盗キッド」ネタバレ 気配
早速、キッドが史郎に化けて船に乗り込んでいることを伝えるコナン。
「それより蘭ねーちゃん、どこ行ったの?」とコナンが尋ねると小五郎が蘭はコナンを探しに行ったと言います。
「怪盗1412号に捕まってるかもしれねーって・・・」という小五郎に「奴の名前は怪盗キッドだ!!」と叫ぶ中森警部。
朋子によると警視庁で怪盗キッドの専任になっているそうです。
小五郎は朋子に500人を超える客全員のうちひとりを除いて精巧に作られた偽物をつけているのだからどれが本物か教えてほしいと頼みます。
しかし朋子は精巧に出来ているといってもよく見ればわかる、自分の着けている物のように光沢が鈍いものや小五郎がつけているもののように輝きすぎているものなどの失敗作もあると教える気はなさそうです。
ひとりひとりチェックするのはと渋る小五郎に朋子は「最も相応しい人に預けた」とヒントを伝えます。
そして偶然にもそれに値するのは一人しかいないと言うのです。
そこに「やっぱり毛利さんだ!!」と声をかける男たちがいました。
以前別の事件で顔を合わせた財閥関係者旗本と三船です。
ガキっぽいゲームは嫌いと真珠をつけていない三船。
小五郎に促されしぶしぶハンカチを使って真珠を取り出すと胸に付けました。
そこでやっと戻ってきた蘭。
ひな壇では茶木警視が、キッドが船にもぐりこんだと発表しています。
顔や声、性格まで模写できるキッドに対抗するためにペアを作って合言葉を決めるよう指示を出しました。
コナンと蘭は「ホームズ」「ルパン」と合言葉を決めます。
その時急に明かりが消えました。
そして煙とともに鳩を連れた白いタキシードの男が現れたのです。
「すでに漆黒の星は私の手の中だ・・・」という男。
周りが興奮する中朋子はバッグから拳銃を取り出し、「お仕置き」と言って次々と発砲します。
パッと明かりがつき、見ると血まみれの男がテーブルの上に倒れています。
悲鳴が飛び交う中男はむくっと起き上がりました。
男は余興のために雇われたマジシャンの真田一三だったのです。
思わぬ余興に盛り上がった会場。
そこでコナンはぞくっとする気配を感じました。
「奴はもうこの中にいる!!」
あたりを見回したコナンは周囲にいる全員が怪しく見えてきました。
そんなコナンをよそに、真田はマジックを披露しています。
「最も相応しい人に預けた」の意味が分かれば・・・とコナンが考え込んでいると、マジックのトランプをシャッフルしていた客の一人がトランプを落としました。
「カードを落としたくらいじゃツキはおちない」という真田の言葉にコナンはハッとしました。
小五郎から招待客リストを借りたコナンはパラパラとめくり、予告状の意味と本物の真珠を持つ人物を特定します。
一方、真田のマジックは進み蘭が選ぶカードを予言すると言っています。
「ハートのAという事で」という真田の手からトランプを1枚とる蘭。
早速そのトランプの表を見るとそこには
「クレオパトラに魅了されたシーザーのごとく私はもう貴方のそばに・・・」とキットからのメッセージが書かれていました。
騒然とする会場でコナンはまだキットは盗っても逃げてもいない、自分のペースに巻き込もうとしているだけと言います。
「大丈夫・・・捕まえられるさ・・・奴は魔法使いじゃない・・・タネも仕掛けもある・・・人間なんだから・・・」
「コナンvs怪盗キッド」ネタバレ トリック
キッドからのメッセージに慌てふためく客とそれを静める茶木警視。
小五郎はもう本物の黒真珠を持つ人物を特定したのではと心配しますが、朋子は刑事がひしめくこの船から真珠を奪って逃げられるかと涼しい顔です。
船は後10分で東京港につきます。
中森警部は部屋から誰も出すなと指示を飛ばしました。
一方コナンは、この混乱の中でキッドがしっぽを出すはずと周囲をうかがっています。
その時、蘭の胸の真珠が転がってしまいました。
気付いた客が拾おうとすると突然破裂する真珠。
真珠の爆発に客が驚いていると真珠が次々と転がってきて爆発を起こします。
パニックに陥った客は次々と真珠を外します。
しかし爆発騒ぎは収まりません。
外へ出ようとする客達。
騒ぎの中、朋子は転倒してしまいました。
慌てて蘭が介抱します。
その時園子は朋子の真珠がなくなっていることに気が付きました。
「キッドに漆黒の星が盗まれましたわ!!」と悲鳴を上げる朋子。
本物をしていたのは朋子だったのです。
