名探偵コナンファンの中でも特に人気の高い「黒の組織」の登場回です。
今回は「新幹線大爆破事件」(コミック4巻)のネタバレ、トリックや犯人とラスト最後の結末をご紹介します。
コナンが黒の組織のメンバーのコードネームを掴む話です。
アニメでは5話になるのですが、コミックとアニメでは内容が違うのです・・・
「新幹線大爆破事件」はちあわせた二人組ネタバレ
小五郎の友人の結婚式当日。
小五郎、蘭、コナンの3人は京都に向かって新幹線に揺られています。
寝坊した小五郎は新幹線の中で髭剃り中、コナンはお弁当を食べています。
不意に小五郎がコナンの親はどうしたと文句を言いだしたところでコナンは逃げるようにトイレに向かいました。
「ちぇっ・・・オレも好きで居候なんかしてんじゃねーよ・・・」と新一を小さくした黒ずくめの男への恨み事を呟いたときです。
隣の車両から長髪とサングラスの黒ずくめの男ふたりがやってきたのです。
「こいつらのせいでオレは・・・オレは・・・」と鼓動が早まるコナン。
サングラスに声をかけられ、「気付かれた!!」と恐怖を覚えます。
しかし男はコナンと新一の関係に気付かず「どけ!!」と言って通り過ぎて行き、そのままコナン達の斜め後ろのボックスに座りました。
「あの薬の成分さえわかれば、博士が元の体に戻る方法を見つけてくれる・・・」と男達を盗み見るコナン。
「工藤新一に戻ったら・・・おまえらの悪事を全て暴いてやるぜ!!絶対に!!!」とふたりを見張ります。
不意にふたりは立ちあがると黒いアタッシュケースを持って車両から出て行きました。
コナンがついていく2階に上がって行きます。
そこは食堂車でした。
サングラスの男はきょろきょろとあたりを見回しています。
「誰かと待ち合わせか!?」とコナンはテーブルの陰に隠れました。
とそこでコナンは腕を掴まれてしまいました。
蘭です。
「世話焼かせないでよ・・・」と蘭はコナンを引っ張って元の車両に戻ります。
見張りができなくなったコナンは急いでがガムを噛むと眼鏡に隠してあった盗聴器をガムにくるんで奴らの座席の下に貼り付けます。
「あーまたなんかやってる!!」と目ざとくコナンの怪しい動きに気付いた蘭はガムをはがすと紙にくるんで灰皿に入れます。
「まーいっか」とコナンは蘭に引きずられて座席に戻りました。
その後戻ってきた黒ずくめの男ふたり。
スーツケースを持っています。
コナンは盗聴器で周波数を合わせて早速、ふたりの会話を聞きます。
「フー・・・やっとタバコが吸えるぜ!!」
会話が聞こえてきました
「ん?何か入ってるな」と言う声に盗聴器がばれたかとコナンは男たちの方に目をやりますが、幸いただのガムだと思って気にしていないようです。
「変だな・・・」とコナンは食堂車に行く前と後で持っていたカバンがアタッシュケースからスーツケースに変わっていた事に気が付きます。
「もしかして・・・」とコナンが考えていると予想通り「楽な取引でしたね」と言う言葉が聞こえてきました。
「シッ!声が高いぞウォッカ!!」「相変わらずジンの兄貴は用心深い・・・」
ジンとウォッカ・・・ふたりのコードネームです。
「あの黒いケースを渡しただけで4億か・・・いったいあのケースには何が入っていたんですかい?」と尋ねるサングラスの男、ウォッカ。
「金に関する情報だ・・・」と長髪の男、ジンの声も聞こえてきました。
そして「今頃自分の席に戻って、景色を見下ろしてほくそ笑んでるだろーぜ・・・最期の景色をな・・・」と恐ろしい計画が聞こえてきました。
なんと取引相手に渡した黒いケースには火薬も詰まっていて、強いショックを与えるとすぐ作動すると言います。
「爆発するのは3時10分と決まっている・・・」
「じ、時限爆弾ですかい!?」と驚くウォッカ。
「いや・・・その時刻になると、奴は何も知らずに自らそのスイッチを押してしまうんだ・・・クックックッ・・・スイッチが入ったが最期・・・10秒後に、奴の体はこの新幹線もろとも・・木っ端微塵だ!!!」
「こっこっぱ・・・」
コナンの絶叫にジンとウォッカはもちろん、車両中の人がコナンに注目しています。
「こ、こっぱ・・・64!!」
「それをいうなら、8×8(ハッパ)=64だろ?」と突っ込む小五郎。
「あっそっかー!8×9=72・・・」と九九をいうコナンに、「チッ、ガキが驚かしやがって・・・」となんとかごまかされた様子のジンとウォッカ。
やがて新幹線は名古屋に着きました。
そこで降りようとするジンとウォッカ。
コナンはふたりを追いかけますが降りる寸前で蘭に捕まってしまい、ドアが閉まってしまいました。
しかたなく席に戻るコナン。
「まてよ・・・確か奴らはこの新幹線ごと爆発するっていってたな・・・じゃあ奴らと取引した相手はまだこの中に・・・」
コナンは腕時計を見ます。
「3時10分まであと約40分しかねー!!それまでに問題の人物を探さなきゃ大変の事に・・・」
しかし、何百人もの乗客の中からどうやって見つければいいのでしょうか?
