「闇に消えた麒麟の角」ネタバレ!あらすじやトリックとラスト最後の結末!

怪盗キッド ネタバレ

今回はコナンだけでなく少年探偵団が大活躍する「闇に消えた麒麟の角」「キッドvs四神探偵団」のご紹介です。
「闇に消えた麒麟の角」のネタバレ、あらすじ、トリックやラスト最後の結末です。
コミック68巻、アニメ第586~587話。

 

「闇に消えた麒麟の角」ネタバレ

当日、天気が悪い中テレビ局の車で山寺に向かう少年探偵団達。
おそろいのパーカーを着てやる気満々です。

一緒にバスに乗っているのはレポーターの新海樹梨(37)、カメラ担当の増井祥吾(41)、そして音声の日住勲(38)です。
音声担当はもっと若い人だった予定が、急に変わったそうです。

 
寺に着くととうとう雨が降り出しました。
待っていた次郎吉はパーカーの感想を聞きます。
少年探偵団のおそろいのパーカーを作ったのは次郎吉だったのです。

「それで?」と麒麟の角の場所を聞くコナン。
その部屋は真ん中に大きな柱、四隅に白、黒、緑、赤の台座があるだけでした。

台座を観察していた元太が台座を触るとビリッと電気を感じました。

なんとこの台座は電気が流れるようになっているのです。

「で?角はどこに?」と再びコナンが聞くと次郎吉は4本のカギを取り出しました。

そして台座の電流をいったん止めるよう部下に指示を出します。

ピィィピィィピィィピィィと音が鳴りました。

中森警部によると1回鳴るごとに緑、赤、白、黒の台座の順で電流が止まるそうです。

そして電流が止まったところで中森警部が「1、2の・・・3!!」と合図を出し機動隊員達が台座のカギを開けるとゴゴゴ・・・と大きな音がして真ん中の柱が上下に割れ、中から麒麟の像が出てきました。

その頭についている黄色い宝石こそ怪盗キッドが狙う「麒麟の琥珀」なのです。

 
台座についた4つの鍵を同時に回さなければ麒麟を見ることができないようになっています。

「つまり、彼奴がこの鍵を儂から奪い4人に分身でもしない限り盗られりゃせんという事じゃ!」

この大掛かりな仕掛けを作ったのは幕末のカラクリ師、三水吉右衛門だといいます。

そのため、その大きな柱の根元には三水吉右衛門の言葉が刻まれています。

「正しき理に拠らず麒麟を求めんと欲する者移ろひに身を委ねるべし」

次郎吉はまだこの文の意味は分からないが鍵を持っている限り大丈夫と言っています。

 
しかし中森警部は怪盗キッドの仲間が3人いたら鍵を取られたらすぐに盗まれてしまうと不満げです。

せめて4つの台座を守ってくれる奴がいれば・・・と言いますが部下はいつキッドの手下とスリ替わるかわからないし、テレビクルーも信用できないという中森警部。

そこで元太達はキッドが化ける心配のない自分達が台座を守ると言いました。

中森警部は電流が流れるからと心配そうですが、順番さえ間違えなければ大丈夫と光彦達は守る気満々です。

 
いよいよ予告時間10分前になりました。
毛利探偵事務所では小五郎、蘭、園子がテレビ中継でコナン達の様子を見ています。

怪盗キッドが化ける可能性がある蘭や園子は来るなと言われていたのです。

元太、光彦、歩美、そして灰原は台座の前につきます。

そして次郎吉は鍵を壁に打ち付け、キッドに盗られないようにしました。

すると突然停電が起こり、辺りが真っ暗になりました。

 
突然、誰かが窓を開けたのか雨風が入ってきました。

そんな中でもカメラと音声担当のふたりは映像と音を取り続けます。

その時、コナンは背後に不審な人物がやってきたのに気が付きました。

台座を守る4人は電流が切れるときのピィィィという音を聞き、辺りを警戒します。

その時、ゴゴゴゴという音が鳴り響きました。

さらに「うわぁぁぁ」というコナンの悲鳴が聞こえ、ビリっという小さな光と音がしました。

歩美たちが駆け寄るとコナンが麒麟の像が入った柱の前に倒れていて、光彦が見ると柱から姿を現した麒麟の角が無くなっていました。


 

