今回は怪盗キッドの母親が登場する重要回「コナンキッドの龍馬お宝攻防戦」です。
怪盗キッドの母親は、昭和の女二十面相とうたわれた、怪盗淑女「ファントムレディ」です。
この「コナンキッドの龍馬お宝攻防戦」のネタバレ、トリックや対決はどちらが勝ったのか?ラスト最後の結末を紹介します。
コミック70巻、アニメ627.8話です。
「コナンキッドの龍馬お宝攻防戦」ネタバレ 龍馬
鈴木園子の叔父、治郎吉が場所を貸して開催する竜馬展に怪盗キッドから予告状が届きました。
竜馬展の目玉は竜馬が高杉晋作からもらったという、バックルにルビーが埋め込まれたガンベルトです。
鑑定家のお墨付きのその品を治郎吉は買おうとしましたが売ってもらえず、場所を貸して展覧会を行うことにしました。
しかし園子によると、キッドの目的はガンベルトではないようです。
警視庁で話す茶木警視と中森警部。
茶木警視の持つ予告状によればキッドは3つの品を返しに来るというのです。
それは今回竜馬展を行う樽見猪彦が20年前に竜馬展をしたときに盗まれた妻にあてた手紙、竜馬の血痕が付いた盃、そして暗殺の時に竜馬が持っていたピストルのことです。
しかしそれを盗んだのは怪盗キッドではなく怪盗淑女、ファントム・レディでした。
「キッドとレディがそういう関係だったかはわからんが・・・」と茶木警視はレディがその3つを盗んだ後に犯行をやめ、その2年後にキッドが盗みを始めたから師弟関係かもしれないと言います。
予告状には近日としか書かれてなく、いつ来るのかわからないキッド。
中森警部は竜馬展中止を提案します。
しかし、「せっかく返しに来ると言ってんだぞ?拒んでどうする?」と言う茶木警視。
キッドを確保するためにもまずは招き入れようと言います。
竜馬展開催中の鈴木大博物館を訪れた園子、蘭、コナン。
「おじさまが他人の展覧会のために博物館のスペースを貸すなんて」と園子は今回の竜馬展開催に疑問を投げかけます。
今まで樽見は義経店や信長展を開いては杜撰な警備で展示品を盗まれてきました。
キッドが来るのに任せていられないと場所を提供したのです。
「じゃあ買っちゃえばよかったのに」と言う園子。
しかし次郎吉の指定する鑑定家にガンベルトの鑑定をさせなかったので、治郎吉はガンベルトが本物か疑っています。
そこにやってきて「あのガンベルトは本物」と言う主催者の樽見とお抱えの鑑定家華村政之輔。
「その目利きの力は確かだが、鑑定料が法外で・・・滅多に仕事を受けない鑑定家だったな・・・」とコナンはつぶやきます。
そして樽見は特別にと開場前の会場にコナン達を招き入れました。
会場に飾られたガンベルトと手紙。
他にも竜馬が幼いころにかくれんぼで入った坪や幕府の腐敗を嘆いて書いたという掛け軸もあります。
しかしどれも本物か疑わしいという次郎吉。
そんな次郎吉に華村は自分の目が信用できないなら竜馬展終了後に鑑定したらいい、怪盗キッドから守れたのならばと言います。
ますます胡散臭い樽見と華村。
コナンは展示品にかけられた保険金目当てでは?と言いますがほとんどかけられておらず入場料も安いから盗られたら大損だと言います。
そう言う治郎吉に園子は怪盗キッド対策の作戦を聞きますが、今回はほとんど何もないと言います。
盗むのなら阻む手立てがありますが、懐に忍ばせられる小さなものだから返すのを止めようがないからです。
さらに予告状には日時も書いてなく、手の施しようがりません。
「奴はいったい何を待ってるっていうんだ?」
そして開場し、大盛況の竜馬展。
しかし一番の人気が怪盗キッドのお宝お返却予想地であきれるコナン。
そんな中、返却予想地にペットボトルを投げ込む男がいました。
その瞬間に警報音が鳴り響き、すぐに男は確保されました。
返却予想地のみセンサーが取り付けられ、客に警官が紛れているのです。
そんな時、執事らしい男が駆け込んできました。
自宅のポストに入っていたというカードを渡された次郎吉が見るとそれは怪盗キッドからの予告状でした。
「明日20時、閉館間際に例のピストルなどを持参し幕末の志士坂本龍馬の名の下に今一度洗濯いたし申し候 怪盗キッド」
盛り上がる会場。
外へかけていったコナンは「洗濯・・・水・・・まさか・・・キッドはこれを待っていたのか⁉」と黒く重たい空を見上げました。
「コナンキッドの龍馬お宝攻防戦」ネタバレ 突破