「新幹線大爆破事件」グリーン車の四人ネタバレ
爆破時刻は3時10分、あと38分しかありません。
狭い通路を走るコナンを蘭が追ってきますが車内販売に阻まれ、そのままコナンは蘭をまきました。
京都に着く前に新幹線が吹っ飛んでしまうとコナンはまず、乗車員に爆弾のことを伝えます。
しかし大真面目で木っ端微塵と言うコナンを笑うだけでちっとも信用してくれません。
とにかく取引相手を捜しますが手掛かりは黒いケースのみで、しかも多くの人が持っています。
「あの時、蘭が邪魔さえしなけきゃ・・・」とコナンは食堂での取引で相手の顔を見られなかったことを後悔しますが、そこで戻ってきた時の男たちの会話を思い出します。
「やっとタバコが吸えるぜ・・・.」
食堂車は禁煙車ではありません。
となるとタバコを吸えなかったのは禁煙車だから、ではなく相手が苦手だから。
つまり取引相手は禁煙車に乗っていると考えられます。
早速コナンはどこか禁煙車が確認します。
18車両中禁煙車は8車両です。
また、コナンは「今頃自分の席に戻って、景色を見下ろしてほくそ笑んでるだろーぜ・・・最期の景色をな・・・」と言っていた事を思い出しました。
景色を見下ろす、と言う事は高いところにいることになりますが2階のグリーン車3両だけです。
さらにその中で禁煙車は7号車の2階、そこだけです。
早速7号車2階にいったコナン。
通路をさっと通り過ぎる間に4人の乗客が黒いケースを持っていることを確認しました。
進行方向左側にやり手サラリーマン風の男、その後ろはキャリアウーマン風の女性。
さらに進行方向右側には恰幅のいい老人とその2つ後ろにヤクザらしき男がいます。
全員怪しく見えるコナンはひとりひとり当たって行くことにしました。
まずサラリーマンらしき男から当たることにしたコナン。
黒いケースは膝の上で、さらにその上にパソコンを置いて使っています。
株をやっているらしい男はロレックスを着けて儲かっているようです。
コナンは「そのゲームやらせてよ!」と話しかけますが仕事の邪魔と追い払われてしまい、黒いケースに触れるものの、中身の確認はできなかったうえに殴られてしまいました。
そんなコナンに声をかけてきたのがその後ろの席に座った女性です。
英字新聞を読んでいる彼女のテーブルの上には缶ジュースと携帯の入ったバッグ、黒いケースは隣の椅子の上に置かれています。
コナンは外の風景を見るふりをして窓に駆け寄り、鞄の中を見ようとロックをカチャカチャといじります。
そんなコナンに女性は「富士山もそこからばっちり!」と景色のよさを言います。
しかし、「うるさいぞボウズ!!」と前に座った先ほどの男にまた怒られてしまいました。
しぶしぶと窓際の席から離れたコナンは女性に食堂車のことを尋ねますが行っていないと言います。
前の席の男性にも尋ねましたが、「この忙しいのに・・・そんな所に言ってられるか!!」と怒鳴られてしまいました。
次にコナンは恰幅のいい老人のところに行きました。
ウォークマンで何かを聴いている老人が大事そうにケースを抱えているため、コナンは手を出すことができません。
「さっき食堂車に行った?」とコナンが老人に声をかけると、イヤホンを外して話を聞いてくれますが大分耳が遠いらしく、もう一度尋ねられても「ディズニーランドは何度言ってもよかとこばい!!」と話になりません。
仕方なくコナンは、老人をあきらめてヤクザ風の男のところに行きました。
金のネックレスにピアス、指輪と金のアイテムで身を固めた男。
黒のケースは上の荷台に載せています。
「ね、ねぇ・・・さっき食堂車に・・・」とコナンはこわごわ尋ねましたが、ギロッと睨まれて尋ねるのをやめました。
しかし、サングラスを拭くのに使う紙ナプキンが食堂車の物であったことから、コナンはこの男が取引相手ではと考えます。
「紙飛行機があの上に乗っちゃったんだ、取っていーい?」とコナンは座席の背もたれに上ると黒いケースのロックを外そうとしました。
しかしそれに気付いた男は「それに触るな!!」とコナンの腕をつかみました。
そのはずみで落ちる黒いケース。
ケースに強いショックを与えると作動する爆弾が入っていることを思い出したコナンはケースに手を伸ばしますが、間に合わず床にぶつかってしまいました。
爆発すると耳をふさいだコナンでしたが、開いたケースから出てきたのは男に似合わないかわいらしいパンツでした。
コナンは顔を真っ赤にした男に「二度と来るな!!!」と車両から蹴りだされてしまいました。
そんなコナンを待っていたのが蘭です。
蘭に首根っこをつかまれ引きずられていくコナン。
時計を見ると爆発まであと14分しかありません。