「闇に消えた麒麟の角」朱雀ネタバレ

「闇に消えた麒麟の角」朱雀ネタバレ

暗闇の中コナンの心配をする歩美達。
中森警部がその場を動かないようにと声をかけます。

その時、明かりが復旧しました。

中森警部も麒麟の角が無くなっていることに気が付き、茫然としています。

次郎吉は鍵が4本とも壁に固定されたままになっているのにと驚愕の表情を浮かべています。

「方法はまだわからないけど・・・停電した約1分の間に彼もしくは彼の仲間が闇の中を駆け巡り・・・その鍵穴のある4つの台座に到達したのは確かなようね・・・」

その時、中森警部は台座に貼られた「麒麟の角は頂いた」という怪盗キッドのカードに気が付きました。

見るとすべての台座にそのカードは貼られています。

そこへ外にいる部下から中森警部あてに電話がかかってきました。

本堂にあるブレーカーに細工がされていたのです。

さらに雨戸にはタイマー式の小さな爆弾が付けられていて、それが爆破されたことによって雨風が入ってきたのでした。

 
大体の状況がのみ込めた中森警部は、まずはコナンを病院に連れて行くから車を回すように指示を出しました。

そして残りの車でキッドの追跡をするようにと言います。

しかし悪天候のせいで土砂崩れが起きてしまったため、すぐにはここを出ることができません。

中森警部はコナンが毒でも盛られていたらと心配しますが、灰原がコナンを気絶させるのに使ったスタンガンを見つけました。

一番手強いコナンを真っ先に眠らせたのかと申し訳なく思う次郎吉。

 
中森警部は1週間前に見つけたばかりの宝石を、十分な警備態勢をとる前にマスコミに公開するから・・・と言いますが次郎吉は実は1か月前に見つかったのを聞いていたと言います。