「キッドは雨になるのを待って予告日を決めたっていうのか!?」
コナンの話に驚く中森警部。
外は今にも降り出しそうで、次の日の予報は雨だと言います。
「しかし彼奴は雨をどう利用する気なんじゃ?」と不思議がる治郎吉。
中森警部は、明日は竜馬展を中止して客を入れないよう提案します。
そうすればキッドを捕獲できるからです。
しかし次郎吉は変装や睡眠ガスなど今までの経験からそんなことをしてもと不安げ。
主催者の樽見と華村も展示会を1日封鎖することに反対します。
そして以前客を締め出して犯行を中止したこと、何より20年前に盗まれたものを返しに来るのだからと明日も客を入れるように言います。
そしてガンベルトが盗られないように守ってほしいと付け足しました。
客がいたら簡単に返されてしまうと心配する治郎吉。
そんな次郎吉にコナンは、金属をチェックするゲートを置いてピストルを持っている人を見つける方法を提案します。
その案を気に入った次郎吉はさっそく、ゲートの設置を命じました。
中森警部はすでに館内にあることを懸念して金属探知機でくまなく調べるよう部下に命じます。
なぜわざわざピストル持参と書いたのか、雨をどう利用するのかと考え込むコナン。
そして「今一度洗濯いたし申し候」という竜馬の言葉を取り入れたのはしゃれなのかそれとも何か意味があるのか、と謎は深まるばかりです。
そして雨が降る怪盗キッドの予告2時間前。
竜馬展会場の前には3つのゲートが用意されまるで空港の登場口のようになっています。
ゲートとか以上の間にあるには鉄格子のついた窓があるトイレのみ。
もうキッドがいるかもと言う園子に蘭は「別の泥棒が盗んだ品だっていうし・・・」と今日は来ないかもと言います。
「え?別の泥棒?」と驚くコナンに園子は今回返しに来る竜馬最後の手紙、血の付いた盃、ピストルは20年前に昭和の女20面相と呼ばれたファントム・レディが盗んだものであることを説明しました。
トイレに行ってファントム・レディについて調べるコナン。
20年前の竜馬展から3品盗んだのを最後に、盗みをやめたそうです。
その時盗んだピストルはどれくらいだろうとコナンが手を広げていると「この位じゃねぇか?」と言う声が上からしてきました。
見ると白い手袋をはめた手がピストルを持っています。
「キッ、キッド⁉」コナンは慌てて出ようとしますがストッパーのせいで身動きが取れません。
どうやってゲートを通ったのか聞くと、「グリップに入った訛りを抜けば素通りだぜ!超軽くなるし・・・まぁ数が数だけに運ぶのは骨だったけどよ!」と意味不明なことをいうキッドは「今回俺は盗まれた品を返しに来ただけだ・・・」と邪魔しないようコナンに言いました。
コナンが壁を乗り越えた時にはすでにキッドはおらず、代わりに樽見と華村がいました。
「見事逃げおおすことができたなら、我々はまた大儲け・・・」と言う華村の言葉を聞いたのか聞こえなかったのかコナンはその指に血の付いた訪台があるのに気が付きました。
尋ねると華村派に本当の鑑定をして切ったと言います。
そして展示室に入り蘭と園子と合流したコナン。
府と蘭は園子の袖口に何かが付いているのに気が付きました。
「てつの一つ…?」と言う謎の言葉に戸惑う蘭と園子。
園子がガンベルトの展示ケースにぶつかったと聞いてコナンは、キッドは本当に会場に雨を降らす気なのではないかと疑います。
「コナンキッドの龍馬お宝攻防戦」ネタバレ 洗濯
雨が降る屋外。
金属ゲートを見てあわてて帰る怪しい客はいないようです。
治郎吉はいくらキッドでも金属探知機を潜り抜けてピストルを持ち込むのは不可能と言います。
中森警部もその意見に賛同すると華村が「突破できたとしたらそのピストルは彼が作った模造品」だと主張しました。
もし返された3品が偽物でガンベルトまで取られたらたまったもんじゃないという樽見達を連れて展示場に入る中森警部。
蘭と園子も入ろうとしてコナンに止められます。
「だって、濡れるの嫌でしょ?キッドはホントにここで・・・洗濯する気みたいだからさ!」
そこについに怪盗キッドが現れました。
ガンベルトのケースの上に乗っています。
金属ゲートを通って丸腰だ!確保しろ!!という中森警部。
そんな中キッドは「雨を降らせて御覧に入れましょう・・・」と言ってマッチを擦りました。