「さっきのでひとりは消えた・・・残るは3人!!」
「新幹線大爆破事件」ラスト10秒の恐怖ネタバレ
座席に戻ったコナン。
爆発までもう時間がありません。
ジンとウォッカと食堂車で取引をした爆弾の入った黒いケースを持っている容疑者は3人。
7号車の2階グリーン席に乗って黒いケースを持ったサラリーマン風の男、キャリアウーマンらしき女性、そして恰幅のいい老人です。
どんどん爆発予定時間が近づいてくることに焦りを覚えたコナンは、ジンとウォッカの会話を思い出します。
「その時刻になると、何も知らずに奴は、自らそのスイッチを押してしまうんだよ・・・」
「まさか・・・何かに反応して爆発するってことか!?」とコナンは容疑者の持ち物を思い出します。
パソコン、携帯電話、ウォークマン・・・とどれも怪しく感じるコナン。
もう一度3人のいる車両に行って調べようとしますが、蘭に止められてしまいます。
もう爆発予定時間まであと7分。
全ての事情を話して乗客を避難させるしかないと考えますが、小学生のコナンの言うことなど誰も信じてくれそうにありません。
そこでコナンは蘭に正体をばらすことを考えます。
工藤新一が言うのなら蘭もコナンの話を信じてくれるでしょうし、蘭が言うのなら周囲の人間も信じてくれるはずだからです。
「でも・・・オレが子供の姿でまだ生きてることが奴らに知られたら、必ずまたオレの命を狙ってくる・・・」とコナンの中で葛藤が生まれました。
しかし、楽しそうに過ごす周りの乗客を見てコナンは決意しました。
「あのさ蘭・・・実は・・・」と言うコナンを「コラ!「蘭」じゃなくて「蘭姉ちゃん」でしょ?ダメよ。年上の人呼び捨てにしちゃー」とさえぎる蘭。
しかし「まじめな話なんだ・・・」と言うコナンに、蘭はただならぬ気配を感じます。
「オレは江戸川コナンでも小学生でもない・・・オレは・・・本当のオレの・・・正体は・・・」
「新幹線大爆破事件」犯人
「えーっ!海、通り過ぎちゃったのー?」隣のボックスからの声に、コナンは話をやめました。
「そうだよ、ミヨちゃんが寝てる間にね・・・それにこっちの席は山側だ・・・」
山側、という言葉が引っ掛かったコナン。
グリーン車でキャリアウーマン風の女性が「富士山もそこからばっちり!」と言っていたのですが、彼女が座っていたのは海側です。
「じゃー彼女はどこで富士山を見たんだ?」
そしてコナンはそれが食堂車であることに気が付きました。
「奴らが爆弾付きのケースを渡したと思われる食堂車なら景色が見わたせる!!しかも奴らが座ったのは山側だ!!」
女は富士山を見たのを食堂車と勘違いしてコナンと話し、取引のことをごまかすために食堂車に行っていないといったのです。
「爆弾を所持してるのは・・・彼女だ!!!」
時計を見ると爆発まであと30秒しかありません。
その時、車内アナウンスが入りました。
「携帯電話をご使用になるお客様は・・・他のお客様のご迷惑になりますので車両の外のデッキに出て、ご使用ください・・・」
「そうか!!携帯電話か!?」
パソコンやウォークマンは3時10分に特定のボタンを触らせるのは不可能ですが、携帯電話なら番号と時間を指定することで可能となります。
ケースの爆弾はおそらく、指定された番号に反応するようになっていたのです。
「新幹線大爆破事件」ラスト最後の結末
コナンが駆け付けた時、すでに女は電話をかけていました。
爆弾のタイマーが起動したことに気付いたコナンはキック力増強シューズをセットするとケースを蹴り上げました。
窓ガラスを突き破り、上空で爆破した爆弾。
「ふ~・・・」と座り込んだコナンは女に何者か聞かれて「江戸川コナン!!探偵さ!!!」と答えました。
しかしそこでコナンは蘭につかまってしまい決め顔が台無しとなりました。
大爆発で新幹線が止まって警察が来てと大変でしたが、死傷者を出さずに済みました。
女はロックの解除方法を聞くために電話したのです。
女は警察で事情聴取されたものの組織との関わりはたいしてなく、組織の正体はわからずじまいでした。
ジンとウォッカと言うコードネームを知ったコナンは、奴らを追い詰めるまで絶対に名前を忘れないと誓うのでした。
「新幹線大爆破事件」原作とアニメの違い
原作マンガではジンとウォッカのコードネームが出てくる重要なストーリーですが、アニメでは黒の組織と関係ない話になっています。
犯人は黒ずくめですが、黒の組織のメンバーではないのです。
原作マンガではこの回で、ジンとウオッカのコードネームが判明するのですが、アニメだと、ジン、ウォッカのコードネームがいつの間にか判明したかのようになっています。