次郎吉が買い取る時にわざと公表時期をずらしたのでした。

そして怪盗キッドに、次郎吉が十分な警備体制をしていないように見せかけていたのです。

一見すぐ崩れそうな壁や格子も実は中は鋼鉄なのでした。

さらに2つの出入り口にも仕掛けがされていて、無理やり開けようとすればけたたましい警報音が鳴るように細工されていました。

それが鳴らなかったという事はまだ中に怪盗キッドがまだいるということになります。

「さぁ、中森警部、汝の出番じゃ!」といつものように子供以外の顔をつねるよう求める次郎吉。

しかし中森警部はまずどうやって麒麟の角を盗んだのかはっきりさせたいと言います。

 
停電になる前に壁に打ち付けた鍵を同時に使わなければ麒麟が出てこず、仮に合鍵があっても暗闇で鍵穴も見えなかったのにどうやったのかというのです。

鍵穴の位置が分かったカラクリはすぐにわかりました。
鍵穴に蛍光塗料が塗られていたのです。

その明かりを頼りに仲間と鍵を開けたと言う中森警部は次郎吉に向かって「怪盗キッドさんよォ!!」と声をかけました。

なぜなら壁に付けられた鍵の先にも蛍光塗料が付いていることからこの鍵を使ったのは確かだから。

最初に鍵を取り付けた時はすぐに取れるよう甘く取り付け、使った後に強く打ち付けたというのです。

疑うなら体を調べてみろという次郎吉と調べるという中森警部。

すると灰原がその調べる役をやらせてほしいと言い出しました。

もし中森警部と次郎吉が怪盗キッドと仲間だったら調べたふりをしてごまかすからです。

そこで灰原達4人で身体検査を行うことになりました。

 
その頃の毛利探偵事務所。
一緒にテレビで中継を見ていた蘭と園子は耳障りな音がしていたと話していますが、小五郎は聞こえなかったと言います。

身体検査の結果、誰も麒麟の角を持っていせんでした。

灰原はここに麒麟の角がないという事は怪盗キッドはもうここにはいないのだろう、と考えながらもどうも腑に落ちません。

厄介なコナンを眠らせれば動きを封じることはできますが、勝ったという快感は得られないからです。

何より灰原は柱に書かれた言葉を気にしています。

正しい方法は多分鍵の事だろうと予想が付くものの流れの意味が分かりません。

 
そこに風が吹き込んできました。

そういえばなぜキッドは窓を開けたのか?と考える灰原。

攪乱が目的なら停電だけで十分だからです。

仮に次郎吉がキッドだとしても、暗闇の中わずか1分で鍵を抜き取って仲間に渡し、合図もなく同時に鍵を開けて麒麟を出現させて角を取ることができたとは思えません。

そもそもこんな狭い空間に仲間を呼んだら捕まるリスクが高まるのに呼ぶだろうか?
謎は増える一方です。

「あー、ダメだ・・・やっぱこういうの苦手・・・」と頭を抱えた灰原。

気絶したままのコナンを見ながらきっと「そんな初歩的なこともわからないのか」と雀のようにピーチクパーチクうんちくを並べて言うんだろうな、とつぶやきます。

そのとき光彦が突然、雀が何かヒントかもしれないと言い出しました。

なぜなら赤い台座に「雀」という文字が刻まれているからです。

「赤い雀・・・朱雀!!じゃあまさか・・・この「移ろひ」って・・・」と何かに気付いた榛原でした。

「闇に消えた麒麟の角」白虎ネタバレ

「闇に消えた麒麟の角」白虎ネタバレ

雀という字が赤い台座に書かれていたことからすずめの銅像があったのでは?と言う光彦達。

灰原は赤とは朱色のことであり、朱色の雀なら伝説の神獣で四神のひとつ、朱雀だと言いました。

そしてそれにならえば赤い台座から右回りに白に白虎、黒に玄武、そして朱雀の左の緑の台座に青龍が来ると言います。

四神はそれぞれ朱雀が南、白虎が西、玄武が北、そして青龍が東と守る方角が決まっているそうです。 

そして灰原は三水吉右衛門によって書かれたメッセージは鍵を無くした時に開ける方法となっているというのです。

 
「正しき理に拠らず麒麟を求めんと欲する者」とは鍵を使わずに麒麟を手にしようというものという意味で、次の「移ろひに身を委ねるべし」はおそらく流れに身を任せてなすがままにという意味ではないかと考える灰原。

光彦はそれぞれの台座の色と四神の方角に意味があるのではと考えますが、どういう順になるかわかりません。

とにかく麒麟を出現させるのは4つの鍵を同時に回すか4つの台座に順番に何かするのには間違いなく、さらに暗闇の中キッドひとりで行うのは不可能だろうという灰原。

まずはその時キッドがどうやって仲間に合図を出した方法を確認しようと灰原はテレビ局のクルーに停電していた時に撮っていた映像と音を確認させてほしいと頼みます。

中継車に行けば確認することができますが、次郎吉はキッドの疑いがある人をお堂から出せないと言います。

そこで中継車からモニターなどを運んでもらってその場で確認することとなりました。

 
次郎吉が壁に鍵を打ち付けたところから始まった映像。
その直後に停電となり、画面が真っ暗になりました。

そして雨風がお堂の中に入ってくるシーンに。
歩美達がここでびっくりしてフードをかぶったと口々に言います。

その映像にはクルー達の声も入っています。

そして台座の電流が切れるときの音が流れ、麒麟の像が出るときの音、さらにコナンが気絶した時の声とスタンガンの光も撮られていました。

その後明かりが戻るまでを見ましたが、特に怪しい音や光はありません。

実は柱が動く音がキッドによるフェイクで、コナンの悲鳴を聞いた灰原達が中央に駆け寄ったスキにあらかじめとっていた鍵を回していたのではという灰原。

その時誰がどの台座を守っていたのかと次郎吉が尋ねると元太は黒、光彦は緑、歩美が白、そして灰原が赤だと言います。

 
その時、レポーターの新海が音声の日住が怪しいと言い出しました。
若いスタッフの予定が急に変わったからです。

さらに、カメラマンも新人から急にベテランの増井に代わっていたそうです。

また、新海は次郎吉が少年探偵団にパーカーを作って張り切っているとディレクターから聞いていましたが、実は次郎吉は局からの提案でパーカーを作ったのです。

それぞれが聞いていたことが全く異なり混乱する中森警部や次郎吉、テレビクルー。

そこで灰原がそもそもなぜ少年探偵団を呼んだのか尋ねました。

大人同士でと言われてあえて少年探偵団を呼んだことを話す次郎吉次郎吉。

灰原はテレビ局に電話をかけて話を混乱させたのがキッドなら、その目的は若者の排除ではないかと気が付きました。

しかし、相談役の性格を考えればキッドは幼い少年探偵団を呼ぶことを予想できたでしょう。

誰も出て行っていないのに盗られた宝石が見つからないのも不思議です。

また、壁に掛けてあった鍵を使った場合、戻したときに金具を付けるのに大きな音がしたはずです。

鍵先の蛍光塗料がフェイクだとしても鍵を使わずに麒麟を出す方法は分からないと謎が増える一方の灰原。

 
ふとのんきに寝たままのコナンを見ると「白・・・」とコナンがつぶやきました。

コナンが気が付いたと喜ぶ探偵団に静かにするように言うコナン。

キッドがコナンを眠らせたのは初めてのため、その目的が分かるまでは寝たふりをしているというのです。

先ほど警官たちと話していて電流の切れる音の説明を聞いていなかったコナンは光彦に音の意味を尋ねました。

そして、台座に貼られたカードの位置も教えてもらいます。

赤い台座は鍵穴のすぐ上、緑は赤よりも少し高い位置に、そして白は赤と同じくらいに、黒は緑よりも上についています。

なるほど…というコナンは起き上がろうとしてあることに気が付きました。

「わかったぜ!キッドがなぜ入れを気絶させたかが・・・そしてもちろんキッドの正体が・・・あの中のだれかってこともな!」

「闇に消えた麒麟の角」トリック

「闇に消えた麒麟の角」トリック

キッドの仲間はここにはいないから監禁されているスリ替わられた相手を探すよう機動隊に伝えてほしいというコナン。

キッドは4人の何も知らない手下を使って琥珀を盗んだというのです。

一方、中森警部はキッドを追うのに外に出せと言いますがキッドは中にいる気がすると次郎吉はドアを開けることを拒みます。

「その通り・・・ダメよ扉を開けちゃ!」と言う灰原。

仲間のいないキッドが今もこのお堂の中にいると言います。

仲間がいないならどうやって4つの台座の鍵を同時に開けたのかと聞く中森警部に元太は、キッドは鍵を使わなかったと答えました。

キッドは柱に書かれた文章の通りにある行動をして開けたのです。

移り日に身を委ねるべし、というのは季節の流れに身を任せろという意味。

そして四神は青龍が春、朱雀が夏、白虎が秋、玄武は冬とされています。

つまり春夏秋冬の順に体を台座に預ける、体を寄せて傾けるという事なのです。

 
実際に灰原達が順に体を預けると麒麟が姿を現しました。

ではキッドは1分間にお堂の中をめぐってカード台座を傾けたのか?と尋ねる次郎吉。

その問いに灰原が答えました。

「いや、傾けたのは私達・・・緑、赤、白、黒の順に台座の鍵穴を守ってくれって頼まれて・・・そうよね?中森警部・・・いや・・・月下の奇術師さん?」

なんと少年探偵団に台座を守らせた中森警部が怪盗キッドだったのです。

 
窓を壊して雨風を入れたのは少年探偵団にフードをかぶらせ、背中に付けられたシール付きのキッドカードを台座に付けるためでした。

だから台座についたシールの位置が守っていた担当の背丈によってバラバラとなっているのです。

「じゃが・・・あの暗闇の中、よく順番を間違えずに台座を傾けられたのォ・・・」と言う次郎吉。

光彦達は電流が切れる音の話をしますが、大人たちはそんな音知らないと言います。

その時「モスキート音・・・」とついに起きたコナンが答えました。

 
モスキート音とは20歳を超えたくらいから聞こえなくなる高周波な音のことです。

そのため若いスタッフが来ないようにし、その音が聞こえる少年探偵団にだけ音のことを教えていたのでした。

「じゃが、問題の麒麟の角はどこなんじゃ?」と聞く次郎吉。

コナンは自分のパーカーのフードの中だと言って麒麟の角を取り出しました。

中森警部がコナンを病院に連れて行こうとしたのは、この麒麟の角を回収して逃げるためだったのです。

そして鍵と鍵穴に蛍光塗料が付いていたのは、コナン達に麒麟の角を見せるために中央の柱を開けた時にキッドが鍵に蛍光塗料を塗ったからでした。

鍵についた塗料が鍵穴についていたのです。

 

「闇に消えた麒麟の角」ラスト最後の結末

その時、外に本物の中森警部がやってきました。

次郎吉の指示で入った中森警部は入るなり大人たちの顔に中森のハンコを押して回りました。

変装をしてもハンコが付いていないのがキッドだと言う中森警部。

これでキッドを捕まえられると張り切る本物の中森警部にキッドは「そいつはどうかな?」と余裕の笑みを浮かべます。

いつものトランプ銃を蛍光灯に当て、電気を消しました。

すると大きな音と元太の悲鳴がします。

 
すぐに外のライトが付き、中森警部はハンコのない大人を探しますが、全員ハンコが付いています。

「そんなバカな⁉」と中森警部も辺りを見ます。

「まさか子供には化けられんし・・・・」

その時、元太が声を上げました。

体がすっぽりと床に空いた穴にはまっています。

キッドは床を爆発させ、そこから逃げて元太でふたをしたのです。

「闇に消えた麒麟の角」ラスト最後の結末

すぐに扉を開けて床下の捜索をする中森警部。

外に出たコナンは床にはまった元太の10円ハゲの位置がいつもと逆だったことに気が付きました。

慌ててコナンは中を覗きますが、元太がいません。

そして代わりにキッドがいました。

目当てのものではなかったといつの間にか手にしていた麒麟の角を返すキッド。

ゆっくりと顔に何やら書き込むキッドに元太のことを尋ねると、元太は穴の下でぐっすりと寝ていました。

キッドは床下のスペースを使って子どもにも変装できることを証明したのです。

「この怪盗キッドに・・・不可能はないってことをな!!」としっかりハンコも入った機動隊に化けたキッド。

お堂を出るキッドに向かって忘れものだぜ・・・とコナンは思いっきりボールをけりました。

 
この格好で森の中に逃げれば他の隊員と区別はつかないと余裕のキッド。

しかし、キッドであることがばれてしまいました。

なぜなら背中に、コナンが付けたキッドカードが付いているからです。

 
さすがは変装名人の怪盗キッド。
子供にまで変装するとは驚きですね。