そしてキッドが息を吹きかけると大きな火炎となり、スプリンクラーが作動して雨のように水が降り注ぎます。
「では、私はこれで・・・」と言うキッドに中森警部が返す品のことを尋ねると
「このシャワーがすべて明らかにしてくれますよ・・・
雨が泥水を洗い流してくれるように・・・」と言ってキッドは消えてしまいました。
急いでゲートに確認すると会場から出た客は数人。
中森警部は濡れているやつを探せと言いますが、外も雨のため入ってきたばかりの客もずぶぬれの人ばかりで床もびしょぬれです。
キッドはこれを狙って雨の日に来たのですね。
一方、返すと言っていた3品はガンベルトのケースの上にありましたがすべて模造品と言う華村。
あやまって盃に血を付けてしまいました。
そしてガンベルトを見ると中の防犯装置は壊され、中にあるのはおそらくキッドが持ってきた偽物だと言います。
「まんまとしてやられましたな・・・」と言いつつ笑う樽見と華村。
その時中森警部は説明プレートが垂れているのに気が付きました。
水彩絵の具で同じ説明文を書いたプレートを上から貼り、濡れたら下の文章は見えるようになったのです。
「コナンキッドの龍馬お宝攻防戦」トリック
先ほど園子の袖に字が移ったのは、園子の袖が雨でぬれていたからでした。
そして下に書かれていた文を中森警部が読むと「このガンベルトは元々真っ赤な偽物・・・なぜなら…」。
「盗まれることを想定して大量に作ったものだから・・・なんでしょ?」と太った男性に言うコナン。
今回の樽見たちの目的は盗まれたことをニュースにすること、そして大量に作った模造品を盗まれたものと言って竜馬ファンの金持ちに売りさばくことでした。
そうすれば偽物を買わされても盗品と知っていて買った手前、訴えられないからです。
以前3つの品が盗まれた後、ファントム・レディはその3つの品の偽物を集め続けました。
そしてそれらの模造品を証拠品として託しふたりの悪事を暴くようファントム・レディは頼んだのです。
「そうだよな?竜馬気取りの怪盗さんよォ!」
その頃会場で書かれたことが本当かと聞く中森警部。
樽見と華村は否定し、多量の模造品がどこにあるのかと言います。
すると周りの刑事たちがいつの間にか腰にガンベルトとピストルを装着されたと口々に言いだしました。
一緒に「樽見氏の倉庫より拝借」と言う札もつけられています。
樽見たちはあらかじめ防犯装置を壊し、今度はガンベルトを売りさばくつもりだったのです。
他の品も説明プレートが取れて文字が見えます。
掛け軸のプレートには「PULL(引け)」と書かれていたので引っ張ると隠れていた大量印刷の竜馬の手紙の大量コピーが出てきました。
怪盗キッドが仕込んだ罠と騒ぐ樽見と華村。
そんな時園子は壊せと書かれていると言って竜馬が隠れた壺を割りました。
その中からは血が付いた大量の盃です。
DNA鑑定をすれば誰が偽造したかわかるけどまた血をすべてに付けてごまかすのか?と次郎吉に言われて樽見と華村は真っ青になりました。
「コナンキッドの龍馬お宝攻防戦」ラスト最後の結末
一方、なぜキッドと分かったのかとコナンに尋ねる男。
大量のピストルや盃を運ぶのに太ったふりをしているのだろうとコナンは、体系のわりに腰から下が細い人を探したのです。
そしてその足首にボタン型発信機シールを付けたのでした。
警察に突き出すのかと聞かれて竜馬に免じて逃がしてやると答えるコナン。
女優である母親の工藤有希子は以前乙女を演じたことがあり、その時竜馬ファンになったそうです。
「お互い…母親には頭が上がらねぇってことで・・・」言うキッド。
「お互い?おい、まさかファントム・レディって・・・」と思うコナンでした。
母親は昔世間をにぎやかしたファントム・レディ、そして父親が初代怪盗キッドという泥棒夫婦のもとに生まれた怪盗キッド。
ところで作品中で20年前にピストル、手紙、盃を盗んだのが「昭和の女二十面相」と言われたファントム・レディ、とありました。
このシリーズが雑誌に掲載したのは2010年の平成22年。
もう10年近くも前のことで、いまなら活躍したのが20年以上前でも十分「平成の女二十面相」になりますね。
平成のホームズを目指す工藤新一(コナン)ですが、そろそろ令和のホームズに変更されるのでしょうか?
実はこの話のプロローグがあります。
怪盗キッドが主人公の「まじっく快斗」でのストーリーです。