その時客たちは扉の警備を破りついに部屋の外へ逃げていきました。
キッドも外に出たと中森警部は後を追います。
コナンは怪盗キッドの正体がわかったからと蘭の腕を引っ張ります。
機関室に欄を連れて行ったコナン。
怪しむ蘭にコナンは宝石言葉の話をします。
真珠の宝石言葉は「月」と「女性」。
朋子の言う「最もふさわしい人」とは名前に月の入った女性のことだったのです。
そして名前に月と入っている女性は船の上では鈴木朋子だけでした。
その推理に感心しつつもなぜキッドの正体がわかったのかと尋ねる蘭。
コナンはさっきやったマジックはトランプを選ぶ直前にすべて予言したトランプと入れ替えられていて、どこから引いてもそのトランプになったとタネを明かします。
じゃあキッドの正体は真田・・・と言う蘭。
しかしコナンは、真田は朋子に近づいていないから違うと言いました。
そしてコナンはもうひとりとランプをすり替えられる人物がいたと言います。
それは床にばらまかれたトランプを拾った時に1枚抜いてメッセージを張り付けそれを手のひらに忍ばせて引いたかのように見せた・・・
「だよね?蘭ねーちゃん・・・いや・・怪盗キッドさんよぉ!!」
キッドは蘭に変装していたというコナン。
キッドはコナンを探しに会場を出た蘭と入れ替わったのです。
そしてさっきのトリックでメッセージを引いたふりをし、客の動揺を誘いました。
その後さらに煙を出して破裂する真珠でパニックを起こしたのです。
この混乱に乗じてキッドは転んだ朋子を助けるふりをして本物の漆黒の星を手に入れたのでした。
ヒントも聞いていないし本物の真珠を付けているのが誰か知るはずがないという蘭。
しかしキッドは朋子が手袋をして真珠を扱っていたことから手の油から真珠を守ろうとしていたこと、真珠がデリケートと知っている人もいるがそんなものを他人に預けるはずがないと考えました。
そして真珠の光沢はせいぜい数十年しか持たないことから60年前の真珠が今なお美しいはずはないということから、色あせた真珠なのに手袋をして大事に扱う朋子が本物の漆黒の星を持っていると分かったのです。
米価博物館で光沢を放っていた真珠は偽物だったため、予告状にわざわざ「本物」と書いて朋子に本物を持ってこさせたのでした。
そんなに疑うのなら警察を呼ぼうと備え付けの電話に手を伸ばす蘭。
しかし、杯戸ホテルの屋上で閃光によって目がくらんでいるうちに警官のカッコに着替え、駆け付けた警官にまぎれて逃げたトリックを見破ったコナンはサッカーボールを電話に当てて呼ぶのを防ぎました。
「コナンvs怪盗キッド」ラスト最後の結末
ついに降参したキッド。
真珠をコナンに投げて返します。
「そうそう、この服を借りて救命ボートに眠らせてる女の子・・・早く言ってやらねーとカゼひいちまうぜ?」というキッド。
「俺は完璧主義者なんでね♡」と下着を見せます。
動揺するコナンの前に閃光弾を投げつけるキッド。
コナンの目がくらんでいる間にキッドは服を置いて逃げ出しました。
服を抱えたコナンがデッキに上がると蘭が発見されたところでした。
キッドによって服を脱がされた蘭をボートから降ろさせるわけにはいかないと、蘭を降ろすのを止めようと叫ぶコナン。
しかし蘭はきちんと元のドレスを着ていました。
蘭の胸元には「ある時はクリーニング屋のキッド」というカードがついています。
キッドはわざわざクリーニング屋に化けて蘭がパーティーで着る服をリサーチしていたのですね。
その後船からはハンググライダーが見つかったものの、キッド本人は見つかりませんでした。
漆黒の星を守ったと大きく新聞に載ったコナン。
園子はコナンと蘭にキッドに会えてうらやましい、とキッドがどんな顔だったか尋ねます。
しかし眠らされて顔を見ていない蘭。
コナンは意外と若かったと答えます。
その時、「ひ~っくしゅん」とくしゃみする声が聞こえてきました。
見ると高校生カップルが歩いています。
カップルの男の子がセリザべス号を見に行って海に落ちたそうです。
「あのガキのせいで泳いで逃げるしかなかった」と心でつぶやく少年。
「なんか新一君に似てない?蘭が渋谷で見た人って・・・」と言う園子に笑顔になる蘭でした。
最後に会った少年こそ怪盗キッドこと黒羽快斗です。
渋谷で見かけたのは新一と似ている快斗だったとわかり一安心の蘭でした